馬入日記

【馬入日記:1月16日】愛媛から加入の秋元選手、今季に懸ける意気込み

愛媛FCから加入のゴールキーパー、秋元陽太選手!
横浜F・マリノスで6年プレーし、2012年に愛媛へ移籍。2年間、守護神としてゴールを守り続けました。

今回、完全移籍でベルマーレへ。その決断の心境とは。

「J1で戦いたいという気持ちを強く持っているんですけど、今回、ちょうど自分の考えが変わった時にこの話をいただいたんです。というのも、J1からのオファーを待つのではなく、J2でも上位のチームでプレーして、チームと共にJ1に上がろうと。待つよりも自分がチームと共に上がるという想いになった時でした。ベルマーレからオファーをいただいた時に、そういうイメージが湧いたので移籍を決めました。地元は町田なので、神奈川にもすごく近いので帰ってくるというイメージもありました」と秋元選手。

マリノスユースからトップに上がったのが2006年。6年間で出場したリーグ戦の試合は5試合でした。

「試合に出ていない時期が長くて、その時にキーパーコーチから“出てみると分かることもある”と言われたので、愛媛に行くことを決めました。愛媛に行って、マリノスで培ってきたものというのは、間違っていたことはひとつもなかったんだなと感じることができた。ピッチの中だけじゃなくて、人との接し方や考え方なども含めて。そういう意味でも、外に出てすごくよかったなと思っています。本当に試合に出たから分かったことがたくさんあった。試合に出るとまた課題が生まれるので、それをまた次の日の練習でキーパーコーチと話し合いながら、次は同じ場面があっても失敗しないようにという意識で練習できた。試合に出るための練習ではなくなった。それが変わったところだし、ひとつレベルアップできたところだと思います」

自身の思う、強みとは…
「背が高くないので、高さというよりはシュートストップや出る出ないの判断というところは、まだ全然ですけど、ある程度は培ってきたつもりです」と。

外から見ていたベルマーレには、どんなイメージを抱いていたでしょうか。

「2012年の時にリーグと天皇杯で3回対戦しましたけど、ガツガツ前からくるハイプレッシャーで、メンバーも若くて勢いがあるチーム。ポテンシャルの高い選手が多くていいなと思っていました」ということ。

合流してからはまだ3日ですが、早くも溶け込んでいる様子。
「みんなすごく仲がいいですよね。若い選手が多くて、僕ももう上のほうになりますね」と。
ちなみに、マリノスのJr.ユース菅田では、鈴木雄太選手と一緒にプレーしていました。しかも同い年です!

ピッチの外に出ると優しい雰囲気の秋元選手ですが、しかし言葉の端々にはブレない芯のようなものを感じます。

「実はメンタルが本当に弱かったです。マリノスの時はそれが課題でずっとメンタルのことを言われていました。練習ではいいけど試合ではできないという感じで。その課題は分かってたので、愛媛に行った時に“もう後はない”という気持ちで臨みました。愛媛でダメだったらもうサッカーは続けられないというくらいの気持ちでした。そういう意味でも、本当にこの2年間というのは人生で一番濃い2年間だったし、いろんな経験ができたと思っています」

その2年間を経て、改めて今季に懸ける意気込みとは。

「J1に戻りたいと、J1を経験をした選手は絶対に思っていると思う。本当にすべてが変わるし、その中でサッカーができることは本当に幸せなことだと思います。このチームでJ1に行きたいという気持ちがすごく強いです」

最後に、日々大切にしていることを聞きました。
「毎日毎日、一喜一憂しないこと。調子が悪い時もあると思うけど、そういう時に波を作らないことを心がけています。波があった時もあったので、どうなくすか、ということを考えています。体のことに関しては、何をすれば体がキレてくるのかをマリノスで教わって、愛媛で実践できた。気持ちの部分に関しては、出られなかった時のほうが長かったので、試合に出られない気持ちも分かるし、出ている時の気持ちも分かる。また、出ていない時の振る舞い方はすごく大事であると同時に、出て選手は周りの方に感謝しなければいけない。GK、キーパーコーチ含め、キーパーというのはチームなので、みんなを背負っているということを感じながら出なければいけないと思うので、そこは責任感が生まれました」

頼もしい選手が仲間となり、ますますの熾烈な競争が。
ぜひご期待下さい!