馬入日記

【馬入日記:1月15日】福島から帰ってきた吉濱選手、決意のシーズンがスタート。

昨年の5月、福島ユナイテッドFCへ期限付き移籍した吉濱選手。
半年間で様々な経験を積み、逞しさを増して、今季ベルマーレに帰ってきました!
決意をもって臨む一年がスタートしました。

まず、福島でどんな日々を送ってきたのかを聞きました。

「僕は高校の時から、高いレベルでフルで試合に出るということがあまりなかったので、サポーターがいて、相手にもサポーターがいてという環境の中で試合に出られるというのは貴重な経験だったと思っています」

22試合に出場し8得点。でも、それは吉濱選手にとって決して満足のいく数字ではなかったようです。

「最後まで試合になかなか勝てなくて、得点をとれない時期もありました。試合の中では、相手も蹴ってきたりして、自分の上をボールが行ったり来たりして歯がゆい思いをすることも多かった。自分たちも相手も繋げなくて、ボランチの位置まで下がらないとボールがまわらないような状態でした。でもその中で、結果が出ないことを人のせいにしてはいけないなということに気づいた。自分が得点をとらなきゃいけないんだという気持ちで、例えば大きく蹴られたボールに対して自分からガツガツ奪いにいこうという意識に切り替えた。そこからまた点がとれるようになりました」

周囲に矢印を向けるのではなく、勝利のためにどうすべきかを自問自答し、意識を変えていきました。
試合を重ねるごとに、多くの気づきがありました。

「ベルマーレだったらみんながメインで僕はサブという感じだったけど、やっぱり途中から出る選手は、例えば得点をとらなくても“途中からだから仕方ない”というような見方があると思います。でもスタメンで出ていると、勝敗の責任は大きなものになると思う。僕もそういう体験をして、試合の入りはこうしなきゃとか、いろいろ考えることができるようになった。それまではラスト10分のことしか考えてなかったけど、ゲームの90分全部のことを考えられるようになってきた。ボールを受ける時にしてもドリブルする時にしても、最初の時間帯は繋いだほうがいいなとか、そういうことを考えられるようになったと思います。以前は、練習試合でもとりあえずやらなきゃという感じで空回りして、ボールをもったら全部自分でいってやれみたいなところもありました。でも、実はそれでは自分のよさは活きないと思ったし、90分を通して、ゴールや一発の決定的なパスのための布石をどう打つか、自分で考えるようになりました。これじゃダメなんだな、曺さんが言ってたのはこういうことだったのかと思うことができました」

そして迎える今季、どんなシーズンにしたいと思っているでしょうか。

「成長したと自分で言っていても、それは見てる人が判断することだから、成長してないなって思われたらそれまでだし、それは福島で支えてもらった人たちに申し訳ないこと。福島のサポーターの皆さんには、なかなか勝てなくても、“次、頑張ろうぜ”っていう応援を常にしてもらって、本当にサポーターの熱い想いに助けられた部分がたくさんありました。監督やフロントスタッフの皆さんにもすごくお世話になったし、僕が活躍しなかったらユナイテッド行ってもしょうがないなって、そんなことないのに、思われてしまうかもしれない。そういういろんな人たちの支えとか、応援してもらったことをプレーで返せればと思っています。本当にこの一年が勝負だと思っています。しっかり結果を出して、福島のみんなにも活躍してる姿を見せて、喜んでもらいたいです。それが一番です」

そして、昨日いよいよ始動。まだ2日目ですが、今の心境は…。

「もちろん、気合い入ってます。去年とはまったく意識が違うなと自分でも思っています。去年はプロになって少しフワフワしてる感じで練習をしていたけど、今年は絶対に試合に出て結果を残したいという気持ちで入っています。始動前から動けていて、絶対にやってやろうという気持ちと共に危機感も持っています。チームとしても去年よりピリッとしてるなという雰囲気の中やっていて、今から試合が楽しみです」

1月26日には、福島ユナイテッドFCとのプレマッチを開催!
ベルマーレOBでもある栗原圭介さんが指揮を執る、今季の福島。
もちろん、5人の選手が期限付き移籍していることもあり、対戦が楽しみです!ぜひご来場ください。

※「キッズガード湘南 フットボールフェスティバル Presented by FIELD MANAGEMENT」詳細
http://www.bellmare.co.jp/96413