馬入日記
【馬入日記:12月19日】安藤選手、川崎フロンターレへ復帰。「充実の一年」
昨日発表となりましたが、安藤駿介選手が川崎フロンターレへ復帰することとなりました。
今シーズン、期限付き移籍により加入し、結束の強いキーパー陣の一員として一年間、全力で過ごしました。
安藤選手に、改めてシーズンを振り返って話を聞きました。
「初めて皆さんにプレーを観てもらったのが大宮とのプレシーズンマッチの時だったと思うんですけど、その時は散々の結果でした。その中でも受け入れてもらって、徐々に試合に出られるようになりました。中断明けのアウェイ仙台戦で、チームとして初めて完封で終わった時、サポーターの皆さんから声援をもらってやっと一員になれたという感覚がありました。シーズンを通して考えると、もう少し役に立ちたかったというのが本音です。もう少しやれたという自分も、まだまだという自分もあります。シーズン当初の意気込みとしては、チームの力になりたいという気持ちだったので、そういう意味ではまだまだだったし、実際に降格という結果になってしまった。本当に、なんとしても残留したかった」
プロ5年目の今年、復帰リリースの中で「一番充実していたシーズン」という言葉がありました。
「本当にこの一年、早かったけど内容が濃くて充実した一年でした。サッカーを心から楽しんでやれました。それに、本当に周りの人に恵まれたと思います。コーチングスタッフもそうだし、選手もそうだし、フロントスタッフやグラウンドキーパー、洗濯をしてくれる方なども含め多くの人にお世話になって、伸び伸びできる環境を作ってもらっていました。もちろんサポーターの皆さんも含めてです。シーズンが終わった時も、来年も残ってねとたくさんの人に言ってもらって、すごく切なくなりました」
日々のトレーニングも充実していたようです。
「中断期間にやったあの地獄のようなトレーニングが思い出されます(笑)。フィールドプレーヤーもすごい走ってたけど、キーパーはキーパーですごかった。みんなで乗り越えましたね」
苦難も一緒に乗り越えた仲間のことは。
「ノブくん(阿部選手)、雄太くん(鈴木選手)、アレックスには感謝してもしきれないくらいです。個性はバラバラだったけど、結束が強かったですね。僕みたいなガキんちょを受け入れてくれて、本当に感謝してます。一緒にやれて本当に楽しかった。苦しさもあったけど笑いもあって。こんなに毎日が楽しかった年もなかなかないですね」
アウェイのフロンターレ戦では、加入したばかりのアレックス選手にスタメンを奪われる形となりましたが、悔しさを表に出さず、置かれた状況でチームのためにできることを精一杯やり、勝利には誰よりも喜ぶ姿が印象的でした。
「それは自然にやったことです。メンバーに入ったら勝ちたいし、入ってなくても当然勝ちたい。そういうところはみんな同じだと思う。ベルマーレは、喜ぶ時は本当にみんなで思い切り喜ぶチーム。しれっとしてるんじゃなくて、みんなで喜びを爆発させる感じでしたね。後半はアレックスが出ることが多かったけど、アレックスは勉強になるところが多かったです。日本人にない身体能力、バネ、パワーもあって、日本語を覚える能力もすごかったと思います」と。
来年は再びJ1での戦い。
改めて決意をもって臨むシーズンとなります。
「今年の一年があったから、と思えるようなシーズンにしていきたい。毎年勝負だと言ってるけど、本当に死に物狂いでやっていく年にしなければと思います。なんとか上に追いついて、追い越していかなければ。すべては自分次第だと思っているので、頑張ります」と。
「感謝の集い」の後の解散式では、クールに見える安藤選手も大号泣でした。
「普通の一年じゃなかった。内容が濃すぎた一年だったから。本当にすべての人に感謝しています」
きっと練習試合でも会えることでしょう。
ますますの成長を楽しみに。これからもぜひ、安藤選手を応援して下さい!