馬入日記

【馬入日記:10月15日】謙虚な気持ちでチャレンジを10年!進化する坂本選手

091015-1今週末18日(日)はアウェイでカターレ富山との対戦です。
最終節まで残り50日。残り試合は7試合。ここからさらに、濃密な日々を過ごすことになるでしょう。

今日は練習後、坂本選手に話を聞きました。
プロ13年目、ベルマーレ10年目の坂本選手。移籍加入した1年目こそ大きなケガを負い出場はありませんでしたが、2年目から今まで指揮官は代われど、コンスタントに出場を重ねてきました。現在、通算359試合に出場しています。
厳しい勝負の世界において、力を発揮し続けるためには、進化し続けるしか道はありません。10年以上、進化し続けることができた理由を聞いてみました。

「それは…スタートの位置が低かったんじゃないですか?(笑)」なんて本人は笑っていましたが…。

「うーん、ただ…何でも吸収しようという気持ちは常にもっています。これで極めたという経験もないし、いつも“もっとこうしたい”という思いばかり。カテゴリー別も含めて若い時から代表に入ることもなかったので変に勘違いすることもなかったのかな」と坂本選手。

サッカーに限らず何事も、同じことを続けると甘えが出たり慣れてしまったり傲慢になってしまいがちですが、坂本選手はサッカーに対して常に謙虚な気持ちでチャレンジしているということなのでしょう。

「ポジションがFWからサイドになった時も新しいチャレンジをするのが楽しかったし、ボランチにコンバートした時もそうだし、今年もそうです。新しいプレーが少しずつできるようになると、単純に嬉しい。今も、試合に出始めた頃と気持ちの面では全然変わらないですね。むしろ20代半ばの頃は実力以上に自分を見せたくて背伸びしていたようなところもありましたが、今はすごく自然体です」。

チームでは寺川選手に次いで2番目に年長になりましたが、「なんだかみんながやけに敬うからすごく変な感じ。片付けでもしようものなら“紘司さんはいいです!”みたいな感じで。オレ、全然そんなんじゃないのに(笑)」と。

「(自分がやっていることは)普通のことだと思うけど…」と何度も言っていましたが、同じユニフォームを着て359試合に出場してきたこと、そしてそのための努力を日々惜しみなく続けたことはなかなか“普通のこと”ではないでしょう。

「1日1日、楽しいです。練習が嫌だなっていうの、ここずっとないですね。自分の好きなことを楽しむ、一生懸命やる、ただ、それだけです」と日々の充実を感じる笑顔で語っていました。

そんな坂本選手に、次節の富山戦に向けて聞いてみると…
「とにかく今は、次の富山戦のことしか考えていません。トーナメントと言うよりも、その90分で全てが決まるというくらいの気持ち。まだ試合数があるからとか、取り返せるとか、そういう感覚が少しでもあってはいけないと思う。この90分で昇格できるかできないかが決まるというくらいの感覚で戦いたいと思います」。

“90分で全てが決まる”くらいの覚悟で富山へ。
一戦必勝。まずは18日(日)が決戦です!