馬入日記

【馬入日記:4月22日】「湘南らしさ、自分らしさ」菊池選手インタビュー

土曜日の大分戦で今季リーグ戦初勝利!
90分間、雨の中声援を送り続けてくれサポーターの皆さんの熱い気持ちに、結果で応えることができました。

永木選手の直接FKで先制し、一度追いつかれるも、後半に菊池選手のゴールで2-1に。
攻守において先手をとり、湘南らしさ溢れる90分。ひたむきに戦う姿が印象的な一戦でした。

決勝点を決めた菊池選手。
古林選手からのクロスに「気持ちで押し込んだ」という言葉がぴったりな、痛快なゴールでした。

「前節の浦和との試合を戦っていろいろ感じることができた。湘南らしさ、湘南のスタイルは何なのか、ということをもう1回見つめ直す機会になったと思います。大分に向かう1週間は、前にいくこと、怖がらないで前を向くこと、横パスや後ろへのパスではなくて前に入れることなど、そういう練習を多くやりました。実際に大分戦では、守備も攻撃もアグレッシブに、いい意味で後ろを気にしないでやれていたと思う。それが結果に繋がったことがよかった。ただ、一勝できた後が大事だし、負けると勝利が意味のないものになってしまうので、次、またブレずに戦いたい。大分戦でいい感触がつかめたと思うので、個人的にも、チームとしても、いい感触を得たプレーはもっともっと出していきたいと思います」

チームの“らしさ”を考えると共に、“自分らしさ”も考えた時間でした。

「チームとして、本当にもっと前にいくトレーニングをしていた中で、自分も変わろうと思えた。VTRを見ると、どこか後ろの守備を気にしてしまって、なかなか前に出ていけなかったり、抜けるところで安心なプレーを選択したり、結果が出ていない時期というのもあって、そういうプレーが出ていた。1回そういうものをリセットしたいと思った。前にパワーのある動きをしている時期のプレーを見ると、全然違うなと。J1とJ2の差はあると思うけど、今年と去年を比べると、前へのパワーが守備も攻撃も本当に物足りないなと思ったんです。大分戦では、いい意味でリセットできて、まず自分のチームの中の役割として、いいプレスをかけることだったり、ボールを受けたら前を向いて嫌なところに侵入していくことなど、シンプルなところを一番意識してやれた。やっていて本当に楽しかった」

ゴールシーンを振り返ると…
「コバショウ(古林選手)に入った時に、タケくん(武富選手)とキリノがいて、二人がボールの方向にいったので流れてアーリー気味のボールをもらおうとして動いたんですけど、こなかったので、次は中だな、という切り替えができた。ニアと真ん中には二人いたのでファーで待っていようと思ったらいい形でこぼれてきてくれた。前半、大きなチャンスを外してしまっていたので、あの一瞬でいろんな気持ちになりましたけど、これは本当に押し込まないと、という感じで本当に気持ちで押し込みました」と。

前半の大きなチャンスというのは、キリノ選手から武富選手に繋ぎ、左サイドから入ったボールからのビッグチャンス。ダイレクトで狙うもバーを越えてしまいました。

試合後、監督は会見で「菊池が決定的なシュート一回外しましたけど、今までだったら引きずってあそこに入っていかなくなるが、後半そこへ入っていった。そういう何回も諦めないという姿勢が伝わったのかなと思う」と話していました。

「引きずってる場合じゃないという気持ちでした。あそこで危機感というか、もうこの試合は、自分が決めるしかないという気持ちになった」と菊池選手。

「でも、あのチャンスを決めていれば自分たちがもっと主導権を握りながらやれたと思うし、点が入ったからよかったじゃなくて、ああいうところでしっかり決められるようにならないといけないと思う。それは自分に求められているところだと思うので、次、ああいう形があれば、もっといい準備をして決め切りたいと思います」

それにしても、終了間際になっても3点目をとりにいく姿勢を貫き、ペナルティエリアの中に3人も4人も入っていく躍動感がありました。

「敵も戻り切れないという中で、あれだけ3人、4人と中に入れたというのは大きいのかなと思います。ゴールシーンも、ゴール前で、タケくん、キリノと潰れてくれたから自分のところにボールがきたので、本当にチームのよさが詰まったゴールだったと思います」

さぁ、明後日は再びホームゲーム!
ナビスコカップ第5節、横浜F・マリノスを迎えます。

「マリノスは開幕戦で負けているし、同じ神奈川のクラブとして負けられない。勝って迎える試合なので、チームとしての真価が問われると思っています。やれるんだというところを見せなければいけないし、本当に大事な一戦だと思っています」

“次が大事”と何度も繰り返した菊池選手。
次は、マリノスとのSKYシリーズです!