馬入日記
【馬入日記:1月8日】松本選手&福田選手、新たなチャレンジへ!!
年末にリリースされましたが、松本選手がギラヴァンツ北九州へ移籍することなりました。
順天堂大学の3年生の途中から特別指定選手としてベルマーレでずっと練習をしていたので、プロとしては2年ですが、ちょうど3年間ベルマーレで過ごしています。(2011年は半年間、川崎へ期限付き移籍)
過ごした年月だけでなく、持ち前の明るいキャラクターでいつもチームを盛り上げるムードメーカーとしても存在感がありました。
松本選手の周りはいつも笑いで(たまに失笑も?!)いっぱいでした。
そんな松本選手がチームを離れるのは寂しいことですが、本人にとっても大きなチャレンジとなる移籍です。
「今はハッキリと決まってホッとしています。北九州は全く知らない土地ですけど、そこへ飛び込んで、もう一度、一からのスタートをしようと思って決断しました。北九州は、チーム自体のメンバーも大きく変わるし、監督をはじめスタッフの方々も変わる時なので、気負うことはないと思っています。フロンターレの時に、シーズン途中の難しい時期に入るということを経験したので、シーズンの頭から入れるのはすごくやりやすいと思います」と松本選手。
ベルマーレでの3年間。
思い起こせばどんな3年間でしたか?と聞くと…
「怒られ続けたな…と(笑)」というのが第一声。
「でも、本当に幸せな3年間だったし、恵まれた3年間でした。まず、キーパーというポジションで、自分がプロになる前の中高生の時に目標にしていたキーパーであるノジさん(野澤選手)や都築さん、洋平さん(西部選手)と一緒にやらせてもらったこと。個人的にずっと見ていた先輩と一緒にやらせてもらったことは本当にいい経験でした。先輩からいろいろ盗むことができたのはすごくプラスになったと思っています。誠一さん(齋藤GKコーチ)には、本当によく怒られたけど、でもあれだけ言ってもらえるということも、そうないと思う。感謝してもし切れません。ケガが続いたことや、大学生の時にJでデビューさせてもらったこと、それに移籍も経験した。この期間に本当にたくさんのことを経験させてもらいました。唯一の後悔は、何度かもらった試合出場のチャンスの時に、継続して試合に出られなかったことは、自分の力不足だと思うし悔いが残るところです」
毎日毎日が濃かったという3年間。
そして昨年は、昇格を成し遂げた一年でした。
「こんなにまとまっているチームって本当になかなかないと思うようなチームだった。チームの勝敗の波は極端だったけど、でも勝っている時にすごく一体感をもってやれて、勝てなくなったらその一体感がなくなるかというとそんなことはなくて、変わらぬ一体感で乗り越えられた。東美さん(下村選手)や賢治さん(馬場選手)とか、ここぞの時に言ってくれる選手がいたのが大きかったと思う。ここで崩れたらガタガタっといってしまうかもしれないという時に、“ここで落ちちゃダメだぞ”と言ってくれた。言いたいんだけど言いにくい、ということを、しっかり口にしてくれる選手がいたことは本当に大きかったと思います。そして何より、曺さんについていこうっていう想いが一人ひとりにあったこと。僕らが子どもの時からお世話になっていたコーチだし、いろんな場面で曺さんがコントロールしてくれていたと感じます。コーチの皆さんもいつも声をかけてくれたし、そう思って振り返ると、選手もスタッフもフロントも、そういう全てが一体になって、成し得た昇格だったのかなと思います」
そして、昨年は選手会が自ら「もっと地域貢献活動をしたい」という声を挙げ、本当にたくさんの活動を行いました。
「ベルせんで小学校へ行くようになったり、イベントなども今まで以上にたくさんできた。ホームタウンの中で、気にかけてくれる人は増えたんじゃないかと思います。だから、こんなにまとまったクラブ…というか、ホームタウンっていうのはなかなかないと感じました」
松本選手は、例えばベルせんの時には「どんな授業にしようか、何を子どもたちに伝えようか」と真剣に考え、しっかり準備をする選手。
オープンマインドな姿勢は、多くの人の笑顔を生み出していました。
「最初は、自分の名前も知らない人たちばかりだから、知ってもらいたいっていう想いでやっていたけど、仕事になった時に、結果も出ていないのにやってていいのかなっていう葛藤もあった。でも、自分が何か行動したことによって、チームを好きになってくれる人が一人でもいればという気持ちもありました」
そして今年、新しいチャレンジが再び始まります。
「ベルマーレにはもちろん感謝しているし、北九州でやれることにも本当に感謝しています。やりがいのあるチームでやらせてもらえる。クラブライセンスの問題で、J1にすぐには上がれないけど、いつか上がれる時までチームにいられたらいいなと思うし、そういう選手になっていきたいと思います。ラストチャンスというくらいの気持ちで、覚悟をもってチャレンジしたいと思います」
笑顔で奮闘する姿が、すでに目に浮かびます。
ぜひ、引き続きのご声援をお願いします!
そして!
こちらは、今年からアルビレックス新潟シンガポールに移籍することとなった福田健人選手。
シンガポールのSリーグに所属するアルビレックス新潟シンガポール。
海外での新たなスタートです!
今回のチャレンジをとても前向きに捉えている様子が表情からも伝わってきます。
常総アイデンティユースから2009年に加入し、2010年にFC刈谷へ期限付き移籍、そして今年の4月より4ヵ月間は藤枝MYFCへの期限付き移籍と、様々な経験を積んだ4年間。
どんな時も明るく、向上心をもって頑張り続ける福田選手。その飽くなき向上心で、シンガポールでもきっとさらに成長を遂げることでしょう。
「4年間の経験をシンガポールでしっかり生かしたい。どんな時も自分を応援して下さったサポーターの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。離れても、いつも湘南ベルマーレを応援しています。みんなに負けないように僕も成長し、またJのピッチに立てるように、精一杯頑張りたいと思います」と福田選手。
何度も何度も、感謝の気持ちを語っていました。
共に戦った仲間、今後のさらなる活躍を祈ります!