【馬入日記：9月20日】吉濱選手の来季加入が決定。感謝の気持ちをプレーで。

松蔭大学からの特別指定選手である吉濱選手、来年2013年の湘南ベルマーレへの加入が決まりました！
今年の4月から特別指定選手として登録され、6月の北九州戦で公式戦デビューを飾り、その試合で得点も決めました。

現在大学2年生ですが、来年からはプロ選手としてベルマーレでプレーすることとなります。

「なかなか実感が湧かないんですけど…でも本当によかったです。すごく嬉しいです」と吉濱選手。
ご家族も喜んでいるのでは？と聞くと…

「母親もあんまり実感ないみたいです。僕がプロになるなんて信じられないって（笑）。自分でも信じられないけど、親はもっと信じられないのかもしれないですね」と言ってから、真剣な表情でこんな風に語っていました。

「僕は家族がいなかったら、もうサッカーはやっていないし、家族のサポートがなかったら今この場にいることはないです。本当に本当に感謝しています」と。

以前の馬入日記でもふれたことがありますが、吉濱選手は高校1年の時にフロンターレのユースを辞め、サッカーから離れた時期がありました。

「僕がサッカーを辞めてから、サッカーに関わる人はみんな離れていってしまったけど、でも家族はサッカーに関係なくいつも“お前の好きなことやれ”って言ってくれました。大学でサッカーを続けるのだってお金がかかるのに、やりたいと言ったらやらせてくれたし、サッカーに集中する環境にするために一人暮らしもさせてくれた。いつも支えてくれて、本当に感謝しかないです」

一度は離れたサッカーに、家族の支えでもう一度戻り、一度は諦めたプロの世界に、積み重ねの末にたどり着きました。

「頑張らないと。曺さんはもちろんですけど、ベルマーレのスタッフの皆さんの存在がなかったら僕はもう道を閉ざされていたし、これからプレーで恩返ししなければと思っています。これで並の選手に終わって20代前半で終わるなんてことになったらダメだと思っているので。面白い選手になりたいです。コイツがボールを持ったら、何かするんじゃないかって思ってもらえるような選手になりたい」

吉濱選手の特長といえば、やはりドリブル。果敢にチャレンジする姿が印象的です。
「まだまだのところが多いんですけど、自分の武器であるドリブルは練習試合や練習で出せてきているので、そこはもっと磨いていきたいです」

また、こんなエピソードも。
「一度、曺さんに怒られたことがあったんです。1日1日フレッシュな気持ちでやらなければとは思っていたけど、少し慣れてしまって練習に身が入ってない時があった。その時に適当な感じが出てるぞ、と見抜かれてしまった。自分の中でも思い通りいかなくて焦りもあって自分勝手なプレーになってしまっていたんですけど、そこでしっかり切り替えることができた。曺さん、本当にすごいですよね」

今年は大学のサッカー部とベルマーレを行ったり来たりしながら、どちらにも力を注ぐ日々となります。
プロ選手としての理想像は？と聞くと…

「自分のサッカー人生は、高校1年の時に1回終わっているので、いまは代表に入りたいとか世界にいきたいという目標があるわけじゃないんです。今は、本当にベルマーレで活躍するっていう、その目標しかない。サッカー選手だったら、誰もが代表とか目指すのかもしれないけど、今の僕は本当にお世話になった人に恩返ししたいという気持ちだけ。自分がここにいることが驚きなので、とにかくベルマーレで活躍したい、それだけです」と話していました。

熱い気持ち、感謝の心でプレーする吉濱選手。
ますますご期待下さい！