馬入日記
【馬入日記】ベルマーレらしく、前へ向かう気持ち
アウェイで行われたベガルタ仙台戦。
28節の福岡戦での逆転負けを払拭すべく、選手たちは開始早々から勝利への強い気持ちを込めた、全力プレーを披露しました。
「今まで29節戦った中で前半は一番いいゲームをしたと思います」。
反町監督は試合後にそう振り返り、手倉森監督も「前節に傷を負ったチーム同士の戦いで、どちらが悔しさを持って挑めるか、どちらが自信を回復して挑めるかというゲームでした。前半に明らかに自信を持って挑んできたのは湘南だった」と語りました。
35分には寺川選手のピンポイントクロスから、阿部選手がダイビングヘッドでゴール!
走る男・阿部選手が決めた先制ゴールで、後半はさらに勢いが増しそうな雰囲気でした。
しかし、後半開始早々の45分。ジャーン選手がまさかの一発退場。
信じられないような思いの中、しかし後半の45分間は10人で戦うしかありません。
1人少なくなってからも、10人であることを感じさせることのない戦いぶり。全員が走り、全員がすべての力を出していました。
しかし、後半終了間際の80分に同点弾を浴び、さらにロスタイムに失点し、ついに逆転を許してしまいます。
力を振り絞り、最後まで駆け抜けるも無常にも試合終了の笛。
1-2、今季初めての連敗を喫します。
「一人少なくなった状態でしたから、両サイドバックが上がってくるのは織り込み済みでしたので、そこを抑えてカウンターを狙いました。ジャーンがいなかったので空中戦で高さがないなと思っていましたが、結局そこからやられてしまった。ただ、負けても課題を探すのが難しいようなゲームでした。当然悔しいですが前節に比べればよくなっている。ありきたりな言葉ですが、切り替えてやっていこうという言葉で締めくくるしかないかなと思っています」と反町監督は語りました。
ロッカーから出てきた選手たちは、悔しさを全身に滲ませながらも、その気持ちの方向が明らかに前を向いていることを感じさせました。
バスに乗った選手たちは、言葉に力込め、ある種興奮ぎみにこんな風に語っていました。
「間違いなく今日の戦いは血となり骨となります。絶対にこの先の戦いで、その成果が表れる日がくると、みんなそう信じています」と野澤選手。
「今日の試合を戦って、何が何でも、絶対に上がってやると感じました。苦しくても何でも、やるしかない。本当に奮い立つものがあります。改めて、うちはいいチームだと思ったし、このチームで上がりたいと強く感じています」と田村選手。
「しっかりした試合ができたと思うし、やってきたサッカーの質も少しずつ上がっていると感じました。自分たちの力を信じて、次も戦っていきたい」と坂本選手。
出しきったからこそ、言える言葉。
「行こうぜ」という前へ前へ進むベルマーレらしさが、試合が終わってからも継続されていました。
※監督・選手の全コメントはこちらでチェックできます
http://www.bellmare.co.jp/?p=5419
平日のナイターにも関わらず、仙台まで足を運んでくれたサポーターの皆さんの応援も、すさまじいものがありました。
アウェイサポーター席は、14,000人を超える入場者数のわずか一角でしたが、鳥肌が立つような声援が90分間止むことなく続きました。
試合後の拍手と声援にも、同じ気持ちを抱いていることが感じられ、大きな勇気をもらいました。
さぁ次節はホームゲーム!26日(日)に徳島ヴォルティスを迎えます。
下を向いている時間など、ありません。
選手たちの揺るがない気持ち、前進しようとする姿をぜひ観に来て下さい!