馬入日記

【馬入日記:11月3日】今日はアウェイでFC東京戦!大岩一貴選手インタビュー

前節のサンフレッチェ広島戦から2週間のインターバルが空き、今日は味の素スタジアムでFC東京と対戦します。
2024シーズンは残りわずかに4試合。ひとつでも上に行くために、一戦一戦大切に戦っていきます。

今日は大岩一貴選手に話を聞きました。
まずは前節、2-1の逆転勝利を収めた広島戦について。

「前半はしんどかったですね。相手の圧もあったし、先に点を取られてしまったこともあって苦しくなった。ただ、その中でも1失点に抑えられていたことはよかったと思います。後半は、始まってすぐに1点入ったことが一番大きかったと思う。みんなその後も自信を持って戦えていました」

47分に福田翔生選手のゴールで同点に。多くの選手が関わって(大岩選手も後方から上がってきて!)決めた反撃の狼煙でした。

「後半、カミ(上福元選手)が最初にゴールキックをする時“一番最初にこれやるから”と言っていたことがあって、みんなで共通認識を持って入りました。そのままゴールまで繋がったんですけど、それがチームに勢いを生んだかなと思います」

アディショナルタイムに田中聡選手のゴールで逆転しましたが、その前も多くのチャンスを作りました。大岩選手もセンターバックの位置から果敢に上がりました。

「行けるなと思ったから行ってたという感じです。やっぱり周りとの噛み合わせもあるし、相手との噛み合わせもあるのでそこを見ながら。けっこうスペースが空いていたし意外とついてこなかったので、行ける場面がありました」

状況を見ながらの判断。積極果敢な姿勢にスタジアムが沸きました。
ヘディングシュートの惜しいシーンも。

「最近みんなに得点のこと、言われますね。密かに狙ってただけなのに(笑)」

DFながらこれまでのキャリアの全てのシーズンで得点を取っている、ということが知られてからというもの、チームメイトやサポーターの皆さんにも声をかけられるのだとか。

そして、いまピッチに立っていて感じることは。

「試合をやっていて面白いですね。主導権を握ってサッカーできることが多いので、そこは本当に面白い。しばらく試合に出られない期間があって戻ってきた時に、すごい変化を感じました。見ていても思っていたし練習でも感じられたけど、試合のピッチに立つと“あぁすごいな。積み上がってるな”って。僕はそこにポンと入れてもらえてるっていう感じですけど」

そのチームの変化、進化はどのように生まれたのでしょうか。

「日々のトレーニングの成果、積み上げだと思います。監督が示してくれるし、選手たちもみんな本当にちゃんとやる。みんな素直だし、監督やコーチが少しの隙も見逃さない、いい意味の厳しさがある。それは湘南の良さだと思います」

振り返れば、大岩選手は5月のジュビロ磐田戦を最後にスタメン出場から遠のき、以降メンバーにも入れない時期が続きました。9月の鹿島戦まで約4カ月間、どんな思いで過ごしてきたのでしょうか。

「いや、特にないです。自分で頑張ろうと思っていただけで。人のせいにしないで、自分に矢印を向けてやろうとは思っていたけど、それだけです。でも、拓也(岡本選手)ややーまん(山田選手)がいたのは大きかったかな。本当にちゃんとやるから。バックアップメンバーだと、試合前日の全体練習後の練習、試合当日、次の日と3日間ずっと一緒なんですよ。その3日間、あいつらはめちゃくちゃしっかりやる。いろいろ話せるし、二人も決して文句を言ったりするタイプじゃない。だからそれは大きかったですね」

湘南には有望な若手選手が多い、とよく言われますが、その若手選手たちは日頃から先輩選手たちの素晴らしさを話しています。人間性も含め手本となり、もちろん絶対に負けないという気持ちと向上心があり、その姿勢がチームを支えていることは間違いありません。

鹿島戦でのスタメン出場の際は、その4カ月を見ていたチームメイトが大岩選手を大いに盛り上げていました。

「ちょっと恥ずかしかったけど(笑)。久々の試合で緊張していました。でも頑張ろうと思ったし気合は入っていました」

試合は先に2点先取される苦しい展開に。しかしその後3得点を奪い3-2の大逆転。

「いやぁもう、点をとってくれた人のお陰です。それしかない」と言いますが、チームとして崩れなかったことは非常に大きな要素でした。

「そうですね、今年大崩れすることがないのは大きいですね。広島戦もそうですけど、耐えながら試合を進められる。1点取られても大丈夫だ、なんとかなると思える。成功体験があるというのも大きいかなと思います。あとはみんなが自信を持って戦えていて勝負強くなったとも思います」

さて、今日はFC東京との対戦です。東京は現在5戦負けなし(4勝1分)と好調。気をつけたいポイントは。

「カウンターが速いというイメージはあるので、切り替えとリスクマネジメントをしっかりとしたい」

残り4試合、という話をしても「いや、もう目の前の一戦に集中するだけ」と大岩選手。

「積み重ねてきたものを出すだけ。それが出せれば問題ない」

2週間、チームとしてしっかりと準備してきたものを出し切る90分に。ぜひ今日も熱いご声援をよろしくお願いします!