馬入日記

【馬入日記:10月19日】本日ホームで広島戦!上福元直人選手インタビュー

前節の東京ヴェルディ戦から再び2週間のインターバルがありましたが、今日サンフレッチェ広島を迎えてのホームゲームが行われます。(15:00キックオフ)
今日は上福元直人選手に話を聞きました。

上福元選手にとっては古巣対戦となった東京V戦、どんな思いで臨んだ一戦だったのでしょうか。

「8月1日にチームに加入して、チームのコンセプトだったりやるべきことをいち早く自分の中に取り込んで、チームとしてやるべきことをやれれば勝てるという感触みたいなものを少しずつ得ていました。ただ、守備のところで言うと、自分の仕事でもある粘り強くゴールを守るという部分でチームを助けること、そしてそこから攻撃に繋げるという展開になかなかできていないという思いがありました。僕が入ってきてから勝った試合では、鳥栖戦は最後の手前ぐらいで追いつかれてそこからもう1点取って勝てたというものと、鹿島戦も相手に2点先取された後に、跳ね返して3点取って勝利という形だったので、粘り強くチームとして守りながらという展開には持ち込めていないという反省があり責任を感じていました。ヴェルディ戦に関しては、どうしてもそういう粘り強さの部分を見せたいという気持ちがありました」

結果、東京V戦は2-0での勝利。無失点に抑えました。

「この結果は、本当にそれまでの準備だったり、自分たちがやるべきことに、どういう状況でも目を向け続けたからこその結果だと思っています。チームとしてブレずにやり続けることの大切さをまた改めて感じるゲームにもなりました。ヴェルディ戦の勝利は、残りの試合のひとつひとつにもいい影響をもたらすことができるんじゃないかなという感覚もあります。継続しながら目の前の1試合に向かっていくという部分をこれからも続けていかないといけないし、より積み上げの部分を濃くしていく新たなモチベーションにもなりました」

選手が誰一人欠けることなく、馬入でのトレーニングでは細部にこだわりひとつひとつに本気で取り組んでいるからこその積み上げがあります。

「反省を活かしたり、次の相手に対しての準備という部分ではすごくいいトレーニングができていると感じています。いま連勝できていますけど、なんとなく勝ってるというわけではなくて、練習で自分たちがやるべきことをやり、準備をしている時間が成果に繋がっていると思う。ひとつひとつこだわりながら練習を進めているという意味では、今回試合は1週間空きましたけど、その間もすごく一人ひとりモチベーション高く、勝つために必要なものを意識しながらトレーニングしてきたと思います。あとはその準備してきたものをピッチで表現するだけだと思うし、そこだけに目を向けてやれば必ずいい結果が得られると思う。今までがそうだったかように、どういう相手であれ、自分たちがやるべきことをやることに目を向けてやっていきたいと思います」

今日迎えるのは、首位を走る広島です。広島の印象やポイントになりそうなところは。

「やっぱり攻撃も守備も強度がすごく高いですし、その頻度も多い。90分の中で出し切ってくるイメージがあります。そういう意味では気が抜けない時間が長くなると思いますが、そういう中でもどれだけ自分たちのサッカーを出せるかというところがキーワードになってきます。自分たちの良さが出せれば相手の時間は減らせると思うし、自分たちのベーシックな部分というのはいくら強度や質が高い相手であれ、準備してきているので不安はありません。そこに強い覚悟を持ってやるだけだと思います。相手が変わって、自分たちのプレーが変わってしまうという風にならないように、そこにベストを尽くせるかどうかというのがこのチームの生命線、大事な部分だと思います」

上福元選手の特長のひとつと言えば、「声」。チームメイトにかける指示や励ましなど最後尾からの声に助けられている選手も多いはずです。

「自分が大切にしていることで言うと、サッカーはチームスポーツだし一人でプレーして勝つなんていうことは不可能なので、どれだけ仲間と協力してプレーできるかの勝負だと思っています。難しい時間帯や崩れそうになる時間帯があったとしても、チームが繋がり続けていれば壊れることはないと思う。鹿島戦のような跳ね返す力にも繋がってくると思いますし、どんな時もコミュニケーションを取りながら、繋がった状態で試合を進められるようにという気持ちはすごく大事にしています。相手の強度が高くなったりすると、どうしてもしんどくなってしまうしチームが分裂しそうになるんですけど、そういう部分にいち早く気づいて、必要な声をかけられるかどうかという部分も、サッカーではすごく大事なシーン。僕自身はまだまだな部分が多いと思っていますが、ただ一方通行になるのではなくて、チームとして繋がってより強固になって戦うということは意識しています」

現代のサッカーにおいては、ゴールキーパーの役割というのは大きく進化しています。

「キーパーって孤独とか競技が違うみたいな言われ方をする時代もあったと思いますけど、今で言うと、よりフィールドプレーヤーの要素が求められる部分が多いと思います。手が使えるか使えないかという部分はありますけど、本当に一緒の感覚でサッカーをしてるというか、どれだけ同じ画を描いて、ひとつのゴールを守ったりボールをゴール運べるかだと思うので、切り離すべきポイントじゃないということは感じます。僕はフィールドプレーヤーの選手ともよくコミュニケーションを取るほうだと思うんですけど、チームとしてどう繋がるかという部分で考えると、フィールドプレーヤーの気持ちに少しでもなって考えることも大切だと思っています。あれだけ長い距離をたくさん走って、ゴール前まで戻ってきたりとかきついプレーをしてくれているので、それを無駄にしちゃいけないと思いますし常に寄り添って考えたい。ゴールを守る責任という部分はもちろん持ちつつ、切り離さないで考えたいですね」

今日を含め、リーグ戦は残り5試合。
まずは目の前の一戦、広島戦に全てを傾けます。

「ここまで自分たちがやるべきことに目を向けてきたからこそ、いま成果を得られたという部分を考えると、やっぱり次の試合もそれを継続しつつ、さらに良くしていきたい。そのためにはしっかりと勝点3を取らないといけないと思います。本当にひとつひとつ積み上げて勝ち続けていくことで、最後に素晴らしい姿で終わることができる。そういうのを目指していきたいと思っています。しかも、ホームで試合ができるので、さらなる自分たちのアドバンテージとして持って、強いベルマーレを表現し相手を上回って勝ちたいと思います」

本日15:00キックオフ。
ぜひ、スタジアムで共に戦いましょう!