馬入日記

【馬入日記:10月5日】明日はアウェイで東京ヴェルディ戦!根本凌選手インタビュー

歓喜の鹿島戦から1週間、明日6日(日)は味の素スタジアムで東京ヴェルディとの一戦です。久しぶりのデーゲーム、明日は16:00キックオフです!

前節、ホームで戦った鹿島戦では2点先取されるも3点奪い返し3-2の逆転勝利。
守備面に反省はあるものの、0-2の状態からリバウンドメンタリティを発揮し3試合ぶりの勝利を挙げました。
その激闘で、福田翔生選手の決勝点をアシストした根本凌選手に話を聞きました。

「新潟戦やセレッソ戦ではなかなか長い時間、試合に出られなかったですが、コンディションやパフォーマンスを落とさずにやり続けることをずっと意識していました。鹿島戦では少し長い時間出させてもらいましたが、コンディションを保っていた分、自分の良さを出せたという手応えはあります」

63分に交代でピッチに入り30分強プレーしました。

「章斗(鈴木選手)と代わる形だったので、前線で時間を作ることと、相手は結構蹴ってきていたので、ボールホルダーにいい状態で蹴らせないとか、右も左も両方蹴れるということではなくて限定するといったことは普段から智さん(山口監督)に言われていて、試合に入るときにも指示があったのでそこは意識しました。あとは普段から言われている切り替えの部分だったり、前で起点になるところを自分の中で意識して入りました」

まだ1-2で追いかけている状況で入りましたが、65分に同点弾、67分に逆転弾が決まりました。見事なワンツーから決まったゴールを振り返ると…

「決勝点に関しては、もう翔生(福田選手)が本当にナイスゴールっていう感じです。よく決めてくれたと思います。翔生が僕にちょんって出した時に相手の選手がちょっと食いついてくれた。食いつかなかったらもう少し仕掛けようかなとかも思ったんですけど、食いついてくれた分スペースができたのでパスを選択しました。練習試合とかで翔生と組むこともあって、なんとなく翔生がほしい、ほしくないというのが分かってきていたところもありました。ちょっとパスが前にズレたかなと思ったんですけど、止めてから打つまでがめっちゃ早くて、ズレたかなと思ったところをちゃんと持っていってくれました」

素晴らしいコンビネーションから生まれたゴール。まさにトレーニングの賜物と言えます。勝利の瞬間はどんな思いだったのでしょうか。

「鹿島相手に逆転勝利だったので…さすがに嬉しかったですね。前半に2失点してしまったけど、章斗があそこで取ってくれたのが大きかったと思います」

根本選手は昨年夏に左膝前十字靭帯断裂の大けがを負い、一年前の今は「まだ入院してるくらい」という状況。そこから長いリハビリ期間があり、今年7月に復帰。その次の磐田戦ではゴールを決めました。振り返れば激動の一年です。

「前十字をやっても復帰してる選手はいっぱいいますし、そんなに悲観的にならなかったことも今思えばよかったのかなと思います。(復帰戦となった)浦和戦にメンバー入りしたことは自分的には驚きでしたけど、でも実はケガをする前よりもいい感覚だなというのはあったんです。それは本当に周さん(島田PT)のリハビリと鈴木先生の手術のお陰だと思います。でも、ケガをしたシーンがフラッシュバックすることはありますし、復帰してからは“あぁ今日も生き延びた”って毎日思っていました。それは、今でも思っています」

普段から身体と向き合い、向上させるためにはどうすべきかを考え、様々なことを実践しています。

「ケガをしたからという部分も大きいですし、周りから刺激を受けることも多くあります。拓也くん(岡本選手)を見てるともうヤバいです(笑)。でも拓也くんは常にサッカーのこと、身体のことを考えているし、ずっとその気持ちを持ち続けてることがすごい。その姿を見ると、自分はまだまだ足りないなと思います。聡(田中選手)や大陽(平岡選手)もそうですし、前で言えば大橋くんもかなりやっていましたよね。いつもラボにいる、みたいな。そしていまあれだけ活躍していて…本当にすごいと思います」

身体のことはもちろん、サッカー面でも進化すべく日々トライを続けています。

「守備がなかなかうまくいかなかったり、頭では分かってるんだけどみたいなところで悩むことはあります。紅白戦などで指摘されて映像を振り返ってみると、確かに…と思ったり。ただ最近は、頭で理解している戦術のところと、身体が合ってきてるかなということは感じます。あとは、サッカーでは全く同じ状況になることは少ないと思うので、臨機応変さも身に着けたい。章斗とかはそういう部分はすごく上手なタイプだと思います」

さて、今シーズンは残り6試合となりました。

「なかなか勝てない時期が続いていた中で、鹿島戦は逆転することができた。よかった部分も多くありましたし、しっかり続けていきたい。過程があって結果があるというか、過程がよいから結果がついてきていると思うので、そこは継続していきたいと思います。個人としては、チームとしてやっていることに貢献できるように精一杯プレーしたいと思っています」

鹿島戦の試合後は、勝利の喜びと共に「自分には得点がなかったので」と悔しそうに話す姿もあり、FWらしさを感じさせました。

「試合が終わって挨拶をしてる時とかも、勝ってよかったなっていう気持ちと取れなくて悔しいなっていう気持ちの両方がありました。やっぱり点を取りたいです。FWっていうところで言うと、この間、翔生がインタビューですごいいいことを言ってるなぁと思ったんですけど“FWはみんなの人生を背負ってる”ってあいつ言っていて。俺、すごいこと言うじゃんって思ったんですけど、でも本当に真面目な話、間違いなくそうだなと思いました。やっぱり得点というのが一番求められるところですし、どんな時も点を取るためにいい準備をして試合に臨みたいと思っています」

様々な貢献の形はあれど、やはり勝負を決する得点の重要性。そしてそれを決めるのはFWだという自負と責任を抱いているようです。明日に向けては。

「1試合1試合が本当に大事なので、先の試合というよりは目の前の試合に全力で向かって、勝点3を掴んでいきたい」

その言葉のとおり、まずは東京V戦に全ての力を注ぎます。
ぜひ、明日も共に戦いましょう!