馬入日記
【馬入日記:10月31日】猪狩選手「感謝」の気持ち。前向きなエネルギー!
猪狩選手、9月に行われたジュビロ磐田戦で負傷し、右ヒザの前十字靱帯損傷という大きなケガを負いました。
9月末に手術を受け、2週間ほど前に退院。いまは馬入でリハビリを行っています。
大きなケガは初めて。手術も入院も初めてでした。
「経過は順調です。ただ、すべてが初めてなのでどこまで頑張っていいのか分からないところもあります。小川さん(PT)の話を聞きながら日々やっています」と猪狩選手。
ケガをした瞬間はすぐに大きなケガをやってしまったと分かったそうです。「ものすごく痛かったし音もした。忘れられないです、あの感じは。2週間後に手術をしたんですけど、何よりも術後があんなにきついとは思わなかった。本当に痛かった」
全治は6カ月と診断されました。
つまり、実質今季中の復帰は難しいという診断結果でした。
「2、3日はヘコみましたけど、自分が思った以上に切り替えは早かったですね。落ち込んでも仕方がない。やれることはあるし、考え込まないでやろうと。必死にやっていたら半年はあっという間だと思う。もう1カ月経ったし、この1カ月もあっという間でした」と猪狩選手。
ケガをした磐田戦では途中出場でしたが、交代でピッチに入った時から、勢いをもってボールを追いかけていました。「試合の前までに自分の調子も上がっていたし、最後5分くらいでチャンスもらったんですけど、結果に繋がるものを残したいと思ってがむしゃらに走っていました」と。
その前向きで熱いエネルギーはピッチに立てない今も、変わらずにしっかりと持っています。
「今の毎日は、治療をして、室内でいまできる範囲の地味なトレーニングをして、グラウンドに出て歩く…というくらいの本当に地道なトレーニング。でも、その地道なトレーニングが大事なんです。昨日よりも、少しでもヒザが曲がったらすごく嬉しい。色々教えてくれる小川さんの存在も大きいです」
そして、いま一番感じていることは?と聞くと…
「チームがなかなか勝てない苦しい状況の時に、自分はサッカーをすることもできないというのはすごく悔しいことです。サッカーがやりたいと本当に思う。でも、ケガをしてしまって、家族や友達や、チームメイトやスタッフ、みんなが心配してくれて支えてくれた。ある意味、ケガをしなければ味わえないことだったし、そのみんなの存在に改めて感謝の気持ちを持ちました。まだ走ることさえできないけど、やっぱりグラウンドに出て芝生の上を歩くだけでも嬉しい。みんながプレーしているのを見るとやりたいという気持ちが強くなるけど、やっぱりサッカーはいいなと強く感じています」
「まだまだ、頑張れる」と何度も言っていた猪狩選手。
たとえボールが蹴れなくとも、前向きな猪狩選手のエネルギーがチームに力を与えているはずです。