馬入日記
【馬入日記:6月24日】守る
先週末に行われて京都サンガF.C.戦。試合に臨む山根視来選手には、ひとつの悔しさがあったそうです。
「その前の試合でメンバーを外れて、その試合を無失点でみんなが抑えて帰ってきて。正直それは悔しかったです。次の京都戦は出させてもらえたので、自分としてはオフェンスというよりディフェンスに力を入れて、無失点で終わらせるということを自分のテーマに決めていました。そこは達成できたので良かったです」
話に挙げたのは第18節の徳島ヴォルティス戦。この試合ベンチ入りも叶わなかった山根選手ですが、それはさらにその前の試合、第16節モンテディオ山形戦、第17節V・ファーレン長崎戦での自陣ゴール前でのプレーの甘さがあったからと自認します。向かってくる相手に対し体を寄せきれず、チームも失点。勝点を逃す2試合となりました。
しかしこうした経験がまた、山根選手が前を向く原動力となります。「責任感が出てきた」と話す表情からは、プロ2年目に懸ける想いが滲みます。
「公式戦でミスをすると、それがそのまま負けに繋がってしまうことになる。ただ、その分一つひとつのプレーに対する重みというか、一度経験するともう二度と同じようなミスをしないようにと強く意識できる。そういう考え方ができる点でも、試合に出られるのと出られないのは違ってくると思います。そういう良い経験を重ねながら、日々成長していると思います」
シーズン前半戦も残り2試合。控える横浜FC、名古屋グランパスとの試合はもちろんですが、見据える先はそこでとどまりません。
「前半戦残り2試合もタフになる思います。上位のチームには必ず前線にタレントがいますし、そういう選手にやらせないということはしっかりやっていかないといけないです。あとはここでやれていても、今のままだと来年J1に上がれたとしてもまだダメだと思う。『ここで寄せる』『ここからでもJ1では決められてしまう』ということを試合を通して学びながらやっていきたいです。タフな戦いですけど、良い経験にしたいです」
今季に入り最終ラインに入ることが増えた山根選手。言葉からも相手の攻撃を封じることに対するこだわりが伝わります。相手選手の前に立ちはだかるディフェンダーとして、上を目指す姿勢を弛ますことなく持ち続けます。