馬入日記
【馬入日記:3月5日】「引き締めてやり続ける」秋元陽太選手インタビュー
3月2日の開幕戦、大雨と強い風の中での戦いとなりましたが、90分間の熱い声援に支えられ1-0で勝利することができました。
あの豪雨と風の中で、一番神経をすり減らして戦っていたのは、ゴールキーパーだったかもしれません。
途中、数的不利になる展開もありながら1-0での無失点勝利。失点ゼロに大きく貢献した秋元選手に、開幕戦を振り返って話を聞きました。
「実際、90分がすごく早く感じました。それくらい試合に入ってたということだと思うのでそれはよかったんですけど、後半は僕自身が風に苦しんで、キックを何本かミスする場面もありました。ただああいうコンディションだったしそんなに気にすることなく、引きずらずにプレーしました。10人になってもそこで戦い方を変えずにやり続けて、最終的に1-0で勝てたということはよかったと思います」
開幕戦の重要性というのは誰もが感じている中での戦いでした。
「やっぱり、開幕戦は勝つと負けるでは全然違う。勝つことができて、今週みんなの表情を見ていると、引き締まってるけど、少し荷が下りたというところもあって、それは今後もっとそれぞれが自分のプレーが出せるという意味でも、いい方向にいくんじゃないかと思っています」
スタメンに名を連ねた選手は新加入選手も多く、大卒ルーキーでリーグデビュー戦という選手もいました。
「堅さはなかったと思うんですけど、俊(菊地選手)や三竿にとっては、新人が開幕スタメンというのはけっこうプレッシャーだったと思います。ましてや雨や風ということも考えると難しさはあったと思う。でも、その中でもみんなやれていたので、それはキャンプとか始動してから本当にいいトレーニングができていたので、それが繋がってるかなと思いますし、これからも信じてやっていけば問題ないと思っています」
試合後、チームメイトから「一人少なくなったけど後ろが粘り強く守ってくれて助かった」という声が多々聞かれました。
「いや、でも後ろが引き締まっているのは、前の選手が頑張ってくれてるからというところがあります。シュートを打たれたのはほぼペナルティの外だったし、そういう意味では前線の選手と後ろの選手のいい距離感ができているんだと思います。まだまだ突き詰めなければいけないところはあるんですけど、シーズンを通して成長していくということが大事だと思うので、1-0でしたけど、僕はこれからすごく楽しみだなと思っています」
そして、ウェリントン選手のゴールの時には、みんなでベンチ前に行って、古林選手へのゆりかごパフォーマンス!一体感を感じるシーンでした。
「あれは亮太(永木選手)が試合前に“ひとつお願いがある”ってみんなに言ったんです。僕は初めてでしたけど、ゆりかごができてよかったです。でもあの時、航(遠藤選手)が冷静に、一人残っていなきゃいけないってルールを分かっていたので残ってたんですよね。アイツ、やっぱりすごいなって、本当に尊敬できる選手だなと改めて感じました。僕自身、若手選手に対して尊敬という気持ちを抱くのは初めてです。航とか亮太とか、見ていてすごく責任感が強いし刺激を受けます。そういう意味では、いま人生で一番刺激を受けてるかもしれないですね。本当にいい若手が多いチームだと思うし、そこにまた、シマさん(島村選手)やノブくん(阿部選手)、ユウヤくん(中村選手)がすごくいい存在で、本当にいいバランスだなと思います」と秋元選手。
さて、次節は長崎との対戦!長崎とは初対戦となります。
「僕は去年やっていますが、もしかしたら戦ったことがあるのは僕だけかもしれないですね。長崎は運動量としてはうちと変わらないくらいずっと走るチームという印象です」と。
週末に向けて日々やるべきこととは…
「変わらずにやり続けることだと思います。決して緩むことはないチームだと思う。常に曺さんも言ってくれますし、僕たちもセットプレーの練習で引き締めていきます。キーパー陣は後ろから発信していかなければいけないと思っているので、そのあたりを意識してしっかりやっていきたいと思います」と。
ピッチ内外で頼もしい存在。
ぜひ次節、長崎戦もご期待下さい!