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2009Jリーグ ディビジョン2 第49節 試合結果
2009Jリーグ ディビジョン2 第49節
2009年11月21日(土)17:03キックオフ 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場
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1 前半 2 1 後半 1 |
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91 >> 91 | 勝点 | 91 >> 94 |
25分 金 信泳 62分 マラニョン |
得点者 | 6分 中村 祐也 10分 臼井 幸平 89分 坂本 紘司 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | 阿部 謙作 | 34 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
2 | 杉山 新 | 32 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 2 |
0 | 池端 陽介 | 19 | DF | DF | 3 | ジャーン | 0 |
0 | 秋本 倫孝 | 2 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
0 | 吉田 豊 | 20 | DF | DF | 30 | 島村 毅 | 2 |
1 | 林 健太郎 | 31 | MF | MF | 2 | 田村 雄三 | 0 |
0 | 大西 容平 | 9 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 1 |
0 | 石原 克哉 | 7 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 3 |
1 | 藤田 健 | 10 | FW | FW | 10 | アジエル | 1 |
2 | 金 信泳 | 18 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 1 |
4 | マラニョン | 11 | FW | FW | 22 | 中村 祐也 | 4 |
– | 鶴田 達也 | 21 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | – |
– | 御厨 貴文 | 3 | DF | DF | 14 | 阪田 章裕 | 0 |
0 | 片桐 淳至 | 33 | MF | MF | 21 | 永田 亮太 | 1 |
0 | 森田 浩史 | 14 | FW | MF | 9 | リンコン | – |
0 | 松橋 優 | 16 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 1 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 16,844人 [天候] 曇、中風 [気温] 12.0℃ [湿度] 29% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 北郷 光宏 [主審] 西村 雄一 [副審] 中原 美智雄 [副審] 下村 昌昭 [第4の審判員] 田中 直樹 [記録員] 角田 亜由美
坂本選手コメント
(決勝ゴールの瞬間は?)サポーターが目の前にいたので、一緒に喜びたいと思ってゴール裏に一直線でした。
今季は特に劇的なゴールが多いのですが、本当にサポーターが先導してくれているというか、今日のゴールも狙って蹴ったというよりはみんなの気持ちが入れてくれたんだと思う。
でも、ダウンをしている時に「次に向けてしっかりやろう」という声がみんなから出ていたし、本当に次のホームゲーム(29日草津)が大事になってくると思います。
ジャーン選手コメント
大きな大きな勝ち点3だと思います。昇格に向けての直接対決でスタジアムは試合前から異様な雰囲気でした。
この一戦の持つ意味は十分理解していましたし 普段通り臨もうとはしましたが正直浮足立ったところもあったかもしれません。
ただ自分達はこの2週間甲府を想定してしっかりトレーニングを積むことができたので自信を持って試合を迎えることがでまきました。簡単には勝たせてもらえないとは思っていましたが素晴らしい試合ができたと思います。
最後のゴールはみんなが信じて最後まで走り抜いた結果だと思います。
ただこれで昇格が決まったわけではないのでまずは次のホームの草津戦にしっかりと準備したいと思います。
田村選手コメント
(スタジアムに入る時からアウェイの雰囲気でしたが?)逆にスイッチが入ったというか「よしやってやろう」という気持ちが強くなりました。
それにスタジアムの中でも一か所緑と青の大勢のサポーターが本当に心強かった。
最後は本当に執念だったと思います。紘司さん(坂本)があそこで決めたのもさすがだと思ったし、あそこまでボールを運んだのもみんなの力だった。
(点数をつけるなら?)僕はまだまだですが、チームとしては勝てたことは本当に大きかったので100点をつけたい。でも、次の試合に勝たなければ0点になるということだと思う。今日だけは今日の勝利を喜んで、劇的勝利の後だからこそ引き締めて臨みたい。
現実としてまだ2試合ある。次に負けたら意味がないとみんなで試合後すぐに話しました。次に向けていい準備をします。
中村選手コメント
アウェイの雰囲気に圧されることのないように、出足で自分たちが有利に立たないといけないと思っていた。相手が落ち着かない時間帯に点を取れればと思っていたので、個人的に立ち上がりを意識して試合に入りました。いつもどおり立ち上がりからしっかりプレーできた。
(先制点について)コースが空きやすいところに自分で意識してボールを置いた。左足だったので、逆にヘンな力が入らず自然に蹴ることができました。
2-0のスコアが危険なことは分かっていましたが、それでももっと攻撃的にいければ違う展開になっていたかもしれない。引いてしまった部分が多少あった。FWとして前から引っ張って3点目を取ることが大事。そこが課題です。
野澤選手コメント
どちらに転んでもおかしくない展開でしたが、試合の入りはよかったと思います。みんな冷静で落ち着いていた。それがきれいなカウンターに繋がった。この試合に勝たなければJ1はないという位置づけで今日は闘ったが、勝ったことで次がさらに大事な試合になった。僕らは前を向いて、しっかり次に向かわなければいけない。このシビれる状況で戦えることを幸せに思います。
(新潟で昇格を経験しているが?)新潟ともまた状況は違いますし、やはりゴールを守ること、最後の笛が鳴るまで諦めない、仲間に諦めさせないことしかないと思います。今日も、最後まで声を掛け合って闘った結果が勝利に繋がったと思う。追いつかれてもみんな気持ちが落ちなかった。メンタルが強くなってきたと感じます。
島村選手コメント
(PKのファウルについて)チームに迷惑をかけてしまい、責任を感じます。でもあのあと、みんなが声を掛けてくれて、気持ちを切り替えることができた。みんなに感謝しています。その後は失点を取り返そうと果敢に攻めたんですが、力んでしまった。
(今日のゲームについて)僕自身はあまり緊張しないタイプですが、早い時間帯に得点できたことで、すぐに硬さがとれて落ち着けた。攻撃陣に感謝しています。また相手は追いついてから失速した様子でしたが、うちはこれまでやってきたように最後まで全員がゴールを狙っていました。
甲府 安間監督 試合後コメント
総評
最初にお礼を言わせていただきたい。
スタジアムに来る時に沿道から本当に声援いただき、公園内に入ってからも素晴らしい雰囲気づくりをして下さったサポーターに感謝したい。
試合は観ての通り負けてしまいましたが、うちらしく本当に最後までやっていきたいと思っています。
僕が甲府に来て、選手に一度もお願いしたことはなかったのですが、残り2試合、うちらしく最後の最後までベストを尽くすことをお願いしました。
本当に今夜に関しては全力を出したので、その中で負けてしまっていろいろ叩きのめされると思いますが、最後の最後まであきらめない甲府でやっていきたいと思います。
サポーターの方、スポンサーの方からの声は痛いほど届いています。2連勝して、最終戦までもつれるところを見せていきたい。湘南さんにも今まで通りベストを尽くしてやってほしいと思います。うちもベストを尽くすので最後までこのJ2を戦っていきたいと思います。
質疑応答
-あれだけ警戒していたセットプレーでやられてしまったことの原因は?
最後のセットプレーもそうですが、タフなゲームだったことは間違いないと思います。そこに限らずスカウティングどおりで弱いところも分かっていたのですが、それでも3失点している。
本当にロスタイムのセットプレーを与えないように努力していたが、それでも外されてしまった。一個一個言ったら修正が効くと思います。ただ、分かっていてもやられてしまったことはむしろ湘南さんの勝負強さが一枚上手だったのかなと思っています。
ただ選手は本当に2点とられても諦めることはなかったし、最後の最後まで集中していた。ここで言うのは簡単ですが、ピッチの中で今度はできるように、経験を生かせればと思います。
-立ち上がりの2失点がめったにない形だが振り返って。また2失点したことでの変更は?
まず2失点はみんな意識していたと思います。中盤のラインを超してディフェンスラインも意識させたのですが、そこからカウンターが始まっているので…。まぁそういうことは終わってからいうのは簡単なんですけど、ピッチの上でできるようにならなければいけないのかなと思います。
2点とられた後のゲームプランに関しては、25分が過ぎれば足が止まると分かっていたので、2点まではいける、OKだと。ただ3点目はなしにしようと。
今までやってきたサイドを起点にしての攻撃をもう一度やるということは伝えました。それが2点に繋がったと思います。
-監督が残り2試合に向けてやらなければいけないことは?
少なからず影響力はあるようなので、僕が顔を下げてしまったら全てが終わってしまう。
正直諦めの悪い人間なので諦めてません。本当に最後までプレッシャーをかけて戦い抜くだけだと思います。
-後半、甲府が押していたがもう1枚入れるという考えはなかったのか?
押しこめることは想定内でした。もう1枚入れるというアイデアもあるのですが、このリーグ戦でそれをやった時に動くスペースがなくなってしまって、停滞するゲームが多かった。
決定機も作っていたし多彩な攻めをしていた。ただゴールが足りなかった。そのリズムを崩さずにいこうと思った。代えたほうが相手にとって楽なのではと思った。
-選手達の試合後の反応は?
まずストレッチをするのですが、なかなかストレッチも始められないような感じでした。その状況をみて言葉をかけました。
本当に何が起こるか分からないリーグ。うちも岡山に勝ってませんが湘南さんも草津に勝ってませんし。3連勝するってなかなか難しいし。
僕らが諦めたらこのリーグは終わる。今までどおりベストでやるだけです。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
こんなにマイクとカメラがたくさんあって、2年前を思い出すような感じがしますね。(会場笑い)
どっちに転んでもおかしくないゲームだったということは間違いない。ここで敗者の弁を述べなければいけないゲームだったかもしれない。全体的には非常に、見応えのある緊張感のある試合だったかなと思います。
ちょっとこうしたゲームに、逆にレフリーがコントロールが効いていなかったと思います。スローイングのチェンジでカードを出されてしまったらキリがない。レフリーと選手はコミュニケーションとりながらやっていきましょうとここずっとやってきたのですが、コミュニケーションのツールがカードになってしまうのはかわいそうだと思います。その分、ロスタイムがあると思うのですが。そのあたりが試合を面白くなくしてしまったところがあったと思います。
ロスタイムでのゴールがこれで9ゴール目でしょうか。甲府さんもロスタイムで5点とっていますが、最後の笛が鳴るまで湘南のサッカーをしようと送りだしたのですが、それが奏功した部分もあるかなと思います。
一番怖いのは、緩くなってしまうことなので、湘南はまだまだ力足らずだと書いていただけると有難いです。
質疑応答
-残り2試合となって自力昇格が見てきたが?
こんなに沢山のカードが出たが何故かリーチの選手にはカードが出なくて首の皮1枚つながった感じがあります。ベストメンバーという言い方はおかしいかもしれないですが、次の試合で今日のメンバーそのままで試合が出来るメリットがある。2日間のオフを与えてリフレッシュして、ホームで湘南らしいゲームを90分間やるだけです。
-どちらに転んでもおかしくない試合に白黒がついた理由はどこにあると思うか?
6~7割方、向こうに転んでいる可能性が高かった。ゲームの流れ、サポーターの盛り上がり、追いついたことなど向こうを押してきたことは間違いない。その中で我々が点を取れたのは前に掛ける人数を増やしたことだと思います。甲府の中盤の選手の得点数と我々の中盤の選手の得点数が大きく違う。そこだと思う。分厚い攻撃でペナルティエリアに入っている人数がどちらが多かったか?長いボールが入ったとしてもどっちが多かったのか?我々だと思う。そこが命運を分けたのかもしれない。あとはサッカーの神様がいろいろな理由で我々が不利な点があったので、こっちに運を傾けてくれたのかもしれないですね。
-守備の時間が長かったと思うが、集中力はどうだったか?
うちは先制したわけですが、それまでは緊張で上手く対応できなかった。スカウト通りにツートップに長いボールを入れて力ずくでやるという形でしたので、ある意味対処しやすかったと思う。待っていればボールが来るし、カバーリングがしっかりいる。ただし、そのこぼれ球を拾われたりとか、クロスの対応が悪かったりすると一撃でやられるシーンが多かったが、PKを取られたが、粘り強く集中して最後までしっかりと跳ね返すことが出来たと思います。
-残り2試合だが、いよいよJ1という感じはあるか?
ノーコメント。ここまでやってきたので次の試合が特別ということにはならないし、ここまでその可能性があるということは、沢山の人がホームに来てくれて営業努力以上のチケットの売り上げがあってチームが潤うということは非常にいいことだと思う。いいゲームをして勝点3を取ることだけをやりたいと思います。
-この一戦で選手に課したことは。
経験という意味では甲府の方が入れ替え戦も経験しているし、ギリギリの戦いをやってきたチームなので経験値はずっと上。我々はここ10年間中庸の位置で残り2~3試合では大体決まっている試合になっていたと思う。今年は違うぞと。ここまで残っていることを感謝している。
ただし、マラソンでも勝負はトラックに入ってきてから。そういう意味では我々はここ1週間、2週間はいろいろマイクを向けられた。そこでコメントしたことをそのまま忠実にゲームで表現してくれ、口先ではなくて、それをピッチの上で表現する。今日のゲームが特別でスーパーマンになるわけじゃないから、今まで通りチームでやらないといけないことをしっかり整理して出す。伸び伸びと湘南らしさをみんなで出そう、なんてカッコいいことを言っていました。