馬入日記

【馬入日記:12月26日】河野選手、強い決意をもって来季は福島へ。

来季、福島ユナイテッドFCへ期限付き移籍することになった河野選手。
鎌田選手、古林選手と共にジュニアからベルマーレ育ちで小学生時代から数えると9年もの間、ベルマーレで過ごしてきました。

一度、ベルマーレから離れようという決断をしたのはどんな想いだったのでしょうか。

「まずは試合に出て経験を積みたいという気持ちがありました。それから、自分はジュニアからずっとベルマーレにいて一度も外に出たことがないので、みんなが自分のことを知ってくれているという状況に、甘えが出てきているような気がしていました。周りの人が自分のことを知らないところへ行って、認めてもらうためにやる。そういう環境でサッカーと向き合うことが大事なんじゃないかと思ったので、決めました」

スタッフも選手も、河野選手がどんなプレーをするのか、どんな人間性なのかを分かっているだけに、そこに甘えてはいけないという想いがありました。

「性格とかも知ってもらってるというのもあって、逆にそこで殻を破れないというところもあったと思う。新しい環境に行っても、当然大変なことはあると思うけど、とにかく自分次第だと思うので、自分に厳しくやるだけだと思っています」と。

河野選手は12月24日に19歳になったばかり。
ルーキーイヤーの今年はどんな一年だったでしょうか。

「ケガがちでサッカーができない日も多くて、そういう意味でも苦しい時間は長かったですし、グラウンドの中でも、公式戦に1試合出ることはできましたけど、なかなか自分の中でうまくいかないことが多かった。成長できたとは思いますけど、満足のいくプレーができなかった。自分のよさをグラウンドで表現できなかったと思っています。特に、判断するというところで、周りに言われたことばかりやろうとして、自分の中での判断が少なかった。周りに言われたことをそのままやろうとしたり、言われていることだけをやろうとして自分の色が出せなかった。埋もれてしまっていたなと思います」

悔しさの中で様々なことを感じた一年。
どんな自分を出せればよかったと感じているでしょうか。

「もっとゴール前で、パスをするのではなくて自分でシュートにもっていく形を作るとか、いい動き出しをしている時にボールが出てこないことがあったんですけど、もっと呼び込んで自分からボールを引き出すとか、そういうところが足りなかったのかなと思います」

デビュー戦となったのはアウェイでの磐田戦。
残り時間は少ない中での出場でしたが、積極的にボールを追ってゴールを目指し、惜しいシュートも放ちました。
そんなシーンを、来季は福島で数多く作り出してほしいところです。

「福島で試合に出続けて結果を残したい。そして、数字だけにこだわるんじゃなくて、曺さんがよく言うように、プロセスも大事にして、自分のよさを出しながら結果を出したいと思います。プロセスの大切さはユースの時からずっと言われてきたので、そこはよく理解しているつもりです」

「自分に厳しく」という決意のもとで迎える2014シーズン。
アカデミー出身としての責任感も強く持っています。

「ジュニアから9年間いたベルマーレを来年は離れることになりますが、自分の中でも新しいチャレンジだと思っているので、来年福島でしっかり成長して、またベルマーレで“プレーしてほしい”と思ってもらえるような選手になれるよう頑張ってきます」

菊池選手や古林選手がそうであったように、充実の一年を過ごし一回りも二回りも大きくなって帰ってくることでしょう。
ぜひご期待下さい!