3回戦 vs ヴァンフォーレ甲府
10月13日(日) 13:00 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | ヴァンフォーレ甲府 AWAY |
0 | 0 0 |
前半 後半 |
0 0 |
1 | ||
0 0 |
延長 前半 延長 後半 |
1 0 |
||||
得点者 | 104分 三幸 秀稔 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 38 | アレックス サンターナ | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 河田 晃兵 | 21 | GK |
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DF | 3 | 遠藤 航 | 1 | 0 | 青山 直晃 | 26 | DF | |
DF | 22 | 大野 和成 | 0 | 0 | 山本 英臣 | 4 | DF | |
DF | 4 | 宇佐美 宏和 | 0 | 1 | 佐々木 翔 | 6 | DF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 0 | 0 | 柏 好文 | 18 | MF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 1 | 0 | 保坂 一成 | 30 | MF | |
MF | 13 | 岩尾 憲 | 4 | 1 | マルキーニョス パラナ | 5 | MF | |
MF | 26 | 亀川 諒史 | 0 | 2 | 福田 健介 | 2 | MF | |
FW | 40 | 大竹 洋平 | 1 | 0 | 河本 明人 | 15 | FW | |
FW | 16 | ウェリントン | 3 | 2 | ジウシーニョ | 9 | FW | |
FW | 28 | 武富 孝介 | 2 | 2 | パトリック | 11 | FW | |
GK | 1 | 阿部 伸行 | – | SUB | – | 荻 晃太 | 1 | GK |
DF | 30 | 島村 毅 | 0 | 0 | 土屋 征夫 | 41 | DF | |
MF | 8 | 高山 薫 | 1 | 0 | 羽生 直剛 | 22 | MF | |
MF | 14 | 下村 東美 | – | – | 伊東 輝悦 | 27 | MF | |
MF | 23 | 梶川 諒太 | 1 | – | 水野 晃樹 | 29 | MF | |
FW | 9 | ステボ | – | 1 | 三幸 秀稔 | 31 | MF | |
FW | 10 | 菊池 大介 | – | – | 平本 一樹 | 25 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
|
14 | シュート | 9 | |
9 | ゴールキック | 18 | ||
8 | コーナーキック | 4 | ||
10 | 直接フリーキック | 14 | ||
5 | 間接フリーキック | 1 | ||
1 | オフサイド | 5 | ||
0 | PK | 1 |
得点経過 | ||
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~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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3,209人 | 晴、弱風 | 23.3℃ | 42% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
鈴木 貞雄 | 榎本 一慶 | 中野 卓 | 山際 将史 | 山村 将弘 | 岩崎 洋 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れさまでした。
リーグ戦の合間に天皇杯があるということで、今日選手たちに伝えたのは、ゴール裏を開放しなかったり、いつものBMWスタジアムの雰囲気ではないかもしれないけども、いつも以上にやる必要もないし、いつも以下であってもいけないと。とにかく平常心で、いつもリーグ戦に臨むような気持ちでプレーしていこうと伝えました。
昨日、グギョン(ハン)がブラジル代表を相手に堂々とプレーしてくれましたけども、彼の分までというか、天皇杯で1月1日まで行けるように今週準備をしてきて、それをサポーターも後押ししてくれました。
90分+30分、我々の力を出そうと選手たちは努力してくれたし、何度も狙った形で崩しきってフィニッシュに行く、でもゴールネット揺らせないと。いつも言う、そういう試合だったんですけど、やっぱりそこのところを我々全員で向き合っていくしかないと思います。
向き合うっていうのは、入らないからシュート練習をたくさんするということではなくて、さらに確率を上げるようなことを選択しなければいけないと思っています。ただ、間違いなく1ヶ月半前に、甲府さんとここでやったナイトゲームの試合の内容に比べると、我々が主導権を握った時間帯が多かったですし、崩せた場面も多かったとは、まだビデオ見てないですけど、率直に思います。だからこそ、勝ちたかったなと思いますし、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。僕以上に選手も悔しい気持ちをしているので、いい意味で切り替えて次に向かいたいと思います。
残りリーグ戦はあと6試合で、このチームはまた次に向かうことになると思うんですけども、勝ち点18、ここを目指しながら、次のセレッソ戦に向けて準備したい。12月7日に大宮さんとここでやるのが最終戦なんですけども、あと2ヶ月弱くらい、選手たちと一緒にもっともっと強いチームになれるようにしっかりトレーニングを積んで、最後に笑えるような瞬間をサポーターと一緒に共有したい。クラブに関わる人みんながそこで前を向けるようなチーム作りを今後も足を止めずにやっていけたらと思います。
個人的に、天皇杯で決勝まで行ったことが1回もないので、今日勝って次というふうにすごく思ってたんですけども、感想としては本当に、勝利の女神は微笑まなかったな、と。シンプルに、そういう試合だったかなと思います。
質疑応答
延長は想定外か?
いや、あそこまでもつれるかなと、試合展開を見て想っていました。後半ひとつ取れればというのはあったけれど、カードも1枚残しておいて、というところでは想定内。ただ早くにチャミ(宇佐美)が怪我したのは想定外でした。PKも意識していたので、そこまでもつれるかなというのもありました。
宇佐美選手の怪我の具合は
そんなにひどくはないと思います。まだ詳しくは分からないですが。
永木亮太選手コメント
順位の近い相手ですし、何回も戦っていて勝ったり負けたりしているので、絶対に落としたくないと思っていました。悔しいです。
相手のディフェンスは堅かったですけど、やはりチャンスの時に決め切れないと0-1という形になってしまうのかなと感じています。
本当に120分を通してうちのペースだったと思います。ただ、保持できたけどもう少し危険なところにボールを入れるとか、前のコンビネーションをよくするなど、もっと決定的なチャンスを増やしたかった。
遠藤航選手コメント
ボールを動かせる時間帯は多かったし、そうなることはある程度予想できていたんですけど、崩して最後のシュートの精度とか、そこでなかなか決め切れないことが続いて、逆にちょっとしたミスでピンチになったこともあった。相手はカウンター1本で点を取りにきていましたが、決定力の面で相手のほうがひとつ上だったと思います。
前半はなかなか前につけづらいところがあったんですけど、後半に相手が間延びしてきた時に前に出てチャンスメイクできたところはよかったと思います。
延長までいったことや日差しの強い中でのゲームだったのでかなり消耗戦でした。もちろん90分走り続けることも大事なんですけど、ここぞという時にパワーを注ぐ戦い方というのも重要だと感じました。湘南スタイルを出しつつもそういうサッカーを身に着けていかないと、際のところで勝てないのかなという感じがしました。
大竹洋平選手コメント
全体的にゲームを支配していたと思うし、チャンスもつくれていたので、あとはそこを決める決定力の差だったと思う。相手はブロックをつくって引いていたので、なかなか難しかったんですけど、何回か間で受けることができ、前を向いたときはチャンスをつくれたと思うが、もっと自分でシュートまで持っていく場面をつくっていけたらよかった。チャンスはつくれていたが、ラストのところで決められるか決められないかというところだと思うので、反省して次のリーグ戦に繋げていけたらと思います。決定的なチャンスをつくれていたと思うので、そういうところを決められるように練習からみんなでやっていきたいと思います。
古林将太選手コメント
甲府の戦い方として後ろで固めて、(マッチアップする)福田さんもあまり上がってこなくて若干攻めづらいところもありましたが、いいかたちで何本か入れられたところもあった。でもまだまだ精度を高めなければいけないし、突っかかる場面もあったので、そういうところをなくしていきたい。亮太くん(永木)や憲くん(岩尾)が持ったときに、サイドだけじゃなく中に行って、そこで航(遠藤)をサイドに行かせたり、何回かつくれたところはありましたが、もっと増やしたい。気持ちの面は整っているので、リーグ戦も負けん気でやりたい。プレーの面ではもっと縦に出てバリエーションを増やしていけばもっと崩せると思うし、守備は食らいついてしっかりやりたい。
岩尾憲選手コメント
自分のよさを出していこうと思って試合に入りました。最近、練習試合でチャレンジしていることがうまくいっている部分もあったので、そういうところを公式戦で出せるかというのは自分の課題でもありました。実際に納得のいくシーンもあったしそうじゃないところもあった。また映像見て取り組んでいきたいと思います。
今日、試合に出ていないメンバーも含めて、チームとしてやらなければいけないことや湘南スタイルというのを本当に意識して、普段の練習試合もやっています。選ばれた11人がいかにしっかりやるかは重要だし、みんな必死になってやっている思います。
(今後に向けて)グギョン(ハン)も帰ってきますが、自分のやるべきことをしっかりやって、チャンスを掴めればそこでまた結果を求めてやっていきたいと思います。たとえチャンスを掴めなくても決して下を向くことなく、本当に後悔しない過ごし方をしたいと思います。
島村毅選手コメント
(急遽の交代だったが)最初の入りにすこし危ない場面がありましたが、そこからは徐々に慣れていっていいリズムで守れたし、90分間に関しては落ち着いて守れたと思う。先に取りたかったというのはありますが、それでも守備はもう少し我慢できたというところは課題としてあると思う。
パトリック選手を中心とする相手の攻撃に関してはみんなチャレンジ&カバーでしっかり守れたと思うので、このリズムを次のセレッソ戦でも出せればと思います。
今日の負けをしっかり切り替えてリーグ戦に臨みたい。今回、負傷してから予定よりも早く復帰することができたし、復帰した試合で長い時間プレーできたことは自分として前向きに捉えたい。90分戦える体に戻ったと思うので、リーグでしっかり結果を出せるように頑張りたいと思います。
甲府 城福監督 試合後コメント
総評
いまJリーグのなかで勝点3を取る、勝ち切ることがいちばん難しいチームのひとつが湘南だと認識しています。それぐらい湘南は全員で粘り強い守備をし、攻守の切り替えも速く、運動量も多いという意味では、こういうゲームになることは予想していました。我々もいまJリーグのなかで簡単に勝点を与えないチームだと自負していたので、0-0で90分が終わるのはある意味想定内でした。ただ、前半ある程度湘南のペースだったと思うが、そこで我慢してすこしスペースができたときに我々のチャンスもできてきた。最終的に失点を0で抑えたところで、延長戦の30分のなかではチャンスはいくつかつくれたと思う。一度天を仰ぐようなシーンもありましたがGKに助けられたのも含めて、あの湘南の波状攻撃、連動する攻撃を失点0に抑えられたことは自信になるし、これをまたリーグ戦に繋げていきたいと思います。
質疑応答
この前、湘南に2-1で勝ったときに、これは単なる34分の1じゃないと力強く話したが、あれはいまも変わらないか?
これは34試合が終わってみないと分からないと思います。ただあの試合で勝つか負けるかは今現在でも大きな違いがあると思う。ただ我々は何も勝ち得たわけではないし何も安心できる立場ではないので、とにかくここ数試合やってるように相手に隙を与えず失点を少なくするというなかでチャンスをより多くつくっていくような成長をし続けることしか来年もJ1でやる道はないと思っている。また今日得た課題と成果をしっかり次のJリーグに反映させたいと思います。
残り6試合、鳥栖と大分が残っているがその点については。
いまは対戦相手の順位は関係ないと思います。ここまで来たら我々の確固たるものをいかにアベレージ高く出せるかというところ。隙のないチームにいかに90分のなかで仕上げていけるか。もちろん息が上がれば技術的なミスも起こるが、そのミスを起こらないようにするのではなく全員でカバーできるようなチームにいかになるか、というところが大事だと思います。
鳥栖を追い抜くチャンスもあると思うが?
僕らは常に下を見るのではなく上を見ながらキャッチアップしていくということをずっと言い続けているし、ひいてはそれが絶対目標である残留を勝ち取ることにもなると思うので、とにかく上をキャッチアップするためにまた明日から精進したい。
柏戦が待っているが?
柏は過密日程のなかほんとうにタフな試合を続けながらもしっかり結果を出している。ナビスコもファイナルに行く。その意味ではリスペクトし過ぎてし過ぎるチームではないと思うので、万全の準備をして、ホームで勝ったことは忘れて、違うチームだと思って100%の力でぶつかりたい。
この前、平塚に来た時とGKだけ代えたが?
リーグ戦も含めて11人で戦い続けられるわけではない。底上げは戦いながらやっていかないと、けが人や累積があったりするので、それはずっとやっていきたい。そのギリギリのポジション争いをやってくれたのが今回GKだったということで、もっともっと高いレベルでフィールドもポジション争いをしてくれていればメンバーも代わったかもしれない。
三幸選手の起用の意図と評価を。
彼が出て数分で僕は彼に激怒しました。それが彼の課題です。リーグ戦であれば最低勝点1、できれば勝点3を取りたいというゲームなので、彼の守備がもっともっと責任感が強い、周りに伝わるプレーをすればもっと出場機会はあるはずです。ただ今回は次に進まなくてはいけないので、そこも踏まえてそのリスクを背負いながら彼を出した。彼は今回でひとつのプレーの重さ軽さをよく肝に銘じてまた次すこしでも出られるように精進してほしいと思います。
なぜあの時間帯に得点できたのか?
PKを外してしまったが、ベンチから見ていて点を取れそうな匂いはすると思っていました。守備のバランスも崩れてないし誰かが無理してボールを持ちすぎるわけでもない。頑張るところと球離れの速いところはPKを外したあとでもそのバランスは崩れてなかった。湘南のハイプレスが延長戦ですこし鈍ってきた状況でみたら、ビッグチャンスはおそらく残りの時間でも絶対あると思っていた。ジウシーニョも含めてサイドで起点になってボールを繋いでいろんな選手がパスに絡んできたからこそ最後三幸がフリーになったと思うし、できればああいうシーンを前半のハイプレッシャーのなかでもやれるようになりたいが、そんな1週間のタームでそれはなかなか難しいので、まずは120分を0で抑えられたことを継続していきたい。
このタイミングで湘南に120分で勝てた意味は?
おそらく湘南さんはこれで切り替えてリーグ戦に集中しようと言うと思うし、僕らも万が一負けたらそう言ったと思います。今日の結果がリーグ戦に何も影響するものではないが、我々は絶対J1に残るべきチームであり15位で終わるべきチームではないとつねにそういう心構えを持って練習に取り組んでいるし、それに近づいていくような感触を得たという意味では小さくはないと思う。ここを切りぬけただけで満足ではなく、これからいままで上位と失点数少なく戦ってきたように謙虚に戦えば、私は天皇杯も大志を抱いていいと思っています。
今日河田に期待したストロングポイントは?
とにかく高いレベルで競争している選手にはチャンスを与えたい、それが今回はひとりだったということで、ただ彼には課題もあって課題をずっと言い続けてきた。その課題のところを今日表現できるかは彼にとっても勝負だったと思うし、その意味では私のなかでもひとつ感触を得たような試合ではあったと思います。