馬入日記
【馬入日記:11月12日】「うちらしく、しぶとく、最後まで」島村選手インタビュー
日曜日の鹿島戦、90分間熱いご声援の中、最後まで目の離せない熱戦となりました。
前半37分、非常に不運な形で一人少なくなり、10人での戦いを強いられました。
FKから先制を許すも、その後、どちらが10人か分からないほどの粘り強さと運動量で戦い抜きました。
ピッチを去らなければならなかった岩尾選手の悔しさを想い、10人が仲間の想いを晴らそうという気迫でプレーしているかのようでした。
追加点を許さない守備陣の奮闘、そして前へ前へと果敢にゴールへと向かい続け、0-1のまま迎えた後半のアディショナルタイム。ついに遠藤選手のボレーシュートが決まり、劇的な同点弾!スタジアムは爆発的な喜びに包まれました。
しかし、その数十秒後。
鹿島に追加点を奪われてしまい、1-2に。そのまま終了のホイッスルを聞くことになりました。
「前半で難しい展開になってしまい、自分は後半の途中から出ましたけど、まずはいかにこれ以上失点をせず1点差で粘るかということを意識していました。鹿島は数的優位になって1-0にもなっていたので、あまり無理してこないだろうなということは分かっていました。効率よく、隙あらば攻撃してくるだけだと。だから、ラスト10分まで0-1でいけたらチャンスがくると思っていました。足が止まってきたし、実際にああいう形で航(遠藤選手)が点を取ってくれた。ただ、そのあとは…本当に残念な結果になってしまいました。でもみんな、1点をとって、引分けじゃ意味がないという想いでした。“もう1点”という気持ちの裏返しかなというところもあったと思います。前へ、という姿勢はよかったですけど、あそこは最低限勝点1をとらなければいけなかったところなので本当に悔いが残ります」
そう語るのは、島村選手。
後半途中にピッチに投入され、粘り強い守備でチームを支えました。
「前掛かりにいくよさもあるけど、最後は経験の差で負けてしまった部分も少なからずあると思う。同点になって、相手はスイッチを入れてきたなという感じがあった。ワンプレー切れたらというところでやられてしまった。本当に反省して、また次に向かいたい」
鹿島戦は4バックでスタート。島村選手が入った時に3バックにし、遠藤選手がボランチに上がりました。
「航を前に出して、亮太(永木)と二人でセカンドボールを拾ってくれて、そこからどんどん前にボールを運べるようになった。流れが少しずつ変わって、航が飛び出して点をとるという狙いどおりの展開に持ち込めたと思います。中盤の構成や後ろの人数を何回も変えましたけど、みんなしっかり対応できていたと思う。周平(大槻選手)も一人でずっと追いかけていて、あれだけ前が頑張って走ってたら、後ろも絶対に頑張らなければという気持ちでした」
鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督が試合後の会見で、何度も「湘南の選手たちは一人少ない中、運動量を上げ最後まで勇敢に戦い抜いた。引分けてもおかしくなかった」と話されていました。
勝点3を奪いたい、その一心で戦った試合。しかし勝点を奪うことは叶いませんでした。
「甲府が勝ったことで、数字的にはかなり難しい状態にはなりましたけど、最後まで自分たちしく戦うこと。最後にホームで試合ができるので、そこまでどんなに難しくても、たとえ1%でも可能性を残してホームに帰ってこよう、と曺さんからも話がありました。甲府に引分け以上の結果が出たらそこで可能性はなくなりますけど、本当にうちらしく、しぶとく、最後まで勝点3を目指してやりたいと思う。FC東京戦まで2週間空くので、もう一度練習して、次は絶対に勝点3をとらなければ」
島村選手は2度の昇格も、そして降格もベルマーレで経験しています。
「3年前のJ1は、歯が立たない部分があって負け癖がついてしまった感じだったけど、今年は本当にいい戦いができていると思う。結果がついてこないのはまだまだ力が足りなということだと思いますけど、でも成長は絶対にしていると思う。前回はリセットしてまた1からという感じだったけど、今年のチームは今まで積み上げてきたものを継続させていけば本当に強いチームになれると思う」
シーズン終盤、それぞれの選手には疲労の蓄積もありケガが多くなったり、また出場停止などで試合に出られないという選手も多くなる時期です。
「試合に出られることで経験できることは貴重だし、出られない選手の辛さは当然選手同士で分かるもの。ケガをしてしまった選手の分まで、ピッチに立つ選手は戦う責任があると思う。とにかく、勝ちたいです。内容と共に結果を出したい。“いいサッカー”で終わらないように、結果で示して証明したいです」
次の試合は、再び1週空いて11月23日にアウェイでのFC東京戦。
どうか、変わらぬご声援を!
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