馬入日記

【馬入日記:11月1日】自分自身と向き合って。岩尾選手インタビュー

次節の鹿島戦まで10日を切りました。
オフ明けの昨日は少しリラックスしたトレーニングも行いましたが、今日からまたフルパワー!
メリハリあるトレーニングで鹿島戦に向けて準備をしています。

練習後、岩尾選手に話を聞きました。
まずは先週末の新潟戦について。

「僕らがやろうとしている湘南スタイルは、最初からやれていなかったわけではないと思います。紙一重というか、でもその紙一重が全てといえば全てなんだと感じています。レフリーのことも含めいろんな情報を自分たちは持っていながら、PKを与えてしまったこと。相手が球際で頑張ってくることを分かりながら、僕は自分のところで失って失点してしまったことを含めて、それがすべてだった。結果がすべてと言ってしまうとやってるほうは寂しいですけど、実際、この立場にいたらそうなんだろうなという現実もあります」と岩尾選手。

先に3点をとられ、その後2得点を挙奪う展開。1試合の中での変化はどう感じたでしょうか。

「ラスト10分の猛攻の時以外は特に変化は感じなかったです。相手が点をとったから相手に流れが傾いてるとも思わなかったし、自分たちの時間が長いとも思わなかった。そういう意味ではどっちに転んでもという試合だったと思います。2点目が運よく入ったのもあるし、そのあたりからリスク冒していかなければいけない状況だったので、あまり後ろのことは考えずにみんながゴールに向かって行けて、いいほうに転んで1点差まで詰め寄れたと思います。ただ、悪いほうに転んだら4点目が入っていたかもしれない状況でもあったと思います」

リーグ戦のスタメン出場は7月10日の柏戦以来でした。入る時に意識したことは。

「天皇杯の時もそうだったんですけど、グギョン(ハン選手)とどうしても比較されがちな立場だし、片隅にはそういう気持ちもありましたけど、自分のよさはよさとしてしっかりピッチでプレーすることが仕事。最低限、自分のもっているものを出すということだけに集中して入りました」と。

自分自身のプレーについては、常に厳しい目で見ています。

「映像で見ましたけど、自分が思っていたよりもよくなかったと感じました。スペースに出すパスとか前につけるとか少なからずよかった部分もあったかと思ったんですけど、映像を見ると思っていたより存在感がないなというのが正直なところでした。少なからず、僕らしさは出せていると思うんですけど、それを誰が見ても、アイツは誰だってなるとか、名前を覚えてくれるとか、ピッチの中でそういう存在でいたいと思う。僕の中では究極の課題です」

とはいえ、1試合を通して、たとえミスをしたとしても崩れないフラットなメンタルの強さを感じることができました。
新潟の速いプレッシャーにも動じることなく落ち着いてプレーしていました。

「プレッシャーは速かったけど、慌てることはなかったです。ただ、僕がボールを奪われたあの一瞬だけは自分でも“できる感”を出してしまったかもしれません。そこが甘さだったと思います」

ブレることのないメンタルの部分を磨くことも、日頃から意識していることでした。

「いろんな方の本を読みました。自己啓発本もそうだし、アスリートの方の本も。一流の選手がどんな考えを持っているのか、一流になりたければまず一流を真似してみようと思って。読んでみると、なるほどなっていうのが多々ありました」

さて、次節は鹿島戦。今週末はリーグはお休みとなるためしっかりと準備期間があります。

「これまでどおりしっかり準備をすること、プラス球際のところですね。あのシーンを僕はこれから一生忘れてはいけないし、あの瞬間の自分としっかり向き合って。今日もそれを意識して練習しました。早く克服しなければ。チームとしても、もう少しのところにこだわってやっていきたいと思います」

強い気持ちで臨む4試合。
新潟戦の後の監督会見で曺監督が「全力で、楽しんで臨みたいと思います」と話したように、前向きな姿勢で臨みます。

※11月10日鹿島戦は「START」スペシャルデー!
http://www.bellmare.co.jp/92322