馬入日記
【馬入日記:10月22日】阿部選手、自問自答でさらなる高みへ
前節の鳥栖戦でスタメン出場を果たした阿部選手。第45節の富山戦でゴールを決めるなどして自らスタメンの座を勝ち取りました。
富山戦のゴールはまた印象深いものでした。
野澤選手からのゴールキックを田原選手が胸で落とし阿部選手へ。DFを背負いながらフィジカルの強さを見せつけて振り切り、GKと1対1に。落ち着いてゴールを決めました。
「FWっぽかったというか、身体を張ったからこそ決まったゴールだったと思います。とにかく結果に繋がったことがよかった。1対1になった時は、一瞬緊張しましたけど、コースが見えました。ふかさないように、抑えることだけを考えました」と阿部選手。
阿部選手のゴールは、チームメイトからの喜びの声も本当に多く聞かれた1点でした。
「阿部ちゃんが決めたから嬉しかった」と。
「自分に問いかける部分があった。自問自答する中でひとつ強くなれたかなと思う」と阿部選手。
鳥栖戦ではゴールこそなかったものの攻守に渡って力を発揮しました。
「サイドで運動量を多くして、飛び出していくこと。裏だけじゃなくて間で受けることでパスがどんどん回り出すと思うので、そのあたりを意識しました。ディフェンスもしっかりとやること。前からプレッシャーをかけていこうと思っていました」。
今、ピッチで戦う選手たちからは、自信を感じます。
開幕の頃の、恐れるものなく思い切りよく前へ向かっていた時のような感覚です。
「選手たちもそう思っています。連動しているなという感じ。負ける気がしません」と。
それはなぜか?と聞くと、阿部選手は少し考えてこう答えていました。
「苦しい時を乗り越えられたから。長いシーズン、苦しいは絶対にあるけれど、それを乗り越えられるかどうかだと思う。連敗もしたけれど、みんなで乗り越えてきたし、この一番重要な時期にいい状態が戻ってきたというのは、本当にいいことだと思う」。
チームはこの上なく、まとまっています。この1年、例えばちょっとした愚痴さえ誰からも聞くことはありません。
「監督には、これ以上ないほどの準備をしてもらっているし、それは本当にすごいことだと思う。だから後は選手の問題だと思う。シーズンをここまで戦っても、誰からも文句が出ないということはやっぱり監督の凄さだと思う」。
コツコツと積み重ねている、阿部選手の毎日。
自問自答しながら、コツコツ積み重ねる日々は、これからも続きそうです。