馬入日記

【馬入日記:9月11日】岩尾選手インタビュー「自分を信じてプレーする」

先週末、天皇杯2回戦 FC琉球戦が行われました。
結果は4-0と複数得点&無失点で快勝しました。

この試合でキャプテンマークを巻いて出場した岩尾選手。
試合を振り返って話を聞きました。

「普段、いい準備はしてるけどJリーグでなかなか出られていない選手たちが多かったと思うんですけど、各々の想いが見えた試合だったと思います。僕自身は、ここでやらなきゃとか、ここで結果出さなきゃとか考えすぎて自分を難しくするような意識はなくて、シンプルに、それまでいい準備をしてきたつもりだったので普通にやろう、と。いい意味で自然体でやろうという感じでした」

ボランチとして意識したこととは?

「ステボはまだ言葉のこともあるし、みんなで合わせていかないとどんな相手でも剥がされて自分たちが走らされる形になってしまうと思ったので、バラバラにならないように後ろからコーチングして、守備で先手を打てるようにしたいと思っていました。東美さん(下村選手)が後ろからすごく喋ってくれてたので、それを前に伝えながらプレーすることを意識しました」と。

中川選手とのダブルボランチを組んだ今回、お互いのコンビネーションの感触はどうだったでしょうか。

「寛斗(中川選手)が謎に僕のプレーをリスペクトしてくれてるみたいで(笑)、やりやすいっすとか言ってくれるんですけど、僕ももちろんやりやすいです。サッカー観が似てるというか、サッカーはやっぱりみんなが気持ちよくプレーできないと楽しくなくなってしまうと思っていて、誰かがイライラし始めるのとかが嫌なんですけど、多分、寛斗もそういうところが嫌なんだと思います。お互いにポジティブなコミュニケーションを取り合いながらやってる時が一番楽しいと思うので。そういう意味では、やりやすさもあるし、似てるかもしれないですね」

またセットプレーのキッカーとして、コーナーキックやフリーキックを蹴り、アシストも決めました。

「正直そんなに感触がよかったわけじゃないんですけど。曹さんに塊に蹴れば何か起きる、ということも言われていたので、そこに蹴ることに集中していたらちゃみさん(宇佐美選手)が入れてくれました」と2点目を振り返りました。

そして、キャプテンマークについては。
「練習試合でも何回も巻かせてもらってたので、そんなに気負うこともなかったです。練習試合は、僕の中では本番なので。Jリーグに出られなければ、練習試合が僕にとってはJリーグと同じモチベーションで臨むものなので、そこは特に公式戦だから変わるものではなかったです」と。

練習試合に公式戦と同じ気持ちで臨むというのは、誰もが必ずできることではありません。でもはっきりと「本番です」と言えるものを、岩尾選手は積み重ねてきたということなのでしょう。

「あの試合で何かを得たというよりは、普段の練習試合でいろいろ考えながらやっていることがうまくいっている中、ああいう公式戦でプレーできたので、攻撃でも守備でも、自分のイメージと一致するシーンが多かった。そこはすごくよかったし収穫があったと思います。ただ、試合が終わって一番思ったことは、“早く忘れよう”ということでした。結果もそうだし、自分のプレーも」と岩尾選手。

「早く忘れよう」とは?

「課題は常に向き合わなければいけないので、そこだけは残しますけど、あとは終わったことなので、もう忘れようと。終わったことに興味がないというか、次を見なきゃと。時間ってどんどん過ぎるじゃないですか。シーズンが終わってから言うかもしれないけど、あの試合よかったとかそういうことにこだわっていてはいけないと思うから」という、深い意味が。

さて、リーグ戦は残り10試合。そして天皇杯3回戦も10月に行われます。

「僕にできることは限られています。というか、ひとつしかない。残り10試合だから、よしここからっていうことでもないし、とにかくこれまでどおりいい準備をすること。曹さんから、いつ“行け”って言われても、自分を信じてプレーできるように。いっこいっこ、与えられた中でしっかりやるっていう、それだけですね」

岩尾選手、真摯にサッカーと向き合う姿はどんな時も変わりません。

さぁ、今週・来週はアウェイで九州2連戦です!

 
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