馬入日記

【馬入日記:9月4日】「ひとつひとつ、勝っていく」島村選手インタビュー

土曜日に行われたベガルタ仙台との一戦。
激しい点の奪い合いとなり、最後まで手に汗握る展開でしたが、一体感で戦い抜き、見事3-2で勝利!
全員の力で勝点3を掴みとりました。

この試合で2得点を決めた島村選手。
DFながら、セットプレーからの2発!ほしかった先制点と追加点を奪い、勝利に大きく貢献しました。

「今年、セットプレーの感触が全然よくなくて、正直とれる気がしていなかったんです。でもあの1点目はラッキーだったというか、洋平(大竹選手)から本当にいいボールがきたので、触れそうで触ったら、運が良くて入った感じでした。それによって、また自信が戻ったというか、吹っ切れたというか。1点目をとれたことで、2点目は自信をもってゴール前に入っていくことができた。2点目はいい時の自分というか、とる意欲がすごくある中で、予測もあってとりにいった感じです」と島村選手。

元FWとして常にセットプレーでは得点を狙っているという印象の強い島村選手ですが、確かに今年はまだノーゴールでした。

「守備での疲労もあったりして、DFを振り切って点をとるというのがあまりなかった。そこまでコーナーキックに懸けられなかったところもあった。でも1本とれると、“これだ”みたいな感覚もあって、自信が戻った感じ。自分の中でかなり大きいです」

2点目も大竹選手のコーナーキックから。
GKが一旦弾いたところに、鋭く反応し足で押し込みました。

「1点目をとった自信から、こぼれるところまでもイメージして入れたし、最後まで集中していました」ということ。

勝利に繋がる得点を奪ったという意味でも、大きな仕事をしました。
特に、しばらく先制点を奪えていなかった中、改めてその重要性を感じさせました。

「先制点や勝ち越し点は勢いが出ると思うし、リードしているゲームはいい流れのまま進めることができると思う。相手も焦った攻撃になるのでディフェンスとしてもやりやすくなるので、やっぱり先制点は大事だなというのは改めて思いました」

また、仙台戦の前には、練習後にクラブハウスで選手ミーティングが行われていました。

「試合の前に、みんなで集まって話したりして、よりチームが一丸となって戦えていたと思う。1点目をとった後、同点にされたけどみんな一人ひとりが声を出して、焦らずに戦えた。今までだと精神的にダメージを受ける部分はあったけど、みんな落ち着いていたと思うし、1点差まで迫られた時も、もう絶対に点をやらないという、いい時の守り切れる雰囲気があった。そういう一体感を出していくのが一番大事だと思う。先制点をとって、ああいう気持ちで守ったら絶対に負けないなということは感じました」と。

選手同士で話したのは…
「当たり前のことばかりだけど、最後まで戦うことだったり、練習中から厳しく思ったことを伝えるとか、ピッチの外のことも含め、そういうところからしっかりやっていこうという話をしました。やっぱり当たり前のことを当たり前にやることは重要だと思う。それをやり続けるのは難しいことなんですけど、できないことじゃないと思うから」と。

後半の終了間際は、仙台の猛攻を受けかなりヒヤヒヤする展開に。

「危なかったですけど、みんなのやられたくない気持ちで守った感じでした。でも守り切るっていう気持ちが強すぎるくらいで、最後ゴール前にいろんな選手が集まっちゃって、外からクロスボールをたくさん上げられてしまった。中に人がいるから守れた部分はあるんですけど、そこはコーチングだったり、自分の判断でもう少しうまく守りたかった。そこでいいポジションをとらせるのは後ろのコーチングだと思う。最後のところで、いっぱいいっぱいになって目の前のマークしか見れなかったところがあった。そういうところもしっかり見れたら、またひとつ成長だと思うので。そういったところも目指していきたいです」

今週末は天皇杯を挟みますが、リーグ戦は残り10試合となりました。

「2010年のJ1の時は、勝てなくなってそのままズルズルいってしまった部分があったけど、今は本当に勝てる力があると思う。2010年の時のチームとは全然違うと思うし本当にここからだと思っています。10試合で、ひとつ上との勝点が5差というのは、2試合でひっくり返すこともできる数字。でも、勝たなければ点差は縮まっていかない。本当に目の前の試合で勝点3をとらないと、何も起きないと思うので、今までどおり“GET3”で、ひとつひとつ、勝ちたいです」

天皇杯の次は、アウェイで九州2連戦です!
改めて気持ちを引き締め、目の前の試合へ挑みます。