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2009Jリーグ ディビジョン2 第46節 試合結果
2009Jリーグ ディビジョン2 第46節
2009年10月21日(水)19:03キックオフ 平塚競技場
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0 前半 0 1 後半 0 |
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87 >> 90 | 勝点 | 80 >> 80 |
89分 34 田原 豊 | 得点者 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 21 | 室 拓哉 | 0 |
0 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 2 | 柳沢 将之 | 0 |
1 | ジャーン | 3 | DF | DF | 20 | 渡邉 将基 | 1 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 5 | 飯尾 和也 | 0 |
0 | 島村 毅 | 30 | DF | DF | 13 | 日高 拓磨 | 2 |
1 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 26 | 武岡 優斗 | 1 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 34 | 山瀬 幸宏 | 0 |
3 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 28 | ホベルト | 1 |
3 | 中村 祐也 | 22 | FW | MF | 10 | 島田 裕介 | 0 |
1 | 田原 豊 | 34 | FW | FW | 35 | ハーフナー マイク | 3 |
1 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 25 | 池田 圭 | 0 |
– | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 12 | 浅井 俊光 | – |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | MF | 32 | 山田 卓也 | 0 |
– | 鈴木 修人 | 40 | MF | MF | 27 | 下地 奨 | – |
0 | アジエル | 10 | FW | MF | 18 | 野崎 陽介 | 0 |
– | 菊池 大介 | 17 | FW | FW | 11 | トジン | 3 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 8,216人 [天候] 晴、弱風 [気温] 17.3℃ [湿度] 70% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 高田 豊治 [主審] 高山 啓義 [副審] 二俣 敏明 [副審] 数原 武志 [第4の審判員] 河原 行雄 [記録員] 岩崎 洋
アジエル選手コメント
最後の15分という段階でピッチに送り込んでくれた監督に感謝しています。
短い時間で入る意味を考えてプレーしました。こうした拮抗したゲームで仕事をしたいと思っていました。
ゴールは決められなかったけど、アシストという仕事ができたことを嬉しく思っています。
長い間チームを離れていたので、チームの助けになりたいと思っていました。この後の試合でも使ってもらった時には、全力で力を出し切りたい。
このラスト5試合は人生も変わる5試合。痺れるような試合になると思いますが、多くのサポーターと共に戦い、必ず勝利をプレゼントしたいと思います。
田原選手コメント
ゴールに繋がったシュートは、本当に気持ちを込めました。
アジエルからのボールが出てきた時は、(アジエルの)利き足じゃなかったので少しビックリしましたが(笑)、うまく受けることができた。
サポーターも声援で、ものすごく後押ししてくれた。
残り5試合というところで3位につけているので、最後まで継続してやり切りたいと思います。
坂本選手コメント
連戦でしたが、みんなが1試合1試合に懸ける気持ちを強く持っていました。
僕自身もこの90分に全てを懸けるという気持ちで試合に臨みました。
アグレッシブにいくことを意識して入りました。得点という形でチームに貢献したかったので、個人的には悔しさもありますが、気持ちはもう次のゲームに向いているので、次の熊本戦に向けてしっかりやりたいと思います。
(得点の瞬間は?)嬉しかったですね、本当に。自分たちのスタイルを貫いてやり切った結果だと思います。泥臭くゴールに向かっていくというのはずっとやってきたし、これからも継続していきたいと思います。
永田選手コメント
アンカーだったので相手のいいところを潰すのが仕事でした。あとは前の選手がしっかりとってくれると信じていました。
鳥栖戦は1点差になるだろうと思っていました。アンカーとしては絶対にゼロで抑えるということを強く意識していました。
(得点の瞬間は?)もう、本当にヤバかったです!叫びながら豊さん(田原)のところまで走っていきました。
残り5試合になりましたが、当然プレッシャーもあるけど、色々な思いをプラスに変えて、力を込めてやるしかないと思っています。
中村選手コメント
チームとしての入りはよかったと思います。シュートまでいけるシーンも何度かありました。
相手のボランチのひとりが前に出てきて真ん中が空いていたので、そこで奪って前を向いてシュートということを狙っていましたが、その1本で決められなかった悔しさがあります。
僕自身、気合も入っていたし、球際も厳しくいけたところもあった。ただ、もっと球際はいかなければいけないと思っていますが。
今のような戦いは、なかなか経験できないこと。個人的にも成長するための大きな経験だし、チームとしても結果を出して上にいかなければいけない重要な戦いです。
次節に向けて、今日は勝つことができたけど、次で負けるようなことがあればこの勝利の意味もなくなる。いつも通り、先制点を狙いにいきます。
鳥栖 岸野監督 試合後コメント
総評
非常に大事な試合ということで、たくさんのお客さんが来てくれていい雰囲気をつくってくれた。そういう雰囲気をつくってくれたことに本当に感謝したいです。ゲームの方は大事なところでミスが出たら負けると。そういうことですね。
質疑応答
-池田選手の前半の出来は?
チーム戦術を彼の中で一生懸命理解しようとして、一生懸命プレーしていたと思います。
-後半はトジンが効いて攻撃が連動するようになったと思うがその点についてどう思うか
ひとつはきちんと収まって押し上げる形がしっかりできたということはあったと思う。ただ、サッカーは90分間の中でどう勝つかなので、例えば最初からそういう形をやって勝つかどうかは結果論でしか言えない。僕の中では90分間でどう勝つかを計算しています。
ですから、例えば前半すごくよくても後半すごく悪かったら負けることもあるし、その逆もある。90分間でどう勝つかが僕の仕事だと思いますから。毎日彼らを見てトレーニングしている中でのベストな選手、ベストな判断だと思います。
-序盤は前線で攻撃のきっかけがうまくつくれなかったが、前半途中から、また後半にトジンが入って修正された攻撃面については?
細かく言うと時間がかかりますが、湘南と我々にとって引き分けは負けと同じこと。僕らがしっかり耐えて最後勝負というのは湘南にとってはひょっとしたら嫌かもしれないが、攻められる時間が長くなると当然相手のチャンスも多くなる。後半勝負と考えていたらボールを動かされて走らされる。湘南にとって一番嫌なのはうちが先制することだと思う。そういう可能性も残して前半は戦いました。
高地の足が、実際昨日できないことがわかって30分ぐらいしか確認ができなかった。そのあたりで硬さというか、ポジション取りがもう少しでした。点を取らせないという意図もあったし、もっと前に行ける部分もあったし、慣れるのに少し時間がかかった。
-まだホームで甲府とC大阪との対戦が残っているが、残り5試合をどのように戦うか?
一生懸命戦いますよ。5試合どうこう考える必要は全くない。次の甲府に勝つことだけ。と、僕が思うだけでなく湘南も思っていると思う。とにかく甲府にしっかりサガン鳥栖の力を出してベストのゲームをする。それ以外考える必要は全くないと思います。
-前節の仙台戦に引き分け、今日は湘南に負けてしまったが、この2戦を振り返っての率直な感想は?
今日は負けてしまったのであまり偉そうなことは言えないですが、鳥栖は本当に強い。改めて思いました。湘南はこれだけお金をかけて、選手を集めて、色んなものが揃っている。そのチームと俺らは対等以上のゲームをいつもする。本当にすごいと思います。改めてそう思った。彼らのサッカーに対する真面目な、謙虚な姿勢が繋がっていると思います。
でも、これを勝てるように。どんなことがあっても、条件が悪くても、勝負事なので勝てるようにしたいですね。でも今日は負けてしまったので、反町監督すごい。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
前半から珍しくと言うのも変ですが、久しぶりに我々としては良いリズムで終始圧倒することができたと思っています。こういう試合に限って、後半全く駄目になるのですが、25分ぐらいまではよかったですね。やはりそこから我々は運動量も必要とするので、ちょっとバラけていると向こうのトジンにボールが納まって、行くと外される。山瀬がやはりホベルトを後ろに置いてアンカーにさせて高い位置に来ているという事で、バイタルエリアのせめぎ合いとか、その辺りでの横パスでは肝を冷やした部分もありましたが、最後はしっかりと体を張ったりとか、また外からのクロスの対応ですね。
ここに蹴るなという所に35番の選手を置いてそこに入れてくる、それで今までずっと勝ってきたチームですから。それを今までと同じ事をしていたら恥ずかしいという話を(選手に)しました。今日はジャーンも今まで出来なかったのですが、やっと46節にして(対応が)出来るようになりました。
セットプレーも35番が大きいものですから、お恥ずかしい話ですがダブルマークにして、ショートコーナーをされた時のシミュレーションもちゃんとして、向こうもちゃんと2回目にショートコーナーをしてくれて、セットプレーもこっちの理想通りでした。
最後、山田を入れたので、そこは山口を入れるしかなかったので、そのセットプレーもしっかり対応できた、対応できたというか後半は向こうはセットプレーがなかったのですが。
色々な意味でチームの総力戦が表れたゲームだったと思います。
我々は相手とか目の前の相手-試合中もみなさん色々見られていると思いますけれども、携帯で出ているような相手-ではなくて、自分達のサッカーをあと5試合出来かどうかという所にポイントを置いてやっていくしかないと。
第3クールになってからそういう事を言い続けて、また原点回帰でここまで来ているというのを考えると、そこにこだわってやっていきたいと思います。
8,000人も集まるというのは、湘南のウィークデーではあまりない事ですので嬉しく思っています。
このようにメディアが沢山いらっしゃるのも、感謝しています。
質疑応答
-富山から帰って中2日でどのようにコンディショニングを行ったか?
まず提供していただいている風呂の券を選手に渡して、筋肉疲労を取る。あとはリカバリーですが、我々は今年リカバリーにプラス筋肉に刺激を入れることをやっています。それで体幹の強さだとか、ここにきて疲労があるにしてもなんとか保っているというのはあります。その2点ですね。ボールを使うトレーニングは昨日やったぐらいです。
次の熊本戦もすぐなので、同様にお風呂の券を渡してリラックスさせるところはしっかりさせて、トレーニングの時間はしっかり集中させる。あとは栄養の補給ですね。次の相手に勝っていく意識を持ってやっていくだけです。
-アジエル投入のタイミングは最初から考えていたのか?
今はトランシーバーがあるので、甲府の結果も耳にしながら甲府がもし勝っているならアジエルをもっと早く入れなければいけないと。実際入れた時は0-0か0-1の状況の時。全体的に足は止まっていなかったですし、向こうの日高は猪突猛進タイプで上がってくるのでアジエルをぶつけるのはかなりリスキー。寺川がスライドして2対1をつくられないようにしていたが、こちらも点が欲しい。そうした状況で15分限定でひとつ仕事をしましたね。やはりチームの中の空気がちょっと変わった感じがしましたよね。お客さんの歓声も大きかったですし。彼もそういう期待の中で期待に応えられたのはいいことだと思いますし、最初から行けるぐらいに体調が整うことを期待しています。
-こういう大事な試合であのタイミングで点を取って勝ち切った劇的な展開や昇格に向けての感触は?
そんな青写真があるわけはなくて、さっきも言ったように次の試合で勝点3を取ることに全力を注ぐ。最後、点を取りましたが、GKのミスですよね。ただ、田原は走れない、最後に動けないという京都時代の姿を覆すようないいプルアウェイの動きだったと思いますよ。
-シーズンが押し迫ってきて、勝たなければいけないのと、負けてはいけないというところで戦術が変わってくると思うが、先ほど原点回帰だと言ったその真意は?
夏場になると我々の目指していること、湘南らしさを出せなかったところがあります。もちろん体力的な問題もありますが。涼しくなってきて、1週間に1回という試合が多くなってきて、もう1度しっかり戦術的なものを見直すことができる。また、40数試合もやっているので相手の特徴もわかっている。相手のストロングを強調しすぎて守りに入ってしまうのは面白くない。ストロングなところはひとつかふたつ、そこだけは絶対であとはどう崩すか。どこを狙い目にするかといっても穴があるチームなんてほとんどないわけですから、すると自分たちのやっているトレーニングをそのままゲームで出してほしい。そういうこと追求してやっているところです。トレーニングも発展させてはいますが、あくまでベーシックにあるのはアタックであって、それ以外は何ものでもないという意識でやっています。
-例えば自分たちの良さを出さないで相手を抑える方向に行くと、湘南の場合は全体的に悪い方向にいくのでよくないという判断があるのか?
今日のゲームで言うと、外からのボール、ノールックのクロス、それとセットプレー。向こうのゴールはこれが60%なんですよ。あとは単発でミドル、今日はいなかったが高地がドンと入れたり。それは偶発的な部分があるので、この60%は絶対に抑えなければいけない。そこは短い期間でも、ミーティングで1時間以上かかったのは初めてだったのですが、そのストロングなところだけはしっかり抑えて、そうでないところは自分たちを思い切り出していけと。そういうスタンスでやっています。
相手のストロングを指をくわえて見ているのは許されないことであって、でも他のチームは40数節になっても同じことをやっているわけです。仙台もこの前それでやれている。だからそこだけを抽出して、あとは自分たちのやろうとしていることをやる。大きな器に喩えるなら、100の内の20ぐらいはどうしても相手のインフォメーションをしなければいけない。でも80は自分たちのやろうとしていること。
確かに前半は我々ができた感じはあるが、そんなにサッカーはうまくいかない。後半よどんだのは我々のボールが横に行ってしまったとか攻撃が単発になってしまったとか、攻撃の厚みがなくなってしまったとかは否めない。それが90分間できればクラブワールドカップで優勝してますから。
-加藤コーチが功労選手賞を受賞したが、彼の新コーチとしての仕事ぶりは?
監督を代わってもらいたいですね。そういうカリスマ性のある人が監督をやったほうがいいと思います(会場笑)。やはりチームへの貢献度も高いし、長くやっているし。日の丸をつけないで39才までやったのは優秀だと思います。
-残り5試合で3位に入ったことについては?
そう聞かれても難しいですよね。我々は大学生にも負けるようなチームですから。何回も言いますが、5試合後の結果なんて誰にも予想できないわけで我々は次の熊本戦をいかに戦うか。選手にいいインフォメーションを与えてやるのみです。
徐々に可能性のあるチームが減ってきている。今、5チームに絞られたが、最終節まで望みがあるようこれからも頑張っていきたいということは間違いないです。
-昨日村松選手が別メニューで練習に参加できなかったと聞いたが、彼のコンディションは今日大丈夫だったのか?
大丈夫だったんでしょうね。発熱したのは風邪ではなく、親知らずと言っていました。熊本戦が終わったらそこで抜くしかないでしょうね。コンディションは悪くなかったと思いますよ。風邪なら難しいと思いますが、そうではなかったので送り出すことにしました。