馬入日記
【馬入日記:8月11日】「責任をもってプレーを」梶川選手インタビュー
アウェイで行われた清水戦、勝点3への想い強く臨んだ一戦でしたが、残念ながら1-3で敗戦を喫しました。
試合後、悔しさを胸に抱きながらミックスゾーンでの質問に丁寧に答えていた梶川選手。
改めて昨日の試合について聞きました。
「試合を見返したんですけど、特に後半とか、ボールもよく動いていたしチャンスが続いている場面も多かった。そういう時は相手もほとんどクリアだったと思います。本当に、ああいうところで、なんで入らへんのやろうって…。まだまだやらなあかんということなんでしょうね。本当に悔しいです」と梶川選手。
昨日、梶川選手はボランチの位置で出場。
「ボールを多くさわり、配給することを意識して試合に入った」と。
前半と後半に違いについては…
「個人的には、後半はボールを低い位置でもらうことが減ったと思います。ボールを前に運んでいくという意識は前半からあったんですけど、ハーフタイムに曹さんからもっと前にいこうっていう話があって、より意識して運べるところは運ぼうと思ってプレーするようになりました。自分としては後ろ向きにやっている感覚はなかったんですけど、パスを出した後、受け手の選手が少し後ろ向きなトラップが多かったりして、少しプレッシャーを感じてしまってたのかなと思います。そういう時に、もっといい声掛けができればよかった。絶対に僕のほうからのほうが見えているし、そういうところをもっともっと言えたらよかった」
どんな時も、自分に矢印を向けて振り返っています。
「そういう風にしないと成長できないですし、もうこれでサッカー人生が終わっていいってことやったら、うまくいかなかったことも、忘れよう忘れようでいいかもしれないけど、目標をもってやっている以上、そういうところを見つけてやっていかないとダメだと思うので…」と。
そして、試合を振り返る時に助かっているのが、実はお兄ちゃんの存在だとか。
「負けて試合が終わった後とか、お兄ちゃんが試合を見てくれてるので、電話して聞いてます。身内やからもちろん辛口。いいところはいいって言ってくれるけど、そういう中でも“あれはあかんかったなぁ”みたいなことをしっかり言ってくれるので、そういう指摘は大事にしてます。相当厳しいですけど…感謝してます」と。
実家を出て、高校・大学の7年間はお兄ちゃんと二人暮らしをしていた梶川選手。(かなり似ているそうです)
「なかなか本音で言ってくれる人っていないじゃないですか。あ、曹さんはかなり本音で厳しく言ってくれますけど。でも、悪いところを指摘してくれるって普段はなかなかない。お兄ちゃんから言われて、大学の時はそれでケンカしたこともありますけど(笑)。分かってるわ!と思う時もありながら、でもそういう意見をを大事にしたいと思っています」
きっとお兄ちゃんも、梶川選手のためにかなり真剣に試合を見てくれているのでしょう。
「こっちが落ちてたらいいことも言ってくれる。そこは状況を見ながらなので“さすが国語の先生やなぁ”って言うてます(笑)」
ところで1試合前の横浜F・マリノス戦では見事なゴールを決めました。なんとも落ち着いていました。
「あそこしかないなっていう感じでしたけど、うまくいってくれてよかった。キリノのシュートの跳ね返りが、あそこにくるとは思ってなかったんですけど、詰めるポジションにいこうと思って行ったら、けっこうなスピードで戻ってきました。でも、最終的に結果に結びついてないので…悔しいです。やっぱりその後ですよね。まだ甘いんやと思います」
様々なポジションでプレーしていますが、そのことについては。
「試合に出ないことには経験できないことがたくさんある。あのポジションがいいとか、ここやったから難しかったとか言っているようでは成長できないと思います。まず出られていることに、しっかり責任をもってやる。この舞台で経験できていることが大きいと思うし、本当に繋げていくしかない。まだまだ、このサッカー人生が続いていくって信じたいし、だからしっかりこの1年の経験をプラスにして成長していきたいと思います」
熱い想いを結果に繋げていくため。
梶川選手、まだまだ成長していきます。