馬入日記

【馬入日記:7月12日】柏戦でついに復帰!遠藤選手インタビュー

水曜日の柏レイソル戦で、ついに復帰を果たした遠藤選手。
今年2月のタイキャンプの練習試合中に負傷し、約4ヵ月間のリハビリ期間を過ごしました。
昨シーズンの終盤、U-19日本代表に選出され、10月21日の千葉戦を最後にJの公式戦には出場していませんでした。Jの公式戦という意味では実に8ヵ月以上の期間が空いていました。

「自分の中でも、こんなにやっていなかったのかと驚くくらいで、8ヵ月という感じはしないですね。コンディションもしっかり100%の状態に合わせなければうちでは試合に出られないと思っていたし、そういう意味ではしっかり100%で臨めました。出られない選手がいるということも自分の中にはあったので、自分がやれることを、責任をもってしっかりやらなければいけないと思っていました」

それだけ間が空いたとは、まったく感じさせないプレーを見せた90分でした。

「練習試合も90分はやってなかったので、90分は4カ月ぶりでした。でも、試合をずっと見ていたし、自分が出たらというイメージも持っていました。そんなに時間は長くなかったけど、復帰後の練習試合や練習での紅白戦の中で試合勘は戻せていけたと思います」

こんなにも長い期間、ケガで戦列を離れたのは初めてのこと。リハビリ期間はやはり辛い思いをしていたのではないでしょうか。

「辛くはなかったですね。開幕前の3月に再発してしまった時はちょっと落ち込みましたけど、でもとにかくやれることやろうと。ポジティブなものに変えて、いま自分にできることをしっかりやっていこうと思って過ごしていました」

落ち込んだ素振りなど、まったく見せなかった遠藤選手。
そこはやはり遠藤選手らしい、精神面の強さを感じるものでした。

「ずっと支えてくれたメディカルスタッフに、ケガが長引いていることの責任を感じさせたくないと思っていました。僕よりも気にしているんじゃないと思うくらいだったので、そう思ってくれている人もいたし、監督も気を配ってくれていたし、選手も声をかけてくれていたので、落ち込んでる場合じゃないな、と。早く復帰して試合に出るという気持ちが強かったしモチベーションは常に高く持っていました」

また、普段感じられないことを感じる時間や、普段はできないトレーニングに取り組む時間にもなりました。

「外から試合を見る機会もあったし、外から見て学べることも多かった。チームを見てどうしたらいいか、自分ならどうするかとか、そういうことを考えることができました。あとは、個人としてのフィジカルパワーを上げるという時間にもなりました。下半身はだいぶ強くなったと思います。2、3キロは体重が増えたし筋肉量も増えています」

遠藤選手の身体は一目瞭然と言っていいほど、逞しさを増しています。

さて、復帰戦となった柏戦では、1-2と逆転負けを喫しました。

「注意していたクロスとセットプレーでやられてしまったということに、悔しさが残る試合でした。それまでほとんど完璧に抑えられていたので、あの2分間でやられてしまったというのは悔いが残ります。そういうところは課題として向き合わなければいけないと思っています」

具体的な失点の課題としては。
「最後のところ、DFラインでもう少しラインを上げられたらよかったかなと思います。もう一歩ラインを上げたら、もしかしたら田中選手のところでオフサイドになったかもしれないし、田中選手に届かないでボールが流れて外に出たかもしれない。そういうちょっとしたところを突き詰めなければいけないと思います。2失点目は、全体的に後ろに下がって陣形を整えるのか、前からいって奪うのか、ちょっとハッキリできていなかったと思います。あとはマンツーマンでしっかりつくところ。それまでセットプレーもしっかり守れていたので、全員で“ここを絶対に守る”という雰囲気をもっと作っていかなければと思います」

そして、中2日で迎えるのは甲府戦。
「相手もやることはそんなに変わってないのかなという気がしますし、相手どうこうより、自分たちがどれだけできるか、自分たちの力を100%発揮するということが大事だと思います。まずは集中して入れればと思いますし、柏戦で学んだこと、自分の役割をしっかりまっとうするということを突き詰めて甲府に臨みたい」

柏戦ではメンバー発表時に遠藤選手の名前が呼ばれると、大きな大きな歓声と拍手が起こりました。待っていた、というサポーターの皆さんの想いを感じる瞬間でした。

「ホームで復帰できたことが嬉しかったし、久しぶりに僕の応援歌も聞いて、本当にやってやろうっていうモチベーションがさらに上がった。柏戦だけじゃなくて、サポーターの皆さんが普段の練習の時も“早く戻ってきて”と声をかけてくれたり、たくさんメッセージももらった。サポーターの皆さんにも支えられながらやってこれたことは感謝したいし、あとは結果を残して、サポーターの皆さんやメディカルスタッフにも恩返しができればと思います」

勝点3を求め、いざ甲府に挑みます!

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http://www.bellmare.co.jp/84738