馬入日記
【馬入日記:6月13日】もっと厳しく一歩の詰めを。安藤選手インタビュー
6月後半のスケジュールが発表になり、再開まで週末と週中には続々と練習試合が組まれています。フィジカルトレーニングに加え、ゲーム形式のトレーニングも多くなってきました。
フィジカルトレーニングでは、フィールドだけではなくゴールキーパーも、かなりキツイトレーニングが行われています。
安藤選手に話を聞きました。
「正直きついですけど、今しかできないトレーニングなので貴重な時間だと思っています。プレシーズンは試合が多かったので、今はプレシーズンよりキツイですね。でも僕自身は、去年はこんなにキツイトレーニングはしていなかったので、練習の中でも筋力とか体のキレとか成長を感じられるところがあります。だからやっていて、すごく充実感があるし、自分のためになっているなという感触があります。プレーに出てきているから、自信にもなります」
キーパー3人のポジティブな雰囲気も印象的です。
「自分が一番前向きにやろうっていう意識をもってやっています。キーパーの中で一番若い分、練習の中での回復力も一番早いと思うし、声を出すとかそういうことは常に意識してやっているつもりです。いま練習をやっていて、すごく充実感があるので、あとはそのやってきたことをゲーム形式の中でいかに表現できるかどうかだと思います」
徐々にゲーム形式のトレーニングも増えてきました。
「キーパーに求められていることが増えたというか、コーチングの部分でこれまで以上にやらなければいけない。でも、コーチングがもっとよくならなければいけないと思うのと同時に、キーパーの一番の目的は、まずゴールを守るというところだと思うので、コーチングしたことでシュートの反応に遅れたっていうのは絶対にダメだと思う。まず一番最初に、ゴールを守るために自分の準備をするということが重要だと思うので、そこだけははき違えないでやりたいと思います」
今季新しいチームで新たなサッカーのスタイルと出会い、さらにこの中断期間に求められることが増えるなど、多くを学び、感じる毎日です。
「そういう意味で、本当に充実しているし、自分が必要とされている感がある。やってて楽しいし、気の抜けない日々が続いてます」
中断前までの試合を振り返って感じることとは…
「チームとして考えたら、途中からいい状態になってきたと思います。でもそこで勝ち切れない試合も多かった。体力的な部分もそうだけど、一人ひとりが、もっと個を伸ばさないといけない。本田選手も会見で個の大切さを言っていたけど、それは僕たちも本当にそうだと思う。個の能力を伸ばしていかなければいけない。例えば連携が崩れた時に、最後に守るのは誰かって言ったら個人だし、逆に攻める場合には、こぼれ球から一発のミドルで決められるかどうか。そういう場面は絶対に必要になってくると思います」と安藤選手。
「もちろん、絶対に自分は大前提として、能力を上げなければいけないと思っています。それをみんなが意識すればより強固なものになっていくと思う。例えば、今日の午後やったシュート練習でも、1本のシュートを外すことに対して、“いいだろ”っていう雰囲気が出ちゃダメだと思う。本当にその1本で、1点で勝敗が決まるしACLに出るか出ないかが決まったり、もしくはシビアな状況になることもあると思う。一歩の詰めの大切さを感じています」
一歩の詰めを意識して練習する毎日。この期間の貴重さを感じます。
7月6日の仙台戦まで、あと3週間と少しです。
「まずはこの1週間、2週間でパワーの部分でより成長すること。疲れは1週間あればとれるので、ガンガンキツイトレーニングをやっても、次の試合に影響があることはないし逆に走れると思う。今は、次の仙台戦に照準を合わせてやっていくことが大切。とにかくやれることはすべてやる。悔いのないように、やるべきことをすべてやり切って、再開後の連戦に繋げていきたいと思います」
若い(実はまだ22歳!)ながらも意識高く様々なことを考えている安藤選手。
熾烈な争いの中で切磋琢磨し、進化が期待される存在です。