馬入日記

【馬入日記:6月6日】みんなで成長を。大槻選手インタビュー

7月6日のJ1リーグ再開まで、あとちょうど1ヶ月となりました。
今日も練習は2部練習で、もちろんフィジカルトレーニング!選手たち、歯を食いしばって取り組んでいます。

さて、中断前の試合でらしさ溢れるプレーを見せた大槻選手。
プロ2年目の今季、序盤はなかなか出場機会を掴むことができませんでした。

「最初のほうは試合に絡めなくて悔しい思いをしていました。でもそこで落ち込んでいるだけじゃなくて、自分に何が足りないのかという課題をしっかり見つめ直そうと思ったんです。外から試合を見たり、テレビで試合を見る時に、参考になる選手の動きやベルマーレのFW選手はどんな動きをしているんやろうとか、まずは見て学ぼうと思った。そうやって意識して試合を見たことはあまりなかったんですけど、見て学ぶことがたくさんありました。僕にとってはその時間が自分を見つめ直すことに繋がったので、本当によかったと思います」

立ち止まっているのではなく、見つめ直すために行動に移したことが成長へと繋がっていきました。

「最初はもどかしさとか悔しさが強かった。でも、去年紘司さん(坂本)やヨンギさん(金選手)から、試合に出る・出ないに一喜一憂するんじゃなくて、練習のひとつひとつにしっかり取り組むことの大切さや、先を見て今を頑張ることが大事だと言われたことを思い返して、そういう気持ちなれた。いま自分には何が大事なんやろうって考えて、人のいいところを参考にしながら自分のよさを出していこうって思えた」

ナビスコカップの清水戦では、鮮烈なゴール。気持ちのこもったプレーは印象深いものでした。

「いいイメージをしながら入れた。それがよかったと思います。僕は、失敗をしないと気づけへんところがある。あんまり器用じゃないし、うまい選手じゃないけど、サッカーも人生も、失敗した時にどうするかが大事やと思っています。そこは自分が大事にしている部分だし、これからも壁にぶつかることがあれば、プラスに考えてやっていこうと思っています」

今のきついきついトレーニングも、ある意味選手にとっては立ちはだかる壁です。

「今はホンマにめちゃくちゃ走ってるんですけど、それは曺さんやコーチ陣が本当に大事やから僕らに与えてくれていることだと思うので、素直に受け入れて、100%でやるしかないと思っています。走りって気持ちやなぁと改めて思います。走ることは苦しいし、しんどいし大変だけど、そこに人間が出るというか。だから苦しいけど、そこは頑張らなあかんなと思います。ここまでの試合で、失点をした時に顔が下がってしまうことがあったと思うんですけど、そういう苦しくなった時に、声を掛け合ったり、鼓舞したりというのは、今の走りのトレーニングにも繋がるところだと思う。練習から意識してやっていくことが、また試合に繋がっていくと思っています」

初めてのJ1の舞台。ピッチに立ったからこそ感じられたこともたくさんあったようです。

「J1はボールを持たせてくれるけど、最後は身体を張ってゴールを割らせてくれないということはすごく感じます。J2の時は、あたりは強いんだけど最後のところで隙があって点が入ることもあった。でもJ1の選手はその逆で、やらせてくれるけど、最後は絶対に止めるという感じ。そういう相手にどうやって点をとるかって考えると、クロスへの入り方や抜け出し方などをもっと駆け引きしなければいけない。それに、気持ちが相手を上回らないと絶対に点はとれないと感じています」

試合を重ねるにつれ、自分たちらしさを出せてきたものの、中断に入る直前の広島戦ではらしさを出すことができませんでした。

「相手をリスペクトしすぎるのではなく、自分たちから仕掛けることの大切さを感じた。広島戦の時は相手をリスペクトしすぎて引いてしまったところがあったので、攻守において自分たちからどんどん仕掛けていって、自信をもって自分たちのサッカーを出していきたい。曺さんもハッキリしているので、僕ら選手たちもやることが明確だしやりやすい。自信を持って戦って、みんなで成長して、どんどん強くなっていきたい」

これが湘南のサッカーだと自信を持って言えるものがある。そのスタイルに、磨きをかけていくのみです。
充実した表情の選手たちからは、成長意欲が迸っています。

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