馬入日記

【馬入日記:5月4日】ブレずに自分たちのスタイルで。馬場選手インタビュー

C大阪戦から、中2日で次節は鹿島戦を迎えます。
悔しい敗戦となったC大阪戦で感じた様々なことを、アウェイの地で戦う鹿島戦にぶつけます。

練習後、馬場選手に話を聞きました。
C大阪戦での出場はありませんでしたが、チームのことをよく見て常に全体のことを考えている馬場選手。まずは試合を振り返っての感想を聞きました。

「セレッソ戦は、いいところを探せば少なくないと思うし、前半は特にみんなも言っていたけど自たちが目指す形は出せていたと思います。前から守備にいくことはじめ、気持ちも入っていたし、戦っていることは伝わってきたと思う。そういうところが悪くなかった分、1点とられた後のメンタリティというか、気持ちの部分については、ピッチにいなければ分からない部分はもちろんあるんだけど、まだまだ自分たちには足りないところだったと思います」

前半をいいリズムで戦い0-0で折り返して迎えた後半。
開始2分に失点を許してしまい、前半のようなよさを出すことができませんでした。

「磐田戦の時も、途中から出てチームの雰囲気を感じると、若干下を向いているところがあったと思う。もちろん、大前提の部分でみんな頑張っているし、普段から頑張ってる選手ばかり。そういうところを知ってるから、そういう時にみんながらしさを失っているのはもったいないと感じました。自分たちがもっと成長するために、そういう劣勢の時に、いかに盛り返す力が出せるかというのは、チームとしてもっともっと、もう一段階成長しなければいけないと思っています」

実際に失点をしてから、時間は40分以上はあった状態。
それでも、焦りが先にきてしまったところがありました。

「40分ある、と思って、まず1点返せばどうにかなると思えるか、1点とられちゃった、どうしようとなるか。それはすごい違いだと思う。追いつけないなというチームじゃない。見てても追いつける力があるチームだと思うから、ベンチで見ててももっとやれると思う。本当に月並みな言葉だけど、気持ちの部分をいかに大事にするかというところだと思っています」

馬場選手自身は、途中出場が多いもののコンスタントにメンバー入りしています。

「自分がピッチに立ったら、雰囲気を変えられるような選手でいたいと最近すごく思うよ

うになりました。去年の紘司さん(坂本)がそういう存在だったと思う。自分はまだまだそういう存在に届かないって分かっていても、そうなっていきたい。ただただ出たいということじゃなくて、自分が入ったらこうするんだっていうのが今は明確にあるし整理できているので、やれるんじゃないかという気持ちはもってやっています」

曺監督もよく交代選手の重要性を語っています。3枚しか切ることのできないカードはチームに変化を与えられる重要な存在です。

「今までは、途中交代で出るというのが得意じゃなかったし、正直自信がなかったところもあったけど、ここ何試合か途中から出て、自分としても途中から出る大事さも分かってきた。もちろん最初から出たいけど、自分の中で新たに、途中から出てもこういうふうにプレーするのが大事と思えるものを掴めたと思っているし、その大事さを改めて感じてプラスに考えています」

チームはなかなか勝利を得られていません。
しかし、高いレベルで戦う中で、選手たちは間違いなく成長しているはずです。

「セレッソ戦も、前半だけ見たらみんなボール回しも落ち着いてやれるようになっていると思う。実は、とりにくると思っていてもとりにきていなくて前を向けるシーンがあったりするのに、自分が勝手に見えないプレッシャーを感じて、前を向いてないというところがあった。やってみないと分からない所がある中で、みんなそういうものを感じて、ひとつひとつ体感することで、間違いなく成長していると思う。その中でやっていれば、当然課題も出てくるし、それは当たり前のことだと思う。最後の大事なパス、肝心なところの勝負の質はまだまだだけど、そこまでもっていく段階はすごく成長していると思います」

そして、みんなの気持ちが離れず、団結しているのもいま誇れるところです。

「もうダメだって下を向くような状況では全然ないと思う。監督が攻撃的な姿勢を失わずにやっていくって言ってくれているし、一番上の監督がブレてないから、選手もブレずにやれている。自分たちのスタイルでやればいいと思えるから、シンプルに考えてサッカーができる。チームとして信じてやっていくしかないと思っています」

チームみんなで乗り越えようとしている今、全員の力で次節・鹿島戦に挑みます。