監督・選手コメント

J1リーグ第4節 名古屋vs湘南 監督・選手コメント

【監督コメント】
●曺監督 総括
お疲れ様でした。
ここに来るのは2010年以来でしたが、その時以上にたくさんのサポーターが遠くから応援しにきてもらいました。勝点3をとることができず、僕の責任と言いますか、そういう想いを感じています。
ゲームとしては、今日は我々のメンタル的なもの、フィジカル的なコンディション、また戦術的な部分も含め一番いいメンバーを選びました。高さに対してというところで、少し今までと形を変えてやりました。
そういうところで、概ねボールに対するアプローチなどはできていて、少し下がってしまったところはあったんですけど、後半チャンスをつくることができた時間帯などは非常にいい形でボールを運べたと思います。ただ最後のところで、監督の常套文句かもしれませんが、コントロールやこぼれ球がこちらに落ちていればというところで、ゴールマウスにボールが運べず、相手にはチャンスできっちり決められたと、そういうゲームだったと思います。
戦術的なところ、選手の理解度やJ1になってさらにやらなければいけないという部分は、選手たちは今日のゲームでさらに感じてくれたと思います。決して下を向かず、選手たちを信じて戦っていきたいと思います。
なかなか勝点3をとれないですけど、去年J2で戦っている時にも、5試合10試合、勝点3がとれない状況がある時も、自分の中で覚悟して戦ったことがあったので、それに関して言うと、今も下を向かないでやっていきたいと思います。
名古屋さんは非常に、個人の能力が高くて、いろいろな意味で、我々も学ばせて頂いたと思っていますので、次のナビスコカップや今後のリーグ戦に活かしていきたいと思います。

●曺監督 質疑応答
–名古屋戦を闘う上でのポイントとは?

名古屋さんとはまた戦うので、あまり言いたくはないんですけど…名古屋さんはワイドからの攻撃が特徴だったので、まずはそこに蓋をしたいなというのがありました。それに関しては、うちの3トップの選手とサイドバックが後半の途中までは非常によく連係して、相手のストロングを抑えたと思います。あそこでボールを奪った後、前の方の選手にもう少し良いテンポでボールが入ればさらにチャンスをつくれたかなと思います。まだビデオを見てからでないとわかりませんが。
守備をしていることが逆にいつでもチャンスだよという展開にはできていたので、決めていればというところにはなりますが、ゲームプランとしては、前半の終盤の失点は痛かったですけども、やろうとしていたことは概ね選手たちがやってくれたと思います。

●ストイコビッチ監督 総括
まず今日の重要なポイントは、我々の目標である勝点3をとるということ。本当に重要な勝点3をとることができました。以前よりも、よりよいサッカーができたと思いますし、勝点3に値するサッカーだったと思います。

●ストイコビッチ監督 質疑応答
–昨年ケガで苦しんだ玉田選手が調子を取り戻しているが評価は?

これが最初のゴールであって、最後でないことを祈ります。彼のクオリティ、いいものを持っているということは疑いようのないことなので、フィットしていると思います。
去年はケガをしてなかなか力を出せなかったところもありますが今日はエクセレントなプレーだった。アシスト、100%の素晴らしいプレーが出たと思います。

–チャンスが多い試合ではなかったが試合運びについてどうだったか?

ベルマーレの戦い方はよく分かっているし守備的にくるだろうと思っていた。選手に指示したのは慌てずに、我慢のサッカーをしようということ。
チャンスは必ずきてそこを掴もうと。実際にチャンスに決めましたが。
最終的には、前半の最後のところでベストのタイミングがきまして、そこで決められた。

【選手コメント】
●高山薫
今までずっとサイドをやっていたので、違うポジションに多少不安はあったんですけど、でもシュートまでもっていくなど、そういうシーンは作れた。できなかったことも多かったけど、思ったよりプレーしやすかった。
曹さんからは、あくまで湘南らしいサッカーをやるための布陣ということだったし、前でボールをとれて、ミスになってしまうことが多かったけど、うまくつながればシュートまでいけるという場面は何回もあった。
基本的に僕はサイドバックをみることになっていたけど、名古屋はセンターバックも上がってくるので、どうしても枚数が足りなくなることがあって、体力的にはきつかった。

●大野和成
随所に湘南らしさは出せたと思うけど、最後のところだったり、2失点目の僕のつまらないミスで失点してしまって、申し訳ない気持ちです。
90分、やり切らないといけないしJ1は1回のミスで得点をする力がるので、そこをもっともっと個人としても突き詰めていかなければいけないと思っています。
(4バックについては?)フォーメーションが変わっても、湘南スタイルというものに変わりはないので、やりにくさはなかった。
(得点のチャンスもあったが?)名古屋は中の選手がすごく大きいので、ただ単に蹴るだけでは意味がなくて、もう少しゴール前の工夫が必要だったと思います。
(次に向けて)よさは出ていると思うけど、やはり結果が大事だと思うので、もっと突き詰めて結果に繋げられるように頑張りたいと思います。

●亀川諒史
後半、相手が間延びして足も止まってくるだろうと思ってたので、そこを狙っていこうと思っていました。2点目をとられるまではほとんどうちが握っていたと思います。そこで決め切る力をつけていかなければいけないと思います。
4バックでやって、3バックよりも飛び出しやすいというのもあったし、そこはボールに多く係ることと攻撃に参加するということは意識していました。
自分たちのミスからの失点をなくさなければいけないのと、決定力を上げなければいけない。名古屋はあのミスを逃さず決められましたし、自分たちも決め切る力をつけなければ。
「惜しい」という試合で終わってしまっているので、本当に勝ちが必要だなと思っています。

●永木亮太
前から奪って速い攻撃というのは強みでもあるので、そこは意識していました。今日も何本か中盤でいい形でボールを奪えた時は、いい形を作れていたと思うんですけど、攻撃の質をもっと高めていかなければ点はとれないと、試合を終えて感じています。
(失点のシーンは)自分とグギョン(ハン)、東美さん(下村)の距離感はあまりよくなかったと思う。中盤で2本くらいパス回されて最後にラストパスを出された時はフリーだったので、あそこはもっといかなければいけなかったかなと思います。
プレッシャーをどんどんかけていって高い位置で奪えればという意識でやっていましたがなかなかうまくいかなかった。でもやろうとしていたことは悪くなかったと思います。

●下村東美
去年、4枚にチャレンジしてなかなかうまくいかなかったことはあったけど、今日は違和感はなく、チームとしてこういうオプションをもつことも必要だと思います。
相手の中盤のところでうまくターンできて、大介(菊池)やキリノがスピードに乗っていったシーンも多くあったと思うんですけど、ボールをもった選手がそんなにプレッシャーがなくても少し焦ってしまったり、ペナルティ付近でいい判断ができなかったところがあったと思うので、もう少しペナルティ付近での判断の質を高められればよりいい攻撃ができたと思います。それはまた課題としてみんなで取り組んでいきたいと思います。
相手は割と間延びしているチームだと思うのでスペースがあって、そこをうまく突きたかった。ボールを奪って薫(高山)や大介、キリノを見るというのは、うちのサッカーだと思うので、そこは意識していました。
2失点目に関しては、自分たちの不用意なところがあった。問題としては単純なところだと思います。でもその単純なところをチームとしてやっていかなければ勝点3をとれないと思うので、誰がそこに絡んでいたかじゃなくて、そういうことは起こりうるので、全員で受け止めてやらなければいけないと思います。
(なかなか勝ち切れないが?)昨年、ああいう形で昇格をして、すぐにJ1でも結果が出て順風満帆にシーズンを送れるとは誰も思っていないし、ここで多少苦しんでいるのは、僕らがまたジャンプするためのものでもあると思う。課題に真摯に向き合って、成長するしかないと思います。