監督・選手コメント

ヤマザキナビスコカップ第2節 湘南vs大宮 監督・選手コメント

【監督コメント】
●曺監督 総括
おつかれさまでした。
ナビスコカップの2節目で、我々にとっては1試合目でしたが、リーグ戦同様にナビスコカップを初めて経験するような選手もいる中で、リーグ戦と同じようにホームでできたこと、それからたくさんのサポーターに来ていただいたのに勝点3を取れなかったことは非常に残念だなというふうに思っています。
試合の内容に関しては、少し今週、また今後に向けて我々が積み上げていかなければいけないスタイルを磨くということに関して、ひとつ挑戦をしました。メンバーも少し今週の出来を見て入れ替えながらやったんですけど、前半と後半を2つにぶつ切りにして考えると、前半のプレーリズムが後半の残り10分、15分くらいまで続けられるようにしなければいけないと今思っていますし、ビデオをよく見なければ分からないところもありますが、選手たちの、今日やろうとしてくれたトライに関しては、負けて言うのもなんですけども、評価してあげたいなというふうに思います。
僕は、何度もこういうところで話していますが、我々は独自のスタイルを磨いていくしか、このチームの良さは出ないと思っているので、今日もこういう激しい試合の中で、まだ足をつったりして、90分しっかりできない選手もいることも含めて我々の課題だと思っています。その選手が全然悪いわけじゃないんですけども、トレーニングの仕方とか、あとは自分たちの良さを磨くことをもっともっと長い時間続けなきゃいけないなというのが、素直な今の僕の印象です。
選手はそれぞれ、初めて出た選手も含めて、ファイティングスピリットは見せてくれたと思います。ただ、うちの今持ってる課題は、本当に1試合1試合出てくることが多いので、その1試合1試合に向き合いながら、次のリーグ戦の名古屋戦に向かっていきたいと思います。

●曺監督 質疑応答
–新しいチャレンジとしてはDFラインの相手からのボールキープの競り合い方にチャレンジしたと感じたが?

チャレンジというかそういう形にやったほうがいいだろうという所はあって、試合前に指示していました。ただ、あそこでもうちょっとしっかり跳ね返したりとか、あそこを拾えるようにならないと逆に相手にストロングになってしまうので、その辺は特に後半などは課題かなというふうに思います。

–ナビスコ杯の6試合をどういうふうに捉えているか?

本当に権威ある大会なので、ナビスコカップで上位を狙えるようにやるということは間違いないのですが、その中でさっきも言いましたけどゲームに実際に出て90分やってみないと体験できないことがあり、それがチームの次に繋がるのであればそういうやり方もしなきゃいけないんだろうと思います。
ただ、リーグ戦同様ナビスコの予選の残り5試合をどう使うかということは、次の試合になれば考えますけれども、それこそリーグ戦のグランパス戦の後のナビスコの甲府戦をどうするかというのは、グランパス戦が終わった後に考えようと思っています。そこは本当に1試合1試合、自分たちに無駄な試合はないと思っていますので、そういうつもりでやっていこうと思います。

–3失点の中で、2点目と3点目はミスというところが響いたように思うが?

失点から原因を紐解くとたぶんそういうことになってきて、前半などは隙を与えた1回で1点とられてしまうということがあり、そういう意味では、僕の言い方が多分悪いと思うんですけど、まだ子どもか大人かって言ったらまだ幼い所がまだすごくあるなと思っています。ただそれを恐れて違う風に伝えたり違うことをやると選手の良さがなくなってきちゃうと思うので、自分たちのスタイルというのは継続していかなきゃいけないと思っています。
もちろん失点には何か原因がある訳ですが、ただ失点の原因だけ捉えてそのことを直すだけでチームが良くなるなら、もうずっと前にやっていることなので、そこは選手にうまく伝えながら、なんでこうなったのかっていうもう少し根本的なことも含めて、選手の次に繋がるような言い方をしたいと思っています。

–キャンプの前から一本のパスミスが失点に繋がっていてなかなか改善できてないと感じるが?

改善できてないとは思ってなくて、ただその最後の3失点目なんかは、中盤で永木がロストしてそのままやられたんですけど、僕は永木がロストしたこと自体もそうですが、周りのサポートがないということの問題もあると思っています。それは別に個人が悪いということじゃなくて、残り10分、15分でミスが起きてしまうと失点するということを肌で感じないといけない。逆に1-2の段階だと1点をとりに行こうとして少々後ろがリスクを冒しにいくのは勝とうと思ったら仕方がない状況なので。ただ、そこの所のあのミスは自分たちのやり方とか自分たちの精度を高めることでなくなってくるんだよ、相手じゃないんだよっていうことは我々はしっかり認識しないといけない。その厳しさをしっかり次に繋げていかないといけないなというふうに思っています。

●ベルデニック監督 総括
今日は勝てて非常に嬉しく思っています。しっかり自分たちのプレーができたということでよかったと思っています。自分たちがやってきている、ボールをしっかり意図的に動かしていくことはできたと思っています。ボールを動かしていく中で相手の危険なところにボールを入れていくことができたと思います。背後であったり、楔そういったところにうまく使えたというふうに思います。コンビネーションであったり、スルーパスだったりそういった所が意図的にできたことは良かったと思っています。そういった自分たちの攻撃に対して彼らはあまりうまく守れなかったように思います。自分たちの守備の所うまく彼らの攻撃をうまく抑えながらマッチングできたと思っています。コンパクトに守備ができたことで、受け渡しであったりアプローチの所がうまくいったかと思います。
ただ彼らは3-4-3をというシステムを使って戦ってきている部分では非常に難しい相手であったというふうに思います。他にも広島であったり浦和であったりそういった相手の攻撃を守備の部分でしっかりマスターするのは難しい部分だというふうにに思います。選手たち非常に集中して最後まで戦い抜いた。そういった部分では非常に選手たちの動きに関して満足しています。自分自身、厳しく彼らを見ていますけど、今日のゲームに関しては非常に彼らのプレーには満足しています。

●ベルデニック監督 質疑応答
–この前大宮でプレシーズンやった時の湘南と比べて今日の湘南はどうか?

前回プレシーズンマッチで戦ったときよりも非常に組織的な部分が良くなっているふうに感じています。前回対戦した時よりもミスが非常に減って良いプレーをしていたと思います。前回対戦したときはPKを自分たちがとったことで得点を挙げたので、そういった部分では彼らのプレーは上がってきたと思っています。ベルマーレさんに関してはこれからもっと良くなっていくんじゃないかというふうに思っています。

–ノヴァコヴィッチ選手とズラタン選手いない中で、長谷川選手と富山選手がゴールを決めて活躍したが評価の方を。

今日のゲームに関して2人のプレーに関しては満足しています。非常に評価しています。特に守備の面でもしっかり攻撃だけじゃなく貢献してくれました。ただ守備の部分だけじゃなくて得点も挙げてくれたのでそういった部分では非常に満足しています。

【選手コメント】
●梶川諒太
前半は入りもすごくよかったですし自分たちがやろうとしていることもできたと思うんですけど、あれだけ自分たちのサッカーができていた中であの1本でやられるというのがJ1の厳しさだと思います。あそこを締められたらもっともっと自分たちのよさが出せると思うのですが。あのいい時間に決め切れないことは弱さだと思うし、こうなってしまうということを実感しました。
後半は相手にペースを握られた時間が続いたのですが、その中でもっと走ること、もっとやっていかないと。自分自身も足が攣ってしまいましたし、個人的に本当に成長しなければいけないと感じています。
(前半と後半の違いは?)大宮さんのサッカーは後ろでゆっくりまわして狙いどころで一発狙ってくるという感じだと思うんですけど、0-0の状態だと狙ってきてもこっちにボールがきたりするけど、1点とられてしまうと無理をしなくなってしまう。無理だと思ったら後ろに下げて自分たちは走らされて、狙いどころだけくるという感じなので、そこはもっと湘南が主導権をもってやっていかなければいけないと思っています。
(ボランチのポジションは)後ろで顔を出しながらリズムを作っていこうと思っていたので、前半はできていたと思うんですけど、後半は少し受ける回数が減ってしまった。最後足が攣ってしまい、本当に情けなかったんですけど、前半のような、動きながらパスをまわすことを1試合通してできれば成長に繋がると思うし、チームにも少し貢献できるのかなと思います。今日は足を引っ張ってしまって申し訳ないなと思っています。成長するしかないです。

●古林将太
(ゴールを振り返って)薫くん(高山)といい連携がとれて、いいクロスを上げてくれたので決められてよかったです。できれば勝っている状況で決めたかった。
前半は攻めていたけれど、ゴール前で決め切ることができなかった。いいところまでいくけど、シュートを打つべきタイミングで打てなかったりしたので、もっとそういうところで貪欲にいかなければいけないと感じました。もっと勝ちにこだわったプレーが大事だと思います。
後半はガクっと落ちてしまって、前半やっていたプレーを後半もやることが大事だった。
前半、僕が高い位置をとってチャミさん(宇佐美)が運ぶとか、そういうところに相手は苦戦していたところがあったと思うけど、後半は相手も分かって対応されてしまった。そういうところでもっと工夫をしなければいけないと感じました。
今日負けてしまって、やはり最後のゴール前の質を上げていかなければいけないと改めて感じた。守備はみんな頑張っていたと思うけど、先制点はあの1本でやられてしまった。そういうところも詰めていかなければいけないと思う。

●岩上祐三
僕が裏に抜けたり足元で受けたり、大介(菊池)とのコンビネーションで攻撃することは狙いだったんですけど、うまくいったところもあったし、もっとコミュニケーションをとってやらなければいけないところもあったと思います。
いろいろできるというのは自分の強みでもあると思うし、どこで出てもいいパフォーマンスを出せるようにということは心がけてやっていました。
曺さんがハーフタイムに言っていたんですけど、もう1枚2枚、力強く中に入っていくことができれば得点も生まれたと思う。失点に関しては自分たちのミスであそこを突かれてしまったけど、アプローチ、プレス自体はチームとしてやろうとしていることはできていたと思います。特に前半はできていたと思うので、0-1で折り返したことは悔しかったです。

●亀川諒史
自分から仕掛けて自分のペースに持っていこうということは考えていました。引いてしまうと、相手のサイドの選手に動かれてついていって…と相手のペースになってしまうので、開始から絶対に自分のペースでいこうと思っていました。そこは攻撃で仕掛けたりということはできたと思います。
ただ最後に足が攣ってしまったし90分を通して力を出せなかったというのは課題です。でも、それを恐れて前半から計算して走るということは考えたくないので、90分間走り続けられるように、トレーニングからやっていくしかないと思っています。
カズくん(大野)との連携は練習通りできたと思うしそこは手ごたえがありました。

●菊池大介
(システムが変わっていたが役割は)基本的には相手のボランチをケアしながら、行けるときは周りとしっかり声を掛け合って行くという感じでした。
前半、とくに最初はうちのやりたいこと、守備をはめて奪って攻撃に出ることは何度かできていたと思う。ボールも回ったし、相手はロングボールを前に当てるぐらいしかできていなかったと思うので、それに関しては狙い通りだったと思います。ただ、あの一瞬の隙はなくさなければいけないと改めて感じた。やはり一瞬の隙でやられてしまうと、そこからまた相手のペースになってしまう。90分間通してやることは難しいが、点を取られてしまうとうまく自分たちのサッカーに引き込めない。そこはまた課題だと思う。
(大宮の守備について)相手のディフェンスが堅いというよりは自分たちの前の2人とワイドと、カジくん(梶川)とぼくのところの連動、前での係わりが少なく、いいコンビネーションがあまりなかったと思う。そこができていればもっともっと相手のゴール前に入っていくチャンスはあったと思います。