馬入日記
【馬入日記:3月10日】「気持ちのこもったプレーを」高山選手インタビュー
サガン鳥栖を迎えたホーム開幕戦は1-1の引き分けでした。
素晴らしい雰囲気の中、目の離せない見応えある試合。
スタイルのあるチーム同士の対戦。鳥栖のストロングを消しながら、自分たちの良さを出そうという中、激しい運動量の求められる90分でした。
試合後の会見で監督が「高山と古林は攻撃に行くとすぐに3バックの脇まで行かなければいけない。本当に驚異的な運動量だった」と話していましたが、サイドを何度も全力で上がって戻って…を繰り返したサイドハーフの二人は、まさしく驚異的な運動量でした。
試合終了のホイッスルと共にピッチに倒れ込んだ高山選手。
担架で運ばれていき心配されましたが「両足が攣って酸欠の状態だった」ということ。
「試合前から監督に“もっと帰れるようになったり、体を張って守れてさらに攻撃もいけるようになったら、もっといい選手になれる”ってコバショウと一緒に言われたんです。自分としても、シンプルに“頑張る”ということが練習試合などでまだ足りていないなと感じていたところもありました」
なぜそんなに走れるのかと聞くと、この答えが返ってきました。
「昨日は純粋に、ホーム開幕戦ということもあって、初心に帰るという気持ちで試合に入りました。ホームで、たくさんのお客さんが応援してくれて、いい緊張感の中での試合だった。僕はいなしてうまいという選手ではないし、とにかく昨日はいいプレーをしたいというより、気持ちのこもったプレーがしたいなと思っていました」
梶川選手のゴールで先制し、スタジアムが揺れるような歓喜。
身体を張って鳥栖の攻撃を凌ぎながら、追加点を狙い続けました。
しかし、82分に失点。勝ち切ることができず悔しい試合となりました。
「勝ちたかったですね。厳しい時間も長かったけど、みんなで凌げていた。複数得点をとることは大事だと思うけど、無失点で勝つことも大事だと思う。2点取って0点で抑えるくらいの形が理想だった。シュートは相手のほうがたくさん打っていたけど、自分たちもチャンスを作れていたと思うので」
追加点を奪うために、あと一歩必要なところとは。
「攻め込まれている時はけっこうきつかった。そういう時に、簡単にクリアしてしまいがちだけど、そのセカンドボールをもっと拾って、こちらの攻撃にできたら自分たちの時間をもう少し作れたのかなと思います。攻められ続けるときついから、自分たちがもうちょっと拾って、もう一度攻撃を作り直せたらよかったと思います」と高山選手。
さぁ次節は、清水エスパルスを迎えての第3節。
再びホームゲームとなります!(16日 16:00キックオフ)
「鳥栖戦が終わって、個人的にはもっと走らなきゃいけないと思いました。めちゃくちゃ走って、やり切ったというよりは、もっといきたかったという気持ちだった。やっぱりもうちょっと走れないと」という言葉。
“驚異的な”と感じた周囲とは裏腹に、高山選手自身はまだまだ物足りなさを感じ、さらに上を目指しています。
「爆発力やスプリントで何回もいけるというのを曺さんがテーマにしているんですけど、そのためのキツイ練習も週のはじめにやると思うので、しっかりやっていきたい。清水戦に向けての戦術の部分は曺さんが練習の中に落としてやってくれると思うので、信頼してしっかり取り組みたい。自分自身は、その爆発力をもっとつけられるように、1週間では無理だけど、清水戦だけじゃなく一年を通して徐々にやっていけたらと思います」
手ごたえと課題。様々なことを感じた開幕からの2試合。
次節、清水戦こそ湘南スタイルで勝点3を。