馬入日記

【馬入日記:2月19日】「日々成長」安藤選手インタビュー

今季、川崎フロンターレから加入のGK、安藤駿介選手。
3人のGKのポジション争いの激しさは増すばかりですが、3選手と中河GKコーチによる練習は、いつもとてもいい雰囲気。雨の日も風の日も、元気に前向きに練習しています。

そういえば、キャンプ中にはキーパー3人はなぜかタイで髪を切り、「なんであえてタイで切るんだろう」「勇気ある!」とチームメイトの話題の的。
中でも安藤選手は、ちょっと板前風(!)になってしまったため、一番の話題。先輩・後輩に関係なく、これでもかというくらい突っ込まれていました。

そんな安藤選手、GKの中で唯一J1での試合を経験している選手です。
「そうは言っても、ほんの少しだけです。経験できたことは大きいと思うし、その中で負けが少なかったというのもポジティブな要素だとは思います。ただ自分が何かしたから勝ったとか引き分けたとかではないと思っているので、今年、新たに試合に出ることが大事だと思っています」

J1のクオリティについて聞くと…
「川崎には憲剛さん(中村選手)がいたので、憲剛さんはどんな態勢でもいろんなボールを出すことができるという感じだった。ただ、代表クラスじゃなくてもJ1のチームで中心としてパサーをやってる選手たちは自分の態勢に関係なく、質の高いパスが裏に出てきたりするので、それは常に頭に入れておかないと一発でやられる可能性もあり。相手の目線ひとつに惑わされないようにもしたい」と安藤選手。

ところでGKにとって「声」は重要な要素のひとつですが、安藤選手は叱るタイプか見守るタイプか、どちらでしょうか。

「どちらもありますね。怒るのは好きじゃないけど、例えばボールに近い選手が行かなきゃいけないところで行かなかったり、行ける態勢だったのに行けなかったり、そういうプレーが続いてシュートまで来られたときには激しく言ったりします。当たり前のことができずにそのままにしてしまうほうが怖いので。そういう細かいところが分かるというのはGKならではのところだとも思います。ただ、ミスに関してはあまり言わないですね。ボールに一番近い選手が、一番感じてやっているところなので、そこは深追いしません」

試合出場への想いは、当然ながら強いものがあります。

「J1の経験値で言ったらGK3人ともほぼ横一線だと思う。Jリーグならもちろん34試合全部に出たいとう気持ちは強いです。“出続ける”ということを意識したい。以前、アジア大会に出た時はずっと試合に出ていて1試合目より2試合目、2試合目より3試合目と、試合を重ねるほどに自分のなかで自信になったので、出続けることは重要なんだと思っています」

ラインを高く保つ、ベルマーレならではの守備の仕方というものもあります。

「ペナルティエリアを飛び出して後ろのスペースをカバーする機動力が求められると思っています。今までの僕のプレースタイルはゴールを守るという意識が強かったけれど、今度はゴールを守る、プラスDFラインの裏のカバーを意識しなければいけない。そういう意味では、自分が成長するにもいい機会だと思っています。ベタ引きのチームにいるよりもこういう場所で練習や試合をしたほうが自分の幅は絶対広がると思っています」

「日々成長」という言葉を常に思いながら過ごしているという安藤選手。
ぜひご期待下さい!