馬入日記

【馬入日記:12月15日】「前にいく気持ちを忘れずに」鎌田選手インタビュー

チームは全体練習が終了しオフに入りました。
オフに入る前、鎌田選手に今シーズンを振り返っての話を聞きました。

最終的に勝点1差で決めた自動昇格。
本当に様々なことがあったシーズン。でも、揺らぐことなくやり続けた結果、ほんのわずかな差で目標を達成しました。

「開幕戦から9戦負けなしできて、そこから引分けが続いて勝てなかった時期があった。でもあそこで負けずに引分けで粘ったことは大きかったと思います。あの時“この勝点1が最後に響く”って口にしてたけど、精神的にそう言っていないともたないところもあったんです(笑)。ポジティブに、ポジティブにと思って言っていました。でもまさか、最後に本当にこんなに勝点1が大事になるとは思わなかった」

40試合に出場し、チーム最多出場時間となる3,447分ピッチに立ちました。

「シーズンの最初に、全試合出るのが目標とは思っていたけど、終わってみて自分が一番試合に出ていたということは驚きました。まずはケガしなかったこと、それに体調を崩して練習できなかったということもなかった。本当に一年を通していいコンディションを保ってシーズンを過ごせたことが大きかったと思います。そこは自信になったし、正直よくもったなぁとも思います(笑)。プレー面では、まだまだですけど、今までに比べたら波は少なかったと思います」

シーズンの中で自身の成長を感じることも多かったのでは?と聞くと…
「試合に出ていたので、まずは充実感がすごくあった。できなかったことを次の試合でチャレンジできるといういいリズムだったと思います。そういう意味では成長できる環境だったと思う」と。

そんな中、鎌田選手にとって印象深い試合を聞きました。

「北九州にアウェイで負けた(17節)あとの富山、山形、岡山の3試合はすごく印象に残っています。5試合続いた引分けの後、北九州に負けて、ホームで迎えた富山戦は本当に重要だった。劇的な勝利だったし、富山戦では僕がセンターで出た試合だったこともあって印象に残ってます。その後の山形戦は力のあるチームにいい内容で勝てたこと、その次の岡山戦は後ろの3枚からするとかなり手ごたえを感じた試合だったんです」と、この3試合を挙げました。

そして忘れられないのは、昇格を決めた町田戦後の鎌田選手。
試合が終了し昇格したことが分かると選手たちは走り回り、歓喜に沸きました。そんな中、鎌田選手はコーナー付近で一人倒れ込んでいました。
阿部選手がそんな鎌田選手を起こしにきて、しかし鎌田選手はずっと涙が止まらず、泣き続けていました。

「本当はめちゃくちゃ喜びたかったんですけど、涙が止まらなかった。なんでだろう。…2009年の昇格の時は、チームのために力を発揮できたかというと全然だったし、去年は千葉から帰ってきて、一番自分の力を出さなければいけない時だったのになかなか自分のいいところを出せなかった。そういう中で迎えた今年だった。今年に懸ける想いはすごく強かった。それに、ずっとベルマーレで育ってきて、プロになる前から自分の力でJ1に上がるということを自分の中の目標にしていたので、それが少しでも達成できたということで、もしかしたら涙が止まらなかったのかなと思います」

改めて、2012年はどんなチームだったか、と聞きました。

「最初から、それぞれ前から知っていたような雰囲気があった。本当にまとまりがあっていいチームだったと思います。そういうチームの中で、自分が引っ張っていかなければとずっと思っていたので、そこはずっと意識しながらやっていました」

さぁ、いよいよ来年はJ1の舞台。
「僕にとっては初めての舞台。楽しみです。今までとは全然違うかもしれないけど、技術以上に、最終的にはメンタルの勝負だと思っているので、自分がどれだけ強い気持ちを持って、チャレンジできるかだと思います。恐れることなく、ミスをしても前にいく気持ちを忘れずに挑戦していきたいです」

きっぱりと語る姿に、この一年で得た逞しさを感じました。

ぜひ皆さんも、2013年のシーズンを思い切り楽しみにしていて下さい!

 
さて、こちらは…??

BMWに乗る、嬉しそうな鎌田選手!
「めちゃくちゃカッコイイ!!」と満面の笑み。

何かと言うと…
シーズンが終わり、今シーズンお世話になったオフィシャルクラブパートナーの企業様を選手たち自身がお礼ために訪問をしています。

今シーズンからご支援いただいているSHONAN BMWさんを訪問した鎌田選手と島村選手、展示されいるカッコイイ車に乗せていただき、大興奮でした。

 

 
たくさんの社員の皆様が、選手たちを温かく迎えてくださいました。

プレゼントをいただいたり、社員の皆さんで「BMWで~共に戦う~♪」とチャントを歌って下さり、鎌田選手と島村選手も本当に大喜びでした。

こうしてご支援いただいていることを直に感じ、また大きなパワーをいただきました。ありがとうございました!