馬入日記
【馬入日記:11月19日】視線は来季へ。遠藤選手インタビュー
遠藤選手が帰ってきました!
U-19日本代表の一員として、UAEで「AFCU-19選手権UAE2012」を戦ってきました。
来年行われるU-20ワールドカップの出場権を得るための重要な大会でした。
予選ラウンドは突破したものの、出場権を懸けて戦った準々決勝のイラク戦に1-2で敗れ、惜しくも目標を達成することはできませんでした。
「前回大会も負けていたこともあったので、今年は絶対に行きたいという想いが強かったんですけど、力不足だったと思っています。負けたということには原因があるので、負けを認めて受け入れながら、何が悪かったのかを考えて、次に繋げなければと思っています。今は落ち込んでいるということはないので、これを成長のきっかけにしなければいけないと思っています」
チームの課題として感じたのはどんなことだったのでしょうか。
「技術的には日本のほうが相手より上回っていると思ったし、その部分では通用すると思ったんですけど、球際の部分は常に課題として出てきました。前回大会もそうだったし、今回も要所要所で差を感じた。そのあたりは一番大きかったと思います。あとは、もっとチーム内で言い合ったり、ああしようこうしようというものがあってもよかった。僕から言えることは言おうと思ってたし、練習中から声をかけながらということは意識はしていたんだけど、あまり盛り上げるようなヤツもいなかったし…でもそれは性格もあるし仕方ないところもあるんだけど。僕自身は、キャプテンを任されていたので、そのあたりを大事にしてやっていました。でも振り返ってみると、キャプテンとしての仕事というのは完璧にはできなかったかなと思います」
19歳。本当に様々なことを感じながら日々を過ごしています。
「今年は湘南では力を出せたと思うけど、代表ではなかなか結果が出せなかった。改めて、僕はチームのみんなに活かされていたんだなと感じました。湘南のみんながいたから僕も活躍することができたんだなと思った。副キャプテンをやらせてもらって、試合ではキャプテンマークを巻くことが多かったけど、本当にチームを引っ張っていたかというとそうではなくて、みんなでやってきたんだと思った。紘司さん(坂本選手)はじめ他の先輩たちがいて、僕がいるんだと。代表では僕が一番上という立場だったけど、チームを本当に引っ張れていたかというとなかなかうまくいかなかった。そういう意味では湘南の、このチームのすごさを改めて感じました」
帰ってきた時、「監督、スタッフはじめ選手たちみんなの存在の大きさとか有難みというものをすごく感じた」と繰り返しました。
リーグ戦のラスト3試合を残してチームを離れなければなりませんでした。遠い地から、きっとやきもきしながら結果を気にしていたことでしょう。
「いつも知り合いや親せきからメールをもらっていました。最初の2試合は、勝ってよかったなという感じだったんですけど、最後の試合で昇格が決まった時は、朝の10:00くらいに一人で部屋で結果を見て、携帯握りしめて泣きそうになってました。うれし泣きですね」
一人静かに、部屋で迎えた歓喜。映像はなくとも、こみ上げてくるものがあったでしょう。
「マツくん(松本選手)が僕のユニフォームを着てくれていましたね。その姿がテレビに映ったところを写真に撮って送ってもらったりしました。すごく嬉しかった。昇格報告会でも社長が僕の話をしてくれて、サポーターの皆さんが応援歌を歌ってくれたということも聞いて、他の場所で僕が戦っているのことも、みんながちゃんと気にかけてくれたことが嬉しかった。できれば、結果もしっかり僕が残して湘南も昇格してというのが理想だった。僕が約束を果たせなかったというのが悔しいけど、でも今日来た時もみんなが笑顔で迎えてくれて、本当にいいチームだなと思いました」
最後はやむを得ず不在となりましたが、この一年間の遠藤選手の活躍は誰もが認めるところです。
「監督が常々言っていた“目の前の勝点3にこだわる”ということを続けてきた結果が、こうやって勝点1差に繋がっていると思うし、常に勝利を目指していったからこそこういう結果になったと思う。来年も同じスタイルでどれだけやれるかというのを、僕自身試したいですし、みんなそう思ってると思う。昇格したことは喜んで、でも本当にここからが大事だと思う。今日も練習しましたけど、今日からしっかりJ1に向けていい準備をしていくことが次に向けてやっていくべきことだと思っています」
視線はすでに、来季へ。
3月の開幕まで、最高の準備をして迎えたいところです。