馬入日記
【馬入日記:11月9日】信じて戦う90分。坂本選手インタビュー
いよいよ日曜日、町田との最終戦です。
チームはこれまでと変わりなくトレーニングを行っています。
練習後、坂本選手に話を聞きました。
連勝したここ2試合は出場がありませんでしたが、試合を見て感じたことはどんなことだったのでしょうか。
「泣いても笑っても最後残り3試合となった時、監督が“原点に返ってやろう”という話をして、順位とか勝点云々じゃなくて、今年やってきたサッカーを貫いて、結果どうあれスタイルが大事なんだという意識で試合を迎えました。そういう部分で、選手が迷いをなくして、すっきりして戦ってふたつ勝てた。次も、やっぱりこの2試合と変わらない気持ちで戦いたい。最終戦とか昇格ということに捉われず、開幕戦の時と同じような気持ちでやれればと思います。もちろん、勝たなければいけないけど、ある意味で結果を気にせずにやろう、と。改めてそう思えるようなここ2試合だったかなと思います」
昇格を経験した2009年と今とでは、どんな違いがあるでしょうか。
「今も緊張感がある中なんですけど、プレーオフがあることで前とは違う状況だと思う。いろんな可能性があるので、負けたらすべて終わりというわけじゃない。それはうちのプラスになると思います。2009年の最終戦は、負けたら終わり、引分けでもダメという状況だったので、そういう意味で、今回はプレッシャーを感じることなく一年間積み上げてきたものを変わらずに出せるかなと思います。ある意味、京都のほうが半分手に入れているような状況の中で戦うのは、難しいんじゃないかと思う。うちにはポジティブな要素があると思います」
鳥取戦が終わってからの1週間、トレーニングの中で大切にしてきたことは…
「僕自身は、開幕の時から変わらず、みんなと競争してピッチに立ちたいと思って練習してきました。戦術的なことじゃなくて、この前の練習が終わった時から、どういう状況でもしっかり練習して最後まで変わらずに貫いてやっていこうと思っていました」と。
後輩たちが「ベテラン選手の存在が大きい」という話をよくしています。
そこについては…
「僕はベテランだと思ってないのでそれには該当しない(笑)」と言いつつも…
「僕はみんなの前でガツンと言うタイプじゃないので、一人ひとりに声をかけるようにしています。一人ひとり、タイプが違うし性格とか考えてることも違う。何も言わなくても落ち着いてるヤツは落ち着いてるし、肩に力が入ってるヤツもいれば、ちょっと背中を押すべきかなと思うヤツもいる。僕なりにですけど、それなりに長くやってきた中でなんとなく分かるから」と。
キャプテンとして過ごしてきた一年。改めて、今年のチームはどんなチームだと感じているかを聞きました。
「みんな真面目だし、本当にサッカーを一生懸命やっているヤツらの集まり。“サッカーの神様”じゃないけど、ツキが自分たちに向くゲームってあると思う。そういうツキは、真摯にサッカーと向き合う集団であれば、自分たちに向いてくると思う。そういう経験を何度もしてきたし、そういう意味では、今年みんなが練習からずっと真摯にサッカーに取り組んでいることは何かをもたらすと思う。ここ2試合、勝ったけど危ないシーンもあった。紙一重だったと思う。鳥取戦では、引き分けでも状況は厳しかった中で、ああやって最後に点が入るというのは、2009年の昇格した年に似ているなと思う。何がって言われると難しいけど、一生懸命やること、それが一人じゃなくて、全員がそういう選手であるというのが、うちの強みだと思う。みんなに聞いても、きっとそう言うと思うし、そこには自信があります。だから今は、いい予感しかしてないですね。なんとなくだけど、サッカー人として」
11日(日)13:00キックオフ。運命の一戦を迎えます。
しかしあくまでも、ベルマーレは、ベルマーレらしく戦います。
「あとは信じてやるだけ。仲間に声をかけるとしたら“信じてやろう”“やってきたことに自信をもってやろう”ということだけ。昇格がかかった試合だけど、サポーターのみんなに“90分、湘南らしいサッカーをしたね”って言ってもらえるような、そういうゲームをすることが大事だと思っています」
サポーターと共に戦う90分。
変わらぬ熱いご声援、よろしくお願いします!