馬入日記
【馬入日記:10月26日】どこにも負けない一体感。山口選手インタビュー
前節の千葉戦、74分に途中交代で出場した山口選手。
リザーブには入っていましたが、出場は8月5日の横浜FC戦以来となりました。
足が攣っていたという高山選手との交代で、入ったのはサイドハーフでした。
「1-0で勝っていたのでなんとか勝って終わりたいと、やってやろうという気持ちで入りました。今までも何度かサイドハーフでプレーしているので、特に抵抗もなく自分にできることを精一杯やるしかない、と。勝ち切って終わることが自分の仕事、途中から出る選手の役目だと思っていました。相手も強いし、みんな本当にスタートから頑張っていたので、かなり疲れはあったと思います。僕としては、まだ1分も試合に出ていないから元気なわけだし、みんなは0分からずっと走ってきて苦しいわけで、これでオレが何もできなきゃ終わりだ、というくらいのメンタリティでした。そういうものがあったので、相手に対しての怖さとかはなかったです」
山口選手自身もチャンスと見れば積極的に上がりFWといい連携を見せました。
「チャンスがあったら行かなければいけないと思っていました。チャンスがくればなんとしても点に絡むという気持ちを持っていました」と攻守において献身的にプレーしました。
悔やまれるのは85分の失点です。
「最終的にオーロイ選手が出てくるなということは分かっていました。あの最初の1本だけだったので防ぎたかった。引いてしまったわけではないけど、むしろオーロイが出てきたからこそ、上げるくらいの強気な姿勢が必要だったかなと思います。ああいう風にゴール前でゴチャゴチャとなるような事故が起きてしまうから。結果論かもしれないけど、ああいう時こそ強気で前からもう1回頑張って追って、ラインを高くするということが理想。ボールを入れさせない、入れさせてもペナルティの外とか。そうすれば事故も起きないと感じました」
今季山口選手はリーグ戦10試合に出場。
ピッチ外でもチームをまとめ、ピッチ内では練習、試合にかかわらず全力プレーを続けています。表には出しませんが、胸の内には悔しさを抱いていることでしょう。
「今までいろんなチャンスの時があったけれど、逃してしまっていることが多いなと感じます。2009年に昇格した時も、最後の試合に出られていないし、大事な時に出られなかったり、悔しい想いをすることが多い。だから、自分自身に対して、出た時に何をするんだということを、今までのことも含めて、考えています。ピッチに立つことができればチャンスがあるわけだから、そのチャンスを絶対に逃さないようにしたいし、しっかり掴み取りたいという気持ちが強い。この間は叶わなかったけど、また前を向いて次に向かいたい」
陰日なたなく、むしろなかなか表には見えないところでチームのために献身している山口選手。
そんな山口選手に、改めて今年のチームはどんなチームであるかを聞きました。
「一番いいところは、シンプルですけど一生懸命やるところ。そこが一番。それに、シーズンの中では普通“あの戦術は…”とか“あのやり方は…”とかそういう声が出るもの。もちろん選手それぞれの特徴もあるし、“オレはこうしたい”だったりとか。でも、そういうものが今年はない。みんな我慢するところはしっかり我慢してる。なんとかチームのために、という気持ちをみんなが持ってやっていると思います。まだプロ1年目、2年目の選手は別としても、経験を重ねていくと、サッカーに対して自分の考えもできてくるだろうけど、そういう経験ある選手がひたむきに必死にやってるから、その影響も大きいと思います」
当然ながら、全員が試合に出られる状況ではない中、時にはぐっと歯を食いしばって我慢しなければいけないこともあります。
「大事なことだと思います。チームとしてやってるわけだから。試合でも練習でも、その時できることをやり切るしかない。次のことや来年のことは考えても仕方がないし、その日できること、その時間にできることをやり切るだけだと思います」
富山戦まであと2日。
「勝つだけです。プラス9。楽しんでいきたいと思います」
どこにも負けない一体感で、残り3試合、勝点9のみを目指して戦います。
さて、今日はFMヨコハマ「Lucky Me」内で放送されているベルマーレ応援コーナー「jammin’湘南ベルマーレ!」の収録が行われました。
10月28日(日)のONAIRでは古林将太選手&菊池大介選手の対談インタビューが放送されます。
仲良しの二人ならではのトーク、ぜひお楽しみに。
「jammin’湘南ベルマーレ!」は毎週日曜日の15:45頃からの放送です。
写真はレポーターの河村さんと一緒に。