馬入日記
【馬入日記:10月8日】「もっと泥臭く」大槻選手インタビュー
今季初の3連敗の後で迎えた、日曜日の愛媛FC戦。
ホームでなんとしても勝利を!と戦った90分でしたが、0-0のスコアレスドローとなりました。
曺監督は「アディショナルタイムも含めたら93分、足を止めないで前方にエネルギーを出そうとし、メンバー同士で協力をしてプレーしていたと思う。それをしっかり結果に結びつけていきたい。複数得点をとって勝つという湘南スタイルには到らなかったですが、そのプロセスの途中にまだ我々はいて、次の天皇杯の柏とリーグ戦の甲府に対して、奥底に潜んだ海底マグマを爆発させていきたいなと感じています」と試合後に話しました。
リトリートする相手に対し、どう崩していくのか。
ゴール前に人数をかけ、集中力の高い守備を前にゴールをこじ開けることはできませんでした。
フル出場した大槻選手。前線で起点となり、ゴールに迫りました。なんとかしたいと奮闘する姿が印象的でした。
「自分がやるべき最低限のこと、例えば運動量や前で起点となってプレーするという部分はある程度出せたと思うけど、僕の仕事は得点をとることなので、それができなければやっぱりダメだと思う。この結果をしっかり受け止めないといけない。しっかり受け止めて次に向かいたい」
試合後も、そして一夜明けても、悔しさは消えません。
「相手がかなり引いてきたので難しい部分はありました。でもこれからもそうやって戦ってくる相手もあると思うので、引かれても結果を出していかなければいけない。崩し方はあると思う。愛媛戦でも、相手の間に入っていくことや、ボールを受けたりはできていた。クロスに入るタイミングもよかったと思うんですけど、最後の部分で、もっと泥臭く点をとりにいかなければいけない。最後は技術とかだけじゃなくて気持ちの部分だと思う。みんな本当に勝ちたいと思ってるし、もちろん気持ちも入ってる。でも入らないということは、何かが足りないからだと思う。そこは課題を克服して、次に臨まないといけないし、本当に決めてやるという気持ちの強さが結果に繋がると思います」
FWらしい言葉。決意を感じます。
連敗のプレッシャーがあったわけではないということ。
「僕は本当に開幕戦の気持ちで、1からスタートしようと思って入りました。この一戦に懸けるという想いで、目の前の試合だけ考えてプレーしました。下を向く内容ではなかったので、いい部分はしっかり継続していきたい。DFも本当に頑張ってくれて、ゼロに抑えてくれたし、あそこで1点でもとれていたらいい試合になったと思うので、やっぱりFWが結果を残さなければ」
前半20分くらいに相手のヒザが後頭部に入り負傷。ご覧のとおり頭に包帯を巻いている状態です。
「試合中はそのままプレーして、試合後に縫ってもらいました。試合中はアドレナリンが出てるから痛くはなかったんです」と気合いの言葉。
その気合いを継続しながら迎えるのは、まず水曜日の天皇杯・柏レイソル戦、そして日曜日の首位・ヴァンフォーレ甲府戦となります。
「強いチームやと思います。でも、僕らはチャレンジャーという気持ちで戦ったら勝てる。いつもその気持ちがあったから結果を出してきたと思う。すごく楽しみです。早く試合がしたいし、負ける気もしてません。曺さんが僕らに言ってくれたんですけど、“しなければならない”じゃなくて“したい”っていう気持ちを大事にしろって。だから、“ゴールを決めたい”という前向きな気持ちでプレーしたいと思います」
愛媛戦の試合後。
スタジアムを1周し、ロッカーに入ろうとしたチームがもう一度ゴール裏へ全員でいきました。
歌い続けてくれたサポーターの皆さんに、同じ気持ちなんだという意思を伝えにいくような光景でした。
「監督が応援してくれてるから、行くぞって。でも本当に、負けたり引分けがあったりしても、サポーターの皆さんは“前向いてやろう”っていう言葉をかけてくれたり、本当に後押ししてくれる。スタジアムのいい雰囲気を作ってくれる。本当に幸せな環境でやらせてもらっていると感じています。サポーターのために、ということも思いながら、結果を出していきたいと思います」
ルーキーイヤー、本当に濃い毎日を過ごしています。
泥臭くゴールに向かっていく姿、ぜひご期待ください!