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2009Jリーグ ディビジョン2 第33節 試合結果
2009Jリーグ ディビジョン2 第33節
2009年8月9日(日)19:03キックオフ 平塚競技場
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0 前半 0 1 後半 0 |
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63 >> 66 | 勝点 | 53 >> 53 |
77分 7 寺川 能人 | 得点者 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | 野澤 洋輔 | 32 | GK | GK | 12 | 浅井 俊光 | 0 |
1 | 島村 毅 | 30 | DF | DF | 2 | 柳沢 将之 | 2 |
0 | ジャーン | 3 | DF | DF | 20 | 渡邉 将基 | 1 |
0 | 村松 大輔 | 19 | DF | DF | 5 | 飯尾 和也 | 0 |
1 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 13 | 日高 拓磨 | 1 |
1 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 26 | 武岡 優斗 | 1 |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 14 | 高橋 義希 | 1 |
1 | 鈴木 伸貴 | 6 | MF | MF | 6 | 高地 系治 | 0 |
0 | アジエル | 10 | FW | MF | 10 | 島田 裕介 | 2 |
1 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 7 | 廣瀬 浩二 | 0 |
2 | 坂本 紘司 | 8 | FW | FW | 35 | ハーフナー マイク | 2 |
– | 植村 慶 | 16 | GK | GK | 21 | 室 拓哉 | 0 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | MF | 32 | 山田 卓也 | 1 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 27 | 下地 奨 | – |
1 | 中村 祐也 | 22 | MF | MF | 18 | 野崎 陽介 | – |
– | 猪狩 佑貴 | 28 | MF | FW | 11 | トジン | 0 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 6,354人 [天候] 曇、弱風 [気温] 27.9℃ [湿度] 82% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 山本 好彦 [主審] 吉田 寿光 [副審] 大塚 晴弘 [副審] 平野 伸一 [第4の審判員] 亀井 章 [記録員] 福井 哲也
寺川選手コメント
(ゴールについて)自分はそんなにパワーのあるほうじゃないけど、コースも空いていたので何も考えず思い切り打ちました。
なかなかゲームが動かなかったので、最後なんとかしたいと思っていました。監督からは基本的なことだけ言われました。
(システムが変わり先発ではなくなったが?)なかなか勝てない状況で、何か変えたいという意識だと思うし、いろんなことを一番考えているのは監督だから、そこは選手としてしっかり理解しています。
選手は、与えられた仕事を懸命にやる、それだけです。チームとしてもすごく前向きに取り組んでいると思います。
島村選手コメント
(ハーフナーマイクに対して)しっかりポジショニングから入って対応しました。あれだけ高い選手は初めてでしたが、思ったよりやれたと思う。鳥栖は島田選手を中心に回していたと思いますが、幸平さん(臼井)と伸さん(鈴木)が簡単にクロスを上げさせなかったので、思っていたよりもクロスは来なかった。上げられても中でしっかりマークにつけばやられないし、我慢強く守っていればいつかは前が点を取ってくれるだろうと信じていました。
(次節草津戦に向けて)次の試合も都倉選手という大きい選手がいるので、試合に出られたらまた無失点に抑えて勝ちたいと思います。
田村選手コメント
正直、いろんな意味でプレッシャーのある試合でした。ここでもう一度同じことを繰り返すのかということや、勝点が近い相手だったり、第1クールで負けているなど、様々な要素もあり緊張感がありましたが試合自体は楽しむこともできました。
(システムが変わったが?)人の配置が変わっただけでやるサッカーは変わらない。
何よりも僕らは監督を信じているから、信じてやるだけです。選手間も含め、本当に大事なのは信頼関係なんだと思います。
次に向けて、1週間空くのでしっかり練習を積み重ねることができる。しっかりいい準備をしたいと思います。
坂本選手コメント
よかったです。
監督が選手たちをよく見てくれ、それぞれの一番いいところが出るようなシステムや配置を考えてくれた。
今日は相手の攻撃の特徴を理解して、後ろの選手は決して隙を見せることなく守備をしてくれた。前線から見ていても頼もしかった。
(最後まで集中力も切れることなかったが?)そこはうちの良さでありベースでもあると思います。こういうゲームを続けられれば、簡単に負けるようなことはないのかなと思います。
次の試合まであと1週間あるので、攻撃面でもっと厚みのあるものが出せるようにしたい。まだシステムが変わって2試合なので、これから徐々に選手間でコミュニケーションをとって、コンビネーションを深められるように1週間しっかりトレーニングしたいと思います。
村松選手コメント
2試合連続の無失点は正直嬉しいです。
今日はマンツーマンでついたのですが、マークについた廣瀬選手はスペースランナーでかなり走られたのできつかったです。
でもシマさん(島村)と僕がマンマークにつき、ジャーンさんが余って対処するという一人ひとりの役割がはっきりしてたのでやりやすかった。
でも、まだまだです。僕はチームで一番下手くそだと思っているので、練習も最後まで残ってやらなければいけない。これからもやり続けていきます。
次も大切な試合ですが、変に相手を意識せず、しっかりと自分たちらしさを出して戦いたいと思います。
野澤選手コメント
うちが取れるのが1点ならばディフェンスとしてはゼロに抑えるしかない。
1点差のゲームで内容は決していいものではなかったけど、今一番大切なものをみんなが分かっていると思います。
(3バックについては?)DFの役割がそれぞれハッキリしているのでやりやすい。
ただ、ファールが多すぎる。セットプレー1本の恐ろしさをみんな分かっているので、今日はたまたま止められたけど本当に気をつけなければいけない。
連勝し、失いかけていた自信が戻ってきた。
この2試合で分かったことは、オレたちはチャレンジャーなんだということ。ひたむきなプレー、泥臭くユニフォームを汚してプレーしていくしかない。
(寺川選手のゴールについては?)男やね!嬉しくて、鳥肌が立ちました。
最後に…。サポーターの皆さん、本当にありがとう。
鳥栖 岸野監督 試合後コメント
総評
勝点3を今日は取らなければいけなかったので取れなくて残念。以上。
質疑応答
-たくさんあったコーナーキックが決まらなかったが、うまく防がれたのか、それとも攻撃の問題だったのか?
うーん。防がれたという気がしますね。何回かセットプレーがあったのですが、キーパーがすごくよかったこともあるし。
-後半、下地選手を投入して前に人数をかけ、色んな動きを加えながらも得点できなかったのは?
今日は湘南がよく頑張ったし、前回我々に負けているし、そういった面がプレーの中に見えていた。今日は湘南がよく頑張ったんじゃないですかね。またもう1回、10月の日程が詰まっているしんどい時に対戦があるので、そこでは必ず勝つ。今日色んなものが見えた。
-湘南が3バックにしたことは何か影響はあったか?
マイクにマンマーク、前半出た廣瀬にマンマーク。オーソドックスな反町監督らしくないかなと思いましたが、勝つために必死なのかなと。でも今日はそれで勝ちましたから、素晴らしい作戦だったと思いますね。
-後半、運動量が落ちずにあれだけ湘南がパワーを掛けてくると想定していたか?
(選手を)代えて点を取ったじゃないですか。だから元気が出るでしょう、人間だから。あとは引いてカウンターを狙う、だから動けているように見える。逆だったら逆の話になっている。サッカーは先にどちらが点を取るかということだと思いますね。そこからゲームが動く。0-0の場合はどれだけリスクを冒せるかというところだと思います。走ってくるということはサガン鳥栖にとっては望むところ。だから、今度10月の時にまた僕にその話を聞いてください。逆の話をしますから。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
“反町監督らしからぬサッカーをしている”反町です。
鳥栖のストロングポイントというのはいくつかありまして、そこを抑えない限りは勝ちはないというゲームでした。
実際、我々は夏場にきてかなり疲労も溜まってきてということを考えると、前節に続き現実的な戦い方…1-0という、見に来たお客さんは嬉しいのかどうかわかりませんが。
これで勝てば大きな文句は出ないのかもしれませんけれども。これもサッカーの一部だという事ですね。
本当に選手はよくやったと思います。自分の仕事に忠実に、セットプレーの時の対応も素晴らしかったですし、本当に頭の下がる思いです。
あさって休みにしますので、よく休んでもらって、次は第2クールの最終戦ですけどね、アウェイですけれども、勝ち点3を取って帰ってきたいなと思っています。
質疑応答
-田原選手のところに阿部選手を入れた以外同じメンバーで臨んだ狙いは?
同じメンバーですが、少しやり方を変えました。田原がいないと全然違うサッカーになるようではいけないわけで、我々の目指しているところをベースに置きながら現実的な戦いをしていかなければいけない。全体的には悪くなかったと思いますね。もう少し前の収まりがよければ、当然2列目などもっといい形で飛び出すことができるのですが、そういうのを無いものねだりというわけで。現実を見据えて、工夫しながらやった成果だと思います。
-後ろの3枚を変えなかった理由は?
例えばマイクに他の選手を途中で代えてマークにつけてしまったら、やろうとしているゲームができない。後ろはディフェンスのリズムが完全にできていた。向こうも困って、走り屋の廣瀬を交代させて、走り屋じゃない選手を置いて停滞してトジンを入れたが、プランとしてはこちらに軍配が上がりましたね。村松には後半送り出す時に流動的な話をして、それでもしっかり対応できると信じていたので、こぼれ球を撃たれたのもあるが全体的には決定的な怖いシーンは実際なかったですね。逆に言うと我々にも決定的なシーンはなかった。
こういうゲームはだいたいセットプレーで1-0で終わる試合なのですが、テラ(寺川)が、何年か付き合ってますが見たことのないシュートで(笑)。ベンチの下まで走るなんて一度も見たことがないような選手ですから、いいウォーミングアップをしている成果があのランニングに繋がったのではないかと思いますが。後ろは当然いいリズムでできていたので代えるつもりはなかった。
逆にサイド、幸平(臼井)とノブ(鈴木)のところがアップダウンを繰り返してアプローチしてはカバーリングするというところで、かなり負担になったので代えなければいけないというところ。今日は臼井もコーナーの時に初めてマークをしていた。最後向こうはコーナーかセットプレーしか点を取る術がないですから、山口を入れて安定させたということですね。
-相手によってケースバイケースだと思うが、今後も3バックを続けるのか?
我々はずっと4バックでやってきて、ある程度いい成果も生まれてきて、もう一段階やらなければいけない。つまり、一番最初からプランしていたことですが、51試合もあるわけですよ。これは世界のどこを見てもないと思いますが、それをずっと同じやり方でやるのは選手にもまったり感というかそういうものが生まれてしまう。本当は第3クールから色んなことをやろうかなと考えていた。つまり第1、第2クールとやれば、相手のストロングとウィークは目をつぶってもわかってくるわけです。だから第3クールからやろうと思っていたが、やはり4つ負けが続いたということを踏まえた上で、自分たちのよさを残しつつ考えてやっていった。
だから仰るようにケースバイケースで色々やっていくと。私もオリンピックの最終予選では3バックの時もありましたが、本番では4バックもやっていました。選手がいてシステムはある、スタイルもある。それはこれしかできないというのでは薄っぺらいと思うので、こういうのもできると色々と引き出しをこちらから与えて、ゲームの新鮮さなどを取り戻してもらいたい。それがそのまま勝利に繋がる。つまり、監督というのは1%でも勝つ確率を求めるためにやる仕事であって、常に理想論を掲げることができない時もあるわけですね。その狭間で私も胃が痛い時もありますが、概ね色んなことにチャレンジすることによって選手も新たにチャレンジしますし、その意味では悪い状況ではないと思いますね。ベースはしっかりしていますし、こちらが伝えれば分かりましたと、紅白戦をやらなくてもすぐにできる力を選手たちは持っています。今日は自分の仕事をしっかり整理して90分ファイトして、選手に頭が下がる感じがします。
-システム変更で寺川選手がスタメンから外れているが、監督からはどのように説明しているのか?
説明は特にしてないです。メンバーから外れる時にいちいち説明していたら何日あっても間に合わなくなってしまう。ドライにやらなければいけないところもある。寺川は新潟を戦力外になって呼んだのですが、人を見て僕は呼んでいる。特にベテランの選手、J2の中には日本代表だった選手を含めてたくさんいますが、彼は真面目で練習に来るのが一番早いんですね。次に来るのが村松なんですよ。そういうところが彼のいいところなんですよ。例えばベテラン選手が時間ギリギリに来て練習を始めているようではチームとして危機的状況です。彼はそうしたプロ意識や率先するところ、メンバーを外れても最初に練習に来て声を出してやっている。僕はそういう選手がそこでサッカーを終わらせるのはもったいないということも含めて、チームの戦力になると思って呼んだわけです。日々、頑張っている姿が今日のようなダイナマイトシュートになるわけです。
彼の背中を見てたくさんの選手がいい刺激を受けてくれればいい。村松なんかも確かにそうかもしれないですよね。だからプレーだけで判断しているのではなく、人間性を見て選手を取る。その相乗効果は非常に大きいと思います。彼に説明など大してしてないが、何年も付き合ってますからそうなるとわかっているし、それで頭を下げて沈んでいるようでは当然この場にはいないと思いますね。そうした選手を大事にしたいし、これからもやっていかなければいけないと感じています。
-これで週1回の試合がしばらく続くが、練習のやり方などは変わるか?
練習は嘘をつかない、試合の運命は練習で決まると、我々はやっていますし、練習で気を抜いたやつは試合に出ていようがスポンと切ることは今まで何回もやっています。週1になるということは、怪我人も出てきたし、我々にとってはどちらかというとありがたいかもしれない。またみっちりトレーニングをして、いい調整をして、時間があればそれだけ相手の研究もできるので、これからが本当の勝負になるでしょうね。