監督・選手コメント

天皇杯2回戦 湘南ベルマーレvs愛媛FC 監督・選手コメント

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【監督コメント】
●曺監督 総括
お疲れ様でした。
夏場といって良いか分かりませんけれど、デーゲームという難しい状況の中で、それでも多くのお客さんが来てくださって、いつもここはゴール裏からサポーターの歓声が聞こえてくるんですけれども、今日はちょっと僕の後ろで歓声があったので、不思議な感じだったんですけれども(笑)、皆さんの応援で勝つことが出来たと思います。
このタイミングの昼間の試合で、運動量だったり活動量だったりアグレッシブさを求めていったのですが、気温を言い訳にしてはいけませんが、暑さがお互いのチームのテイストを変えてしまったのかと思います。我々はシーズン当初からスタイルを変えないできましたが、今日はちょっと形を変えてやってみました。その中で、良かった所とまだまだだなと思うことが確認できたので、次のリーグ戦にまた繋げていきたいと思います。天皇杯も次は柏レイソルさんとできると思うので、J1のチームにどれだけできるかということをチャレンジしてきたいと思います。
出た選手全員、我々のスタイルの中で自分のプレーをしてくれたと思っていますし、残りあとリーグ戦10試合と天皇杯の次の試合に向けて、明日は休みにしてますけれども、また馬入のグラウンドで競争させて良い形で金曜日の試合に入れるように持っていきたいと思います。

●曺監督 質疑応答
–システムを変えて良かった点と悪かった点は?

システムに関してはアンカーを一人置いて2トップでやってみたんですけど、守備のところにに関してはある程度出所に抜けて、後ろにそんなに圧力がかかる場面が少なかったんですけども、攻撃になった時に少しサイドの二人が同じラインに立ってしまって上手くボールを運べない場面が特に前半あったので、その辺をフレキシブルにしていかないといけないって話を選手にもしました。

–交代について、いつものリーグ戦よりも慎重だった印象を受けたが、DFの大野選手を一番最初に投入した理由は?

交代に関してはできるだけこのメンバーで長い時間やらせたいなというふうに当初から思っていたのでその中でなお、戦術的な変更も含めた交代でした。
和成(大野)は守備の選手ですけど、守備的な選手ではないので。もうひとつラインを上げて、東美(下村)をあそこに置いてゲームを落ち着かせようという狙いでした。決して守備にではなく、1-0で守りきろうという形の交代ではなかったということです。

●バルバリッチ監督 総括
非常に暑いコンディションの中でやりましたので、両チームにその影響があって、両チームともさほどリズムのあるサッカーはできなかった。我々としてはトライをしましたけれども、どうしてもパスが繋がらない、ボールを持ってプレーする事ができない。パスミスというのが非常に多かった。またそれに加えて毎回そうなんですけれども、失点をする時に相手にやられるというよりは相手にやらせてしまうという形でいつも失点をしてしまう。
今日であればアライールは経験値の高い、経験豊富な選手であるはずなんですけれども、相手だけを見てしまってボールを見ずに、それが失点につながってしまった。我々のサイドとしては同じ過ちが繰り返されている。パスミスに関しては依然として多くて、ボールを持ってパスをつながない事には通用しない。もしかしたら、唯一皆が手でボールを使える状態になってはじめてボールがつながるようになるかもしれません。
湘南に祝福をしたいと思います。彼らがこの後、この大会でなるべく長く残っていくことを願っています。

●バルバリッチ監督 質疑応答
–以前戦った時より湘南の中盤の構成がちょっと違ったが?

相手は選手を変えたのかもしれませんけど、それに伴って我々のプランが変わるということはありません。我々としては柔軟な自分達がやろうとしているプランを遂行することですので、選手が変わっている変わっていないというのは、それは相手の話であって、我々としては自分たちのやりたいことをやる。

–リーグ戦も残り少なくなってきましたけれども、なかなか勝てない中で一番取り組まなければいけないことはどういうところですか。

まずはプラクティカルに、実践的にならなきゃいけません。まぁ基本的にはいつもパスをつないで相手ゴールを脅かす、コンビネーションプレーを持って相手ゴールを脅かすということを狙ってトライしているわけですけれども、あまりにもそのパスがつながらない、或いは全然失わなくてもいいような危険はないシーンでもって簡単にボールを失ってしまう、外に出してしまうということであれば、そこはもう本当に割り切って前に人数をかけて後ろから蹴り込むというような方法も考えないといけないと思います。
また、守備の所に関しては、今日もそうでしたけど、相手に崩されるということではなくて、相手にわざわざ崩させてあげる、相手がやりやすいような状況をこっちから作ってしまうということを改善しないといけない。今日のアライールであれば、やっぱりボールが見えていない、相手だけを見てしまって結局それが失点につながってしまった。ですから、そのあたりの守備のフェーズで相手にやりやすい状況を作らせないという事をより入念にやらないといけないと思います。
そのほかに明らかで今日の試合では、後半に関してはほとんどの時間帯で相手陣内でボールを我々が持っていました。ただ、相手陣内でボールを持っているだけで仕掛けがあるわけではないですし、シュートまでいかないと。そうやってグズグズしているうちにボールを奪われて、相手に簡単にチャンスを与えてしまう。そうやって、それだけリスクになるのであれば、もう後ろから蹴り込むよりほかはないと。
あとは我々の選手たちがボールを持った時にどうすればいいのか分からない、ボールが問題になってしまっているということであれば、ボールを持つ時間というのは、持ち続けていてもこうやって失ってしまうわけですから、蹴り込んで偶然のチャンスを狙うしかないと思います。

【選手コメント】
●亀川諒史
ああいう雰囲気の中でプレーできて、本当に楽しかったし幸せでした。ケガの期間が長かったし、やっとチームの一員になったという感覚です。
初出場でしたけど、緊張というよりも楽しみでした。本当にチームの全員と言っていいくらい、みんなが緊張しないようにと声をかけてくれたのでいい状態で入ることができたと思います。
もっと攻撃面でいいところを見せられればよかったです。もっとボールに絡んでらしさを出せるようにしたい。
今後に向けては、これで満足せず1週間のトレーニングを大事にやっていきたい。リーグ戦はここから最後が一番厳しいところでもあると思うので、もっと練習でアピールしてチームの力になれるように頑張りたいと思います。

●大槻周平
(得点シーンは?)ハーフタイムに曹さんから、どんどん動き直せと言われて、それが結果に繋がったと思います。連続した動きが大事だと改めて思いました。
得点は本当にみんなのお陰なので僕だけの得点ではないと思っています。みんながまもってくれてボールを繋げてくれているので、みんなのお陰の得点だと思っています。
最初はシステムがいつもと違うこともあって、少し一体感がなかったんですけど、時間が経つにつれ後半もだんだんよくなってきたので、自分たちで修正できたのは大きかったと思います。
いつも以上に若い選手が多いメンバーだったけど、カメ(亀川)とかも初出場でしたけど、緊張はしたと思うんですけど、自分の役目、役割を果たしてくれたしメンバーが変わっても湘南のサッカーは変わらないというところを見せられたんじゃないかと思います。

●松本拓也
まずホッとしてます。初勝利まで、5試合目ですけど2年半かかりました。ゼロで抑えられたことも含めて、ホッとしてます。
緊張はなく落ち着いて入れました。少しキックの部分でミスをしてタッチラインを割る回数が多かったのは反省をしなければいけないところだと思っています。自分も乗れなかったし、チームのリズムを作るという意味でも少しドタバタしてしまったと思います。
全体的には、前が本当によく頑張って追いまわしてくれたし、そんなに危ないシュートというのもなかったから、前線、中盤、ディフェンスみんなに感謝したいです。
ミドルシュートが多いというのがスカウティングであったし、声で前を動かすことはできたかなと思います。

●三原向平
久々の公式戦で楽しかったです。
(アシストについては?)運が味方してくれました(笑)
試合に入る時はまずファーストプレーを意識して、そこから1対1でやられないようにとか、ガリくん(猪狩)とのコンビネーションを大事にしようということを考えてやっていました。全部が全部よかったわけではないですけど、いいところも出せたと思います。
初出場のメンバーがいたりする中でも、湘南らしく一体感もあったし、誰が出ても湘南スタイルで戦えるということを証明できたと思います。これをリーグに繋げなければいけないと思っています。
やっぱり試合に出なければいけないと思った。練習試合とは雰囲気も全然違うし、試合に出ることの大切さを改めて感じました。

●前田尚輝
短い時間でしたけど、あの雰囲気を味わえてすごく嬉しいです。
皆さんが1点を守り切ってくれて、出るタイミングを作ってもらったので本当に嬉しかった。
出る時はすごく緊張していました。ピッチの中でもっと集中してやらなければいけないと感じています。
今日は出場時間が短かったので、自分自身の力をつけて、これからは出場時間をもっと長くすることができるように、練習から一生懸命頑張ってやりたいです。