馬入日記

【馬入日記:8月29日】自分と向き合う日々。宮崎選手インタビュー

週末の京都戦に向けて、新しい1週間がスタートしています。
前節の栃木戦で18節以来となるスタメン出場を果たした宮崎選手。
出場自体が6試合ぶりとなりましたが、どんなことを意識して入ったのでしょうか。

「空回りしないように、自分らしいプレーをしっかり出せるようにということを意識して入りました。僕自身、失点に絡んでしまったんですけど、今までだったらそこからマイナス、マイナスに考えがちだったところを、気持ちをプラスの方向にもっていってプレーできた。自分らしくないプレーはしないということを言い聞かせて、気持ちを切らさずにやり続けられた。そこはひとつの成長したと感じられたところです」

チームとしても、失点をして下を向くことなどなく、粘り強く戦い続けました。
「先制されてからもみんなすごく集中していたと思う。1点を返してからは試合展開としてもこちら側に向いてきたと思います」と宮崎選手が話すとおり、逆転に成功。
その後、一進一退の緊迫した展開でしたが、失点を許さず2-1で勝利しました。

昨日の大槻選手のインタビューでもお伝えしたとおり、曺監督は7月22日の山形戦の後に宮崎選手と大槻選手を厳しく叱ったと会見でも話していました。
宮崎選手はその後5試合、メンバー入りしていませんでした。

「自分の持っているものを活かせていなかったし、気持ちの面でもいい状態ではなくて、メンバーに入っても迷惑をかけてしまう状態だったと思う。メンバーに入らなくなったのも急だったし、曺さんも最初の2試合くらいは自分とあえて話さないようにしていたので、自分自身と向き合って考えるしかなかった。苦しい時間ではあったけど、どうすべきかを考える時間だった。その後、メンバーに入らなくてもバックアップメンバーとして頑張りながら、自分がいまできていないことをしっかりやろうという気持ちでやっていました」

自分と向き合わざるを得ない時間。いつもチームの笑いの中心にいる宮崎選手、表には出さず必死に過ごした日々でした。
そんな中、栃木戦でメンバー入り。しかもスタメンでの出場でした。

「予想もしてなかったです。急にメンバーに、それもスタメンに選んでもらって。曺さんは見てない風にしている時も、しっかり見ていてくれているんだなと改めて感じました」

いろんな想い詰まった試合は、しっかりと勝利で終わることができました。

「スタメンで出られて、チームも勝って、最高の形で終われて、そしてあのスタジアムにいられたということは本当に幸せだなと思いました。ピッチに立って、みんなで勝利を、GET3を勝ち取れるというのは、本当に幸せなことなんだと改めて感じました」

これまでは、シャドーで出場することが多かった宮崎選手ですが、サイドハーフでの出場。このポジションについては…
「求められる運動量という意味ではすごく大変だけど、期待に応えたいという気持ちで走りました。サイドで出て自分なりにフィットしてできたのは、栃木戦が初めてでした。一度、愛媛戦でサイドで出た時は、自分らしいプレーが出せずに前半で交代になってしまったし、その時に比べたらいいところが出たと思います。運動量に関しては、左サイドでやることが増えてから、シャドーの時以上に運動量が必要だと感じていたので、普段の練習から心がけてやっていました。でも、公式戦になるとまた違うなということも感じました。薫くん(高山)はすごいな、と」

そして、試合直後のコメントもそうであったように、宮崎選手は自身のパフォーマンスについては満足はないようです。
「運動量プラス、自分が持っている“仕掛ける”というところをもっと出していきたかった。まだまだ満足できるようなものではなかったです」と。

まだ8月の終わりですが、早くも今シーズンの残り試合は11試合となりました。
ここから、痺れるような2か月半となりそうです。

「残り11試合、すべてメンバーに入るということは最低限の目標として、スタメンを勝ち取っていきたい。常に得点は意識していますけど、サイドであれば得点だけじゃなくてアシストも狙いたい。しっかり準備して、結果を出したいと思っています」

毎日のトレーニングが本当に熾烈。
まずは今週末の京都戦に向け、激しいサバイバルが続きます。