監督・選手コメント
J2リーグ第20節 湘南ベルマーレvsファジアーノ岡山戦 監督・選手コメント
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【監督コメント】
●曺監督 総括
おつかれさまでした。
今日はペナルティスペシャルデーということもあって、たくさんのサポーターが試合前からすごくいい雰囲気を作ってくれてほんとに有難いと思っています。
勝っていた時期が長く、また勝てなかった時期も長く、僕の人生と一緒でこんな感じかなと思ってやってますけども(笑)、今日の試合に関しては自分たちが勝点3を取れなくなったというところを学んで、今日の試合の入りも含めて、相手にチャレンジしていかなきゃいけないというところが選手たちが非常によくやってくれたと思います。
出場停止の選手がいたり、怪我人もいたりなど、全員が今元気なわけじゃないですけども、グラウンドで日々ファイトしてくれる彼らが、今日の試合も90分足を止めずに最後まで-先発で出た選手、途中で出た選手含めて-湘南スタイルを貫いてくれたことに関して、監督として彼らに感謝したいと思います。
ただ、来週すぐにゲームがあります。今も選手に言ってきたんですけども、うちのチームには絶対的なレギュラーはいないので、また明日からしっかり競争して、コンディションのいい選手を千葉戦にしっかり準備させていきたい。我々は全員で戦うので、全員の力を結集してアウェイの地に乗りこんで、いい準備をしていきたいと思います。
●曺監督 質疑応答
–岡山に対してはどういう戦い方をしようと思ったのか、また今日の印象について。
これまでに何試合もやっていて、ファジアーノさんが今年だけじゃなく、3年間同じスタイルでやられているということは、私がコーチ時代にもやっているので、自信を持ってそのスタイルで来られるだろうなという予測をしていました。やはりそういう形でボールを早く動かして隙を見て突くということに関しては、すごく精度が高いと思います。
岡山さんも出て行くのか出て行かないのかっていうちょっと難しい時間帯があったなという感じは客観的に見て思いましたけど、非常に献身的で全員がやることにしっかり向き合っていくってことで言えば素晴らしいチームだなと、当たり前ですけど思いました。
–「勝てないときに学んだ」ということだったが、今までできなかったものができるようになってきたことをどう感じているか?
9戦負けなしで来ていて、その次水戸さんにここで同じようにナイターの試合で負けてから、皆さんが仰る泥沼に嵌って行ったような感じだったんですけど。
僕は何度も言うように、それは泥沼だとは全然思っていないんですけど、あの試合の入りが全員がその前の試合のヴェルディさんの時と同じような入りをしてたかと言うとそうじゃなかったんですよね。
今日はアウェイの地で首位の山形に勝った後の試合ということで、同じようになるだろうということで言うとあと5%足りないと。
お前たちが試合前の準備とかやろうとする気持ちで5%を埋めていかないと、今日の試合もなんとなく悪くなかったけど、負けちゃったよねで終わるんだったら、全然学んでいなかったということだし、成長していないということだと。
今、僕は折りにつけ最後は自分たちで判断しろと言っていますが、戦術を豊かにするのはお前たちの判断だと。行くか行かないか、相手に付いていくか止めるか、クロスを上げるか中央に行くかというのは、戦術は関係ないと。
でも自分で判断しようと思わない限り、どんなシステムであろうとそれが豊かになることはないと思っているので、そういう意味で前回のことを学んで選手が自分の判断でチャレンジしてくれた。もちろんミスはたくさんあるんですけど、自分の判断でチャレンジしたプレーは多かったかなと思います。
最後、残り5分も相手陣内でプレッシャーを掛けて相手のミスを誘うということが我々が目指していることなので、それを後ろのキーパーから1番先頭の選手まで理解してやってくれたのは少しですけど、学べたかなと思っています。
●影山監督 総括
全力を尽くして最後まで戦ったが力及ばす、というところだったと思います。ゲームの入り方は非常によく、いくつかのチャンスをつくることができたが、うちは決められず、湘南はそういう隙を逃さずに決めることができた。ここぞというところを感じる能力やゴール前に入っていくタイミング――1点目は素晴らしかったですね――を逃さないことも含めて我々はもっともっと努力して自分たちの力を上げていかなければいけないと思いました。ともあれ選手は最後まで点を取るために諦めずに90分間戦ったので、そのなかで湘南を相手にできたところもあるし、上位に食らいついて行
くためにはもっと伸ばさなければいけない色々なものを見ることができた。我々の選手はナイスファイトしたゲームだったと思う。たくさんのサポーターが岡山から来てくれていつも我々に勇気を送ってくれるが、その方たちとアウェイでは喜ぶことができなかったので、つぎの1週間空いた甲府戦に向けてしっかりとコンディションを整えてホームでみんなで喜びあえるように努力したいと思っています。
●影山監督 質疑応答
–出場停止や怪我により緊急事態とも言える状況の中どういう戦いをしようと思ったか?
サブの人間も少なかったが、選手たちや我々内部では危機的状況だとあまり思っていなかった。いる人間でできるだろう、誰がどのポジションをやってもみんな役割を知っているから大丈夫だろうと、言ってはいないですがそういう雰囲気があったので、それほどマイナス要素を感じてはいなかった。湘南に対してはさすがに上位を走る得点力のある、走力のあるチームですから、我々とコンセプトでかぶるところがある。そういうところで負けないようにしようと。中3日でお互いに疲労しているが、こういうときこそ我々のパワーを出そうということで選手たちと今日に向けて準備しました。
–右サイドから関戸選手と澤口選手で崩していく場面がよく見られたが、狙っていた形だったのか?
今日だから狙っていたということではありません。ワイドの選手がボールを持ったときにボールサイドにいるシャドーや1トップの選手でどうにか相手を外していこうと日頃からトレーニングしているので、彼らが相手との兼ね合いを見てそういうプレーを出して行ったんだと思います。崩すところまでいったが、ゴール前でもう一工夫ほしいですね。
–ここでは去年開幕戦で0-5で負けているが思い出される部分はあったか?
僕自身はまったくありません。選手の中にはあれがあったから今日は絶対に逆のことをしてやるみたいに言った選手はいますが、実際には、危機的状況を感じてないのと同じで、そこまで去年のことを思ってる選手はいなかったのではないか。逆に僕たちにとっては、開幕戦でそういう負け方をしてから自分たちで立ち直っていったという自負があるので、そこまでマイナスの思い出にもなっていないと思います。
–その意味で今日のゲームの収穫は?
このレベルやチームとしての走力、速さが湘南にはあったと思う。そこに対応するのはコミュニケーション含め大変になることは予想していたが、やはりカウンターから持っていかれる場面など、さらにコミュニケーションとスピードに乗った相手-そうさせないのが最初だが、これまで19試合で出てこなかったシチュエーションがたくさん出たので、試合を終えてトレーニングというのもなんだが、DFにとっては初めてのシチュエーションでいいトレーニングになったのではないかと思います。
–DFに焦りなど感じられる部分はあったか?
トップスピードで最終ラインに仕掛けてきたり抜けてくる選手が湘南にはたくさんいるので、冷静にやろうとはしているが、一瞬一瞬の判断が必要になるので、余裕を持ってというわけにはいかなかったと思うが、できるかぎりの対応を最後までやってくれたのではないかと思います。
–次の甲府戦はどんな試合にしたいか?
強敵が続くが、戦ったあとに結果は出てくるが、一試合一試合を通しながら成長していくことが我々にとって重要です。今日負けたが次の甲府戦に繋がる収穫もあるので、甲府にも勝つために全力を尽くします。ただそこに出た結果は受け止めながらさらにリーグ戦最後まで戦ううえで成長できるようにこの一試合大事にしたいと思っています。
【選手コメント】
●高山薫
(ゴールシーンは?)ゴール前でニアに突っ込むところなど、曹さんからあと2%頑張れと言われていたので、ニアに思い切って突っ込んだら亮太(永木)からいいボールがきたので触るだけだった。亮太のナイスボールでした。
相手の時間帯もあったけどゴール前は絶対にみんなで体を張ってやってくれてた。自分は後半、足が止まってしまって、守備は頑張れたんですけど、攻撃にパワーが出ないところがあったので、そこは練習で上げていきたいと思います。
(3連勝ですが?)相手にもたれる場面もあったし、自分はもっとこうすればよかったと思うところがあったので、満足しないでやっていきたいです。
(次節に向けて)千葉戦、去年のホームは出場できず、アウェイも少ししか出場できなかったので、もしも出られたらチャレンジャーの気持ちで戦いたいと思います。
●大野和成
最初の危ない場面以外は、ほとんど相手にチャンスも作らせなかったと思います。後ろの3人で連動して、ラインを高く保てたし全体的によかったと思います。
きつかったですけど、きついときにラインを上げることが大事だと思ったので、後ろの真ん中として、率先して声を出して、ラインを上げました。3人の連動の守備という部分では手ごたえがあります。
次の千葉戦が本当に大事だと思うので、勝った今日こそしっかり切り替えて、いい準備をしたいと思います。
●坂本紘司
同じシステムなので、どのポジションもマッチアップしていまししたが、相手のFWがサイドに流れるなどして数的不利をつくられ、クロスを入れられるシーンが何度かあった。両サイドハーフの裏を使われたりもしていたので、すぐにピッチで対応し、ポジショニングを修正しました。
前半の途中からはリズムがつくれた。ピッチの中でそうした修正が素早くできたことが今日の勝因かなと思います。2つ勝てていたことで落ち着きもあったし、自分たちで判断できるようになってきていると思うので、その部分をもっともっとよくしていきたい。
体力的には問題なく3連戦に臨めた。そのことは、なかなかスタートから試合に出られなかった中、自分にとって自信になります。気持ちを切らさずにやってきてよかったと思うし、3つ勝てたこともチームに貢献できたという実感がある。最後まで信頼して使ってもらえるように、またスタートから使ってもらえるように、しっかりトレーニングを積んでいきたい。
●中村祐也
DFがいいところにパスを供給してくれたが、簡単にはたいたりできず、自分としては課題が残りました。もっとポジションチェンジをしながらできればよかったと思いますが、まずは自分がキープできればもっと展開しやすかったと思う。裏に動き出すなど駆け引きが必要だと感じています。
(ゴールについて)トラップはミスしましたが、シュートは狙って浮かせました。
●菊池大介
ポジションどりだったりいいところで受けるということはできたんですけど、最後のトラップがうまくいかずシュートで終わるよりパスで終わることが多くなってしまった。そこは悔いが残るので、反省して次に生かしていきたい。
間で受けた時にトラップが長くなってしまうなどは、少し細かい部分ですけど、そういう細かいところで試合は決まってくると思う。もし0-1で負けている状態の時にそういうミスがあったら負けてしまう。攻撃の選手としてそのあたりはしっかり考えなければいけないと思います。
(100試合出場については?)正直あまり実感がありません。紘司さん(坂本選手)は400試合以上出ていますし、そう考えると全然まだ通過点という感じですが、この記念の試合を機にまた成長していかなければならないと思いました。
●ハングギョン
勝ててよかったです。紘司さん(坂本)とのバランスと運動量を考えてプレーしました。
ベルマーレの危ないシーンとしては相手のカウンターを受けた時だったので、常にリスクマネジメントしながらプレーしました。そんなに危ないシーンはなかったと思う。
自分自身は守備は悪くなかったと思うけど、攻撃面では足りない部分があるので、もっと考えて練習していきたい。
(惜しいシーンもあったが?)最後のタッチが悪かった。最後のところでのセンスやサイドチェンジも足りないと思うし、いろいろ足りない部分を感じています。曺さんからもチャンスがあったら前にいってもいいよと言われているのでチャンスの時には狙っていきたい。
ただ、いろいろな経験によって去年より自信をもってプレーできていると思います。