監督・選手コメント
J2リーグ第16節 湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティス戦 監督・選手コメント
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【監督コメント】
●曺監督 総括
ありがとうございました。
最後、勝ち点3を取れなかったんですけど、選手が挨拶に行ったときに大きな声援で励ましていただいたサポーターには本当に感謝しています。
ここ4試合でいうと勝ち点1がずっと続いていて、今日も引分けになってしまった。多分世界的に見ても5試合連続引き分けというのは珍しい形だと思います。
先週、我々に対する対策だとか、「湘南に対して」ということで引かれるチームが多い中、我々がそこを乗り越えて勝ち点3を取っていく第2ステップの時代に入ったよという話を選手にしました。
そういう意味で今週は、ただチャレンジすることだけじゃなく、そこで成功して終わりにしよう、成功した中で自分たちの実感がつかめるようにしようと。今、前に入れるとか、切り替えるとか、そういうところの意識はシーズン初めから継続してできていると思うので、そこの質のところの部分でもっともっと選手に個人の責任を果たしてもらいたいという話をして、ずっとやってきました。
ちょっと不運もありましたが退場者が出て、そのあとは少しゴール前でしのぐ展開になってしまいましたが、それまでの展開はここ最近の試合よりもそういう意識が高かったと思います。相手のブロックに入っていってクロスからいいチャンスをつかんだり、菊池が切れ込んでPKを取った場面など。前半、ちょっと後ろ髪をひかれるような展開が多かったんですけども、今日に関しては本当に、60分以降の戦いも含めて、選手たちはよくやったんじゃないかと思います。
●曺監督 質疑応答
–前回は攻め急いだので、緩急を付けるということを仰っていたが、今日は「緩」の部分が目立ったと感じた。サイドで持った時にクロスをすぐ上げなかった点が目立ったが?
僕はサイドから崩せとも中央突破で崩せとも言っていなくて、ボールのホルダーに対してパスコースをたくさんつくるということの中でのチームの持って行き方なので。
そこのところの単純なミスが出てしまったらせっかくパスコースをつくっても相手に持っていかれてカウンターされると。
そういう意味では選手が自分で判断してそのクロスを上げるよりも、もう一回握って中央突破に行った判断というのは尊重したいし、クロスを上げることが攻撃の最後のピースではないと僕は思っています。あそこでクロスを上げないで切り込んで行った菊池のプレーも含めてそれは最終的には選手が良かれと思って判断することだと思います。
僕はそういうことは「クロスを上げろ」とも「切り込め」とも言ったことがないので、そういう判断は選手に委ねたいし、その判断自体は尊重したいと思います。
ちょっと「緩」が見えたというのは「サイドいった時に上げればいいのに」という話だと思うんですけど、良い形でボールを動かしてクロスを上げようと思っても、中が良い形で揃ってなかったら僕は上げるべきじゃないと思います。そこで相手のオウンゴールを誘うためにクロスを入れる選択肢ももちろんありますけど、それはあうんの呼吸でクロスを上げる選手と入ってくる選手が意図を持って点を取りに行かないと成長はないと思います。
そういったことも含めて、仰るとおりの展開ではあるんですけど、そこの部分の質はもちろん高めていかなければいけないなと思ってます。
–ついに連続得点が止まってしまったが重大なことか?
確かに言われてみればそうですね。重大と言えば重大ですけど、逆に言えば0-0で終えた試合もなかったので、良い意味、悪い意味両方の部分はあると思いますけど。
得点を取って勝つものなんですけど、得点を取るためには決定機の数を増やすしかないと思っています。その決定機の数が10回あって0点だったと。でも1回の決定機で1点入ったからいいということじゃないと思っています。そういう意味での、今日の結果の0点というのは残念ですけど、決定機をつくれた場面が何回かありましたので。まぁもうちょっと増やさないといけないですけど、10人になってからは難しい部分もありました。その意味では僕は全然ネガティブに捉えてはいないです。選手もたぶんそうだと思います。
–遠藤選手の見通しはどうか?足首か?
まだ終わったばかりなので、これから検査に行くことになります。足首だと思います。
ただ、彼らももちろん戦力ですし、今日出た選手も、バックアップのメンバーもみんな戦力なので。
上から順番に1番から11番がレギュラーになって出ているわけではない。ケガの選手は早く治す努力をしてもらう。そこで出た選手は自分の力を出してもらえばいいと思っています。
ディフェンスは、そんなにたくさん交代する場面も今までなかったかもしれないですけど、ある意味またケガをしたり、出場停止になった選手も、新たに出る選手も相乗効果で成長してくれればいいと思っています。
遠藤は19歳ですけど、顔見たら30歳くらいの顔なので、それが良い経験になるか分かりませんが、大野含めてポジティブな経験にしてもらいたいなと思います。
–1番の問題は今のシステムで重要な3人のディフェンスラインが押し上げられないことか。良い時間もあるが前半の20分くらいはなかなか前に行けない状態だった。人が変わった影響か結果が出ていないことで怖くなるのか?
前半に関して言えば、思ったよりも風が強くて風下だったこともあります。徳島さんが長いボールを入れる。そのセカンドボールに対する処理のバランスが悪かったので、そこはハーフタイムに修正しました。
選手からしたら風が向かって吹いているのでタイミングよりワンテンポ早く下げちゃうんですよね。そうするとボランチも距離を持って戻らないといけない。シャドーも戻ってこないといけない。その微妙な距離の中で頭を越えて相手のセンターバックにボールが行くので、今度は越えてまた行かないといけないので、そこの距離感が良くなかったかなという感じはしたのでハーフタイムに言いました。仰るとおりだと思います。
–風下だったが、コイントスに勝って風下を取ったがなぜか?
風はずっと続くという話は聞いていたので、前半から行くんですけど、前半0-1でも1-0でも勝負というのは90分を通してだと思っていましたので。前半、もちろん点を取りに行くプランを立てましたが後半に我々の良さを出せるんだろうなと思ってそういう選択をしました。
–前半そういう戦いになったのは想定内か?
いや、もうちょっとコンパクトフィールドでセカンドボールを取って、菊池がPKを取ったような形に何回か持ち込みたいなと思っていました。鎌田も初めて最初から左をやりますし、その辺の呼吸感も練習ではやっているんですけど、公式戦でやると風があったり相手がいたりすることで、少し慣れるのに時間が掛かってしまう。慣れるのに時間が掛かるだろうという用意はしていた。
前半、そういう意味で途中慣れてきてからのパフォーマンスがうちに来ていたと思います。PKは外して残念でしたけども。後半そのまま前半と同じ気持ちでもう1回仕掛けていこうという話で選手を送り出しました。
–1人少なくなってから猪狩選手と中村選手を入れたその意図は?特に中村選手の役割は?
10人になっても勝点3を取りに行こうと思っていました。相手の両サイドバックはクロスを上げるために前がかりになっていて、そのボールが上手くボランチに入れば真ん中で2対2、もしくは相手のアンカーボランチを含めて2対3になるけれど、収まればうちのワイドが飛び出せる力があった。そこで祐也(中村)のアイディアと決定力に賭けて出しました。
–以前はもっとみんなが前がかりにいっているイメージがあったが、第2ステップに入ってから良さが消えているのか?
例えば、生まれきた子どもが最初にした体験だとして、このアイスがおいしいと思ったらずっと食べ続けますよね。でもあるときに違う物がおいしいと思ったらそれがおいしいと思って変わる。また、提供する側も湘南はこういうサッカーがしてくるから違うことをしてやろうとする。
サッカーは相手がいてやるものですから、自分が今まで良かったということをさせてもらえない時間も絶対あると思うんですよ。そういう意味で第2ステップだと言っているわけです。
うちが全部のボールに前から行ったら全部ボールが取れるわけじゃない。だからといって後ろに下がってブロックをつくってカウンターを狙おうって指示を僕はしていません。
その行けるときと行けないときの判断とか空気感とか、例えば賢治が行ったからもう一人は抑えてパスコースを切るという役割もサッカーです。今までは、全員がボールに行ったことが成功体験になったかもしれないけど、全員ボール行くことによってプレッシャーを外されて裏に行ったら結局8人が行って2人置いていかれたら、ゴールは後ろにあるという状態です。
それを選手が自分たちで感じて判断してやっている時間だと僕は捉えています。今日前半の内に1点取って、後半もう1点取れればそういうことが自分たちの成功体験になってきます。その質が上がってくると思うので。このちょっとした勝点1から3に行く、もがいている状態を自分たちで確認しながらみんなの力でこのハードルを乗り切ることで「湘南は前からああいう戦い方をしているけど、今回勝ったことで更にこういう戦いを覚えてきたな」というふうにしたいと思っています。今はそういう時期かなと思っています。
–遠藤が初めてPKを失敗したが、蹴る前に躊躇があったように感じたが?
PKの練習はしていて遠藤が蹴るよという話も試合前にしていました。
彼もやっぱ人間なので、6試合勝ててないところで指名されたら、多分今まで以上にちょっと(プレッシャーが)掛かったのかなと思います。でも僕は外した後に拍手をして航に「切り替えろ」と言いました。航はケガをして、もう泣いていましたけど…。
躊躇したかしてないかと聞かれたら、躊躇したかもしれません。でも躊躇しても入るときは入ります。でも彼がこれから上にいくために、こういう場面できっちり入れられるようにならなきゃいけないんだということを感じているということが大事だと思います。
3回も4回も蹴ってるので相手もスカウティングしていると思います。でも僕は航をキッカーから変えるつもりはなかったです。
–後半退場者が出るまでも相手の2トップに裏のスペースを突かれるシーンがあったが、後半風上という意識があってラインが上がったのか?
後半うちが風上になったので、ボールを拾ってサイドを起点にして崩していこうとしました。
ハーフタイムに2トップに入るボールは絶対抑えなければいけないという話をして、1回悪い対応をしてちょっとドウグラスにやられかけ、その流れでもう1回イエローカードがあって退場に繋がったと思います。確かにあの辺のテンションを高くしてもいいんですけど、よく言われるとおりハートは熱く、頭はクールにということ。そういう対応を後ろの選手やボランチが出来なければいけない。
でもそういう意味ではまだエネルギーを前面に出すことはできるけど、エネルギーをいつ出すかってことに関しては、我々はこれからもっともっと勉強しなければいけない。
そういうことをやってくるのが分かっているのにやられているということは、やっぱりうちがまだそういうところを抑えるだけのメンタリティだったり経験が足りないと思っています。
完璧な試合というのは絶対にないので。その中で今は勝点3を取ってこの方向で自分たち、選手たちが実感することによってあるAの部分が悪くても勝点3でABCDEが良くなるのがサッカーだと思っています。
気持ちの焦りによって、この前だとちょっとした攻め急ぎだけど、今回はもしかしたら守り急ぎがあったのかもしれないですね。そういうことはチームの中で僕がしっかり判断して選手たちに伝えていかなければいけないと思います。
–質を高める、第2ステップに入ったのは今日の試合からか?どんな指示を?
具体的に言葉を使ったのはそうですね。
例えば、4戦連続引き分けで、水戸さんに負けてから7試合勝っていないと思うんですけど、例えばボールを奪った後に前につけるパスについて、そのパスが右足なのか左足なのか。そのサポートする角度はそれで本当にいいのか。ワンタッチで叩けないけど確率の低いワンタッチのパスを選ぶというのは、それは前に行こうというチームのスタイルの中ではいいかもしれないけど、質ということで言ったら出せなかったらキープしなければいけないし、そういう判断を自分たちでするために、中学生に教えるような言い方ですけど、例えばよく周りを見ておくこととか、タイミングにもっと拘ったりすることとか、声を出すこととか、実はそういった、戦術以上に大切なことがたくさんあるということを僕自身が感じています。
これがなにも言わないでそういうことができるチームだったり選手だったりしたら、そういうことを言う必要はないと思うんですけど、彼らはまだ発展途上だし、成功したいという意欲の塊の選手たちばかりなので。
なぜそうなっているのかということの分析を、僕自身が選手たちにしなければいけないと思っていましたし、縦に入れただけじゃなくてそのパスが通って成功にならないといけない。そのトラップはここに置いて成功なんだということを選手自ら感じてくれることがこういうサッカーをもっともっとポジティブにしていくために大事だと思っています。
そういう意味で質という言葉を使って、ただ見てたから、ただ追い越したから、ただ奪いに行ったから良いわけじゃなくて、奪ってOKで通ってOKっていうふうにしないとチームは更に上に行かないという意味で、第2ステップという言葉を使って示したという感じですね。
●小林監督 総括
全員でボールを奪うところはすこし感じるところがあった。攻撃については、サイドに広がったときに、サイドバックにボールが出たときにサイドハーフ、トップの2人、ボランチの関係が前半はうまくなかった。当然サイドハーフにワイドMFがアプローチに来るが、そこをどうするか、2対1や3対2にできたと思う。そのへんはトレーニングでもやっていたので、もうすこし落ち着いて表現できればよかったのではないかなと。
後半については、2トップがスペースをうまく使うことができたのがよかったと思います。退場のあとに、もうすこしサイドを使って攻撃が増えたりすると、ロスタイムになったときにもうすこしシンプルでもいい、2トップが大きいしサイドからボールの供給がもうすこし欲しかったなと。サイドにボールが出たときにそういうプレーがたくさん欲しかった、もうすこしゴール前で激しい放りこみでもよかったのではないかなと。こちらから言ってるが、なかなかそこが表現できずに終わった。次回はそういうところができるようになればいいと思っています。5月はだいぶチームと個人のところが見えてきて形になってきたと思っている。
正直、今日は上位のチームだったのでうまく表現して勝ちたかったが、そこまでいかなかった。5月はいいかたちにチームが変わってきているので、6月はもうすこしレベルアップできるように頑張っていきたいと思います。そういうことがすこし見えたゲームだったし前回もそうだったので、大事にしていきたいと思っています。
●小林監督 質疑応答
–開幕2連勝して以降なかなか波に乗れない理由は?
ひとつは、開幕勝ちましたが、引いた相手に対してボールを回せない。技量の高い相手だとアプローチしてボールサイドにスライドできない、引いてしまう、というところが何試合かで見えたので、そこは変えていく必要があった。同時に選手を代えたりという作業が4月は多かったと思う。
ですから選手がきちっとボールに行くとか、サイドチェンジされるときちっとスライドするというところが、そのままスペースを埋めるために下がってしまう傾向が強かったので、4月はそこに時間がすこしかかった。今日のPKもそうだが、ハマってはいるが、ボールにそのままチャレンジするので相手にかわされる。でも取りたい、ペナルティのなかに入ると一勝懸命になっちゃう。あそこでスローダウンして我慢しなければいけない。トレーニングなどでやるが、ああいうところで出てしまうというところだと思います。
少しずついいところも出てきて個人のところも見えてきているので、ちょっと長くかかりましたが、6月はもうすこし、5月は一回負けたので、6月は負けなしで進めるようにもっていきたい。そういうものは見えてきているので、もうひと踏ん張りさせたいと思っています。
–前節3-0で勝っていい兆しだと思ったが?
今日は上位のチームですから、立ち上がりから悪くはなかったと思います。すこしは風上もあったが、湘南さんにスペースを与えるとまずいなというところ、ストロングなところが出てきますから、そのへんは用心したような状態です。後半はうまくできたと思います。当然退場が出て、あそこからもうすこしボールをうまく回して破れるぐらいになればいいと思いますが、なかなかそこまではまだいけてないというところです。
–湘南のストロングポイントとウィークポイントをどのように捉えていたか?
ストロングは前線にボールが入るとひとが飛び出してくるというところですね。ただボールが入ってひとが絡むというわけではないので、3バックにボランチが下りてボールをフィードしたらひとが入ってくるということ。絡むとシステムを変えなくてはいけないが、うちは2トップをステイさせるとたぶん3枚残るだろうというところはうまくいきました。というところでスペースが両サイドにできるので、そこをうちは使う。当然システム上ウィークポイントになる、ワイドの今日は鎌田君と古林君のポジションということになってくると思います。そこを前半は突けなかった。とくに右サイドにボールが出たときに西嶋から展開できなかったのがちょっともったいなかった。もうすこしうまく宮崎に入れたり、宮崎が引くことで鎌田を食いつかせて裏に出たり、そこを見せておいてもうすこし厳しいところにボールが入ることがあるはずなので。走るというストロングとサイドにスペースがあるというウィークがシステム上あったと思います。
–太田選手が入ってから右サイドを使えるようになったが、個人の問題か、チームとして全体がうまく回るようになったのか?
前半はうまくいかなかったと思います。後半はサイドバックが持ち出したときにうまく整理してくれたと思います。それと、太田が出たときは相手の枚数が少ない状態ですから、3トップが2トップになっているから両サイドバックはフリー。ですからもうすこしサイドバックが持ち出したり、相手が寄るとボランチを使ってサイドチェンジして向こうを破ったりということができれば、もうすこし難しい守備になったのではないか。どちらかというと右サイドが多かったので右サイドで破れるが、ボランチから逆サイドを破るということができればもうすこし動かすことができたかなと思います。
–今日の流れから言って勝点1はもったいないと思うが?
もったいないが、負けるときは掛かっていてちょっとしたミスで失点を食らっている。人数が少なくなったということは、湘南さんはしっかり固める守備を徹底する、ということはカウンターがあるということですから、うちとしては攻めているだけに逆に怖くて、ちょっとした脆さでやられているところがあるのでボランチを1枚変えたりした。勝ちたいがなかなかそこを行けない、もうすこし仕掛けるとひょっとしたら点を取られるんじゃないかというのが4月は多い。ですからなかなか、ほんとに勝点3を取りたかったですけど、難しかったなというところですね。
【選手コメント】
●阿部伸行
(完封について)最低限のことはできたと思います。
前半、相手の2トップがパワフルなのでシンプルに長いボールを入れてくると言われていましたがその通りで、そこはしっかり対応できていたと思います。
アクシデントで航(遠藤)が交代することになりましたが、入ったヤマ(山口)が素晴らしい対応をしてくれた。ああいう状態で普通に入れる選手がいることはチームにとって大きいと思います。
10人になってからも、ゼロに抑えることは絶対条件だけど、守るだけではなく点もとりにいくんだという姿勢があった。交代枠の使い方も、選手に絶対に勝つんだというメッセージの伝わる交代の切り方だったし、意思統一ができていたと思います。
また、正直、一人少なくなって僕自身も焦りが生じたところがあったんですけど、そういう時に紘司さん(坂本)や賢治(馬場)、ヤマがずっとチームの集中を切らさない声を掛け続けてくれた。
自分のことで精いっぱいになってもおかしくない状況で、そうやってトップ、中盤、後ろと真ん中で軸になるポジションの選手たちがチームのためにそういう声を掛けてくれたことで、方向性を失わずに最後までやれたのだと思います。
最後、めちゃくちゃ悔しいはずなのに、ベルマーレコールをしてくれたサポーターの方々のためにも、本当に次、勝点3をとりたいと思います。
●坂本紘司
今日のようなゲームを負けなかったことをひとつプラスにとらえたい。
一人少なくなっても、みんな粘り強くやれるのだから11人でやっても同じ気持ちでやれれば、次のゲームで結果を出せるという感覚は持てたし、そういう明るい兆しは見えていると思います。
スタイルやコンセプトを変えないでやるということははっきりしているし、スタイルを変えずにチャレンジを続けていきたいと思います。
目の前の勝利は大事ですけど、チームをしっかり作っているという意味ではポジティブに捉えたいし、勝てていないので多少焦りやミスが出るというのはあるけど、それはうちだけじゃなくてどこのチームも同じだと思う。
そういうものを乗り越えようとみんなが前向きなパワーを出してやっているので、僕自身は心配していません。
また新しい月になるので、新たな気持ちでやりたいし、次は本当にいいゲームをしたいと思います。
●古橋達弥
(一人少ない中での戦いだったが?)その中でも1点とって勝たないと、伸びていかない。みんなでひとつになって今を乗り越えれば、また点もとれるようになると思う。
前半、あまりゴール前にいくシーンが少なかったし決定的なチャンスも少なかった。もう少し自分たちのボールをもつ時間を長くしたい。そのためには全員がしっかり連動して動かなければいけない。
もう少し間、間でボールを受けながら、前を見ながらボールをまわせたらいいかなと思います。3人目の動き出しというか、縦パスを出してべつの人が絡んでという動きがもっと出てくればいい形をつくれると思います。そこはみんな目指しているところでもあるし、やろうとしているけどまだ結果的にうまくできていないですが、コンビネーションだったり、パスのサポートの位置など辛抱強くしっかり練習して、高めていきたい。やり続けることだと思います。
試合が終わったらまた次の試合…という感じで、あまり先のことを考えず目の前の試合に集中してやっていきたい。
●古林将太
一人少なくなってしまった状況の中、ああやって一丸となって守り切れたことは次の試合に繋がると思います。下を向くことはないと思っています。
守り切るということだけじゃなくて、点を取る意識もあった。自分でドリブルで上がっていくこともできた。
後半の入りが少し悪くて、ノブくん(阿部)から引き締める声などもあって徐々によくなっていった。
前半に関しては悪い内容じゃなかったと思う。ミスもあったけどセンタリングも上げられたので、そこは続けていきたい。
次に向けては、勝点3がほしいのでしっかり勝ってまた勢いを取り戻したい。