ボイス
【ボイス:7月22日】「Bellmare Powers」発足記者会見
【株式会社湘南ベルマーレ 代表取締役 眞壁潔】
皆さんこんにちは。貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。
まずお手元の資料「Bellmare Powers発足のお知らせ」と書いてありますが、後援会組織と言うよりも“後援会的な”と思っていただいたほうがよろしいかと思います。
ジュビロ磐田にはホームタウン協議会というものがございまして、我々はその形を目指しています。ホームタウン協議会というのは、クラブをサポートするための協議会であり、既存のロータリークラブであるとか、法人さんであるとか、そういったところがひとつの団体としてジュビロを応援しているという形態となっています。
私も10年来、協議会の方々とのお付き合いがありますが、非常に良い会だなと感じております。新しく後援会を立ち上げるというのも、確かに良いんですけども、団体同士のやり取りをスムーズに進めるには、そういった形が良いのかなと感じています。
私どもは1999年のフジタ撤退から湘南ベルマーレになる時、色々あった後援会組織を一度皆さん解散をいただいて、ひとつのサポーターズクラブとして一括にまとめようとしました。
当時の会長でった河野太郎氏の発案で、力がひとつになるにはそうしたほうが良いだろうということで、新たなスタートを切った訳です。ただその後ですが、サポーターズクラブと後援会の大きな違いがありました。サポーターズクラブというのはどちらかというと、5000円なら5000円の会費を払って、それに対してそれ以上のお返しが受けられるというもの。後援会というと、実は代わりに何か特典が受けられるということではなく、クラブを支えるために、地域の団体なり個人がベルマーレのために何をしようと応援をするというもの。
選挙運動の後援会のような形がそもそもの位置づけであります。
サポーターズクラブと後援会では、趣旨が右と左で違うものですから、当時、サポーターズクラブに集約したものは、なかなか機能しなくなっていったという経緯があります。
後援会というのは、クラブが立ち上げるものではありませんので、商工会議所さん等々にお願いしていたのですが、なかなか火が付きませんで、そうであれば、いっそのこと我々が少し最初の火を上げるところだけやったらどうだろうということで、この「Bellmare Powers」という会の発足となっております。
この会は、入会金が1万円とか年会費が1万円とか書いてありますが、お金を集金する会という位置づけではございません。もちろんそれも大事なのですが、それ以外に、例えば我々が今まで地域で活動していて、市民クラブと言われるようになっていますけれども、ただ色んな意見を集約して、我々が直接行政や何かにお願いすると、これはクラブの意見になってしまう訳です。そうではなくて、第三者の、ベルマーレの最も近い人たちが意見をするということ、これを一般的に市民の声という風に取ってくださる傾向が多い。
その中で言うと、今ちょうど、我々はスタジアムの問題を抱えております。
オーロラビジョンがなく、これはJリーグ36クラブの中で未だに手書きの選手名を差し込んでいるのは、湘南ベルマーレだけということで、やっぱりこういった対応を、J1に上がる上がらないは別にして、しっかりしていかなければいけないと感じています。
そういった事を含めて、様々な活動のバックアップをお願いしていくと同時に、この中で、(資料に)商店街の活性化や地域の活性化などと入っていますが、本当に地域が一生懸命情報を共有して、支え合っていかなければなかなか成り立たないという不景気な世の中になってきた中で、こういった会に入ると、お互いベルマーレを介して商店街や地元の団体が有効に情報のやり取りをして、地域の活性化に繋げていけないかとも考えています。
これだけITが進みますと、色々な手法で情報のやり取りというのは出来るようになりますので、そういった機能も持たせていきたいと考えています。
我々は、数年前からベルマーレ12という、個人向けの会員制度をやっており顧客管理をしておりますが、そのベルマーレ12の会員数は1万人を超えています。
ここに我々のような、どちらかというと新潟や甲府と違ってメディアの発信が地域では確保できない、首都圏というデメリットを考えると、やはり顔の見える人と1対1でよりたくさんの情報をどう発信するかということが、とても大切だと思っています。その中で言うと、やはり法人の部分での立ち上げが遅れている。
スポンサーとしての協力は、だいぶいただいているのですが、やはり地域の商店街等々、あるいはロータリークラブ・ライオンズクラブとのやり取り、情報のやり取りがまだなかなかうまくいっていないと感じています。
今回の「Bellmare Powers」はベルマーレ12の法人版のようなものなのですが、そういった機能を持ちながら地元団体の皆さまとのやり取りを広げていきたいと思っています。
特に今年、チームが大変頑張って結果を出していることもあり、あちこちのロータリークラブさん等々から、講演のご依頼をいただいているのですが、そういった時に我々が発信してきたつもりだったものの、伝わっていなかったということがかなりあって、そういったことをより細かく発信していかなければいけないと思っています。
J1昇格を果たしたチームが必ず起こしている、軌跡というか結果というのは、まず当然チームが強くなっているということ、またそれに合わせてお客さんの数が増えていっているということ。そして、後援会組織等がそこのタイミングで幅広く拡大していっているという、この3つの要素があると思います。
その中でこの3番目の件を、この夏のタイミングを逃しては立ち遅れると考え、本来はクラブが中心になってやるのはいかがなものかという個人的な拘りもあったのですが、この場はそれどころではなくて、少しでも選手の活躍、そしてサポーターの想いに応えるために、こういった手法で会を立ち上げていきたいと思います。
今回の入会に関しては、法人中心となっています。ただ、個人の方でも情熱のある方はぜひやっていただきたいということで個人受付もさせていただきます。
また、実はこの段階でまだ事務局はFIXをしていません。なぜかと言いますと、こういった情報発信をして、その中から「我、参加するぞ」という方がいらっしゃれば、幅広く参加を募っていきたいと思っています。その中で今日、この前に実は「クラブカンファレンス」という、サポーターの皆さんとの対話の会を行ったのですが、そこでもお話をさせていただきました。協力したいという情熱のある方がいらっしゃれば参加をいただきたいと、そういうようなお願いをしている段階でございます。
今日、このA-LINEスペシャルデーにあたり、長田社長に同席いただいているのは、まずその先陣を切って、法人としてご協力をいただいております。この会の立ち上げに必要な様々なものを作って下さるということです。
長田社長は、この藤沢の出身でいらっしゃいます。特に藤沢エリアでは、情報発信が大変少ないという、昔からご指導、アドバイスをいただいておりますが、今後もご意見をいただきながらこの会の立ち上げを少しアドバイザー的に見ていただこうという考えでございます。
【株式会社カレッジリーグ 代表取締役 長田明史様】
地域に根差したクラブ作りをしている湘南ベルマーレのウェアのサプライヤーとして、3年ほどお付き合いさせていただいております。
この7市3町に根付くようなチームになってもらうと同時に、この湘南エリアで誰もがA-LINEを着ているという姿を作っていきたいという部分でクラブの方向性に賛同させていただいて、サプライヤーをやらせていただいています。
今、チームは絶好調で、J1が近いのではないかという状態ですが、クラブチームとしての基盤などこれからもっともっと確立していかなければいけない状態だというお話をたくさん聞きました。
自分たちがこの「Bellmare Powers」のナンバーワンの発起人として、全面的にバックアップしていきたいと思っています。
自分たちがまずやろうとしているのは、J1に行くことがみんなの一番の願いだと思いますし、この湘南エリアの希望だと思いますので、今予定しているのはホームタウン各市町に「Bellmare Powers寺院」のようなお寺を作って、市民の皆さんがいつも祈願に来られるような形で各所に展開していきたいと思っています。
行政を含めて、ベルマーレを共に応援しているスポンサーをみんな巻き込んで、この「Bellmare Powers」を今後J1の昇格と同時ぐらいから、何十年も継続するようなスタイルで展開していきたいなと思い、全面バックアップをしていきたいと思っています。
【「Bellmare Powers」に関する質疑応答】
Q.今回の後援会組織の立ち上げですが、これまで既存の「サポートコーポレーション」といった資金的なサポートとの違いは?
A.【眞壁社長】
「サポートコーポレーション」の基本的な考え方は、あくまでも法人としてスポンサードをするということです。ただ、我々の一番安い看板でも80万円しますから、なかなかそこまで手が届かないという方々の為にセットした価格帯のものとなります。完全なサポート(後援)というわけではなくスポンサーとしていう切り口です。
今回の場合は、先ほどもありましたが、ジュビロ磐田のホームタウン協議会プラス…簡単に言いますと、アルビレックス新潟の後援会のような形です。
10年ほど前になりますが、ベルマーレが存続危機の時代に、今のJリーグの中野専務が新潟の営業部長だった頃、新潟を訪れたことがあります。その頃、既に新潟はかなり多くの後援会費を集めていて、中野さんから色々なことをご教授いただいたわけです。
つまり今回の「Bellmare Powers」は、磐田と新潟のあわせ技のような形を目指しています。基本的には応援をいただくという部分が考え方のベースになっています。したがって(一口)一万円で2枚招待券が付きますよ、というものではありません。あくまでも年会費として一口一万円からいただいて、応援する・地域やクラブをより活性化させるということに価値を見出していただきたいということになります。
Q.設立発足は8月中を予定していて、理事会組織で規約策定となっているのですが、そのあたりについては?
A.【眞壁社長】
実は全く別組織で立ち上げると、法人として資金をいただく時にちょっと問題があります。税法上、何かに代えて渡さなければならないのです。そのため、社内に置いてそこから会が成熟した段階で独立させるという手順を踏んでいます。
積みあがった対価をスムーズに真の強化費としていただけるためには、最初から別組織にして、そこに責任を持ってもらうというのが形としては一番いいのですが、期の途中でもあり、非常に難しい時期なので暫定的にそういった形でスタートさせていただくことになります。
Q.申し込み自体は本日から?
A.【眞壁社長】
現状では申し訳ないのですが、お受けしておいて正式に動き出したときに、お振込みをいただくなり、集金させていただくという形になります。本来、もう少し形ができてから発表をすればよいのですが、どんどん時間が経っていくものですから、残りがロスタイムにならないように、皆さんへの情報発信を早めにお願いしたということです。
Q.基本的に目標額は?
A.【眞壁社長】
目標額は、1,500万円を目標にしています。1,500口に達した場合には公式練習着の背中に、アイデンティティとして「Bellmare Powers」というロゴを掲出するということになっております。当初の目標は1,500万となっています。もちろん、多いに越した事はないのですが。