馬入日記
【馬入日記:4月24日】存在感の大きさ改めて。坂本選手インタビュー
日曜日、駒沢で行われた東京ヴェルディとの第9節。
ホームかと思うような大声援に支えられ、2-1で勝利しました!
ここまで8勝1分、2位に勝点6差をつけて首位を快走しています。
東京V戦は8節の横浜FC戦からスタメンが4選手入れ替わりました。
試合後、曺監督はこんな風に話していました。
「キャプテンの坂本と副キャプテンの猪狩がスタートで出て、大野もやったことのない左のサイドハーフをやりましたけど、本当にこの3人がチームのために貢献してくれた。いつも我々は総合力で勝負だという話をしています。もしかしたら形はカッコイイものではなかったかもしれませんが、非常に気持ちが出ていて、この9試合の中でも一番いい試合だったかなと思っています」
オフ明けの今日から、27日(金)のホームゲームに向けて激しいポジション争いがスタートしています。
練習後、坂本選手に話を聞きました。
「ヴェルディ戦はピッチ状態的にパスが何本も繋がるような展開にはならないと思ったし、僕自身も含め新しく入った選手がいたりカズ(大野選手)が初めてのポジションをやったりということもあって、いつもどおりにはできないかもしれないという予測もできた。そういう中で自分が入ったら、チームを落ち着かせてゲームをしっかり読んでプレーしたいと思っていました。そのあたりは、力まず落ち着いてプレーできたと思います」
試合後には、チームメイトから「紘司さんの存在が大きかった」という声も聞かれました。
「もちろんゲームに絶対勝ちたいと思っていたけど、久しぶりに出るからと言って自分が目立てればいいみたいな俺が俺がのプレーではなく、しっかりチームの一員として機能するということを考えました。今回はボランチだったので、チームとしてのボランチの仕事をしっかりすることを意識しました。見せ場がたくさんなくてもいいと思ったし、ボールがない時を中心にしっかり集中してプレーしようと思っていました」と坂本選手。
監督が常に「全員が戦力だ」と語るように、誰が出ても“湘南スタイル”で戦い、且つ結果も得られたということは、大きな収穫であり、一勝以上の価値と言えるものでした。
坂本選手に「なぜこういうチームになっているのか?」と聞くと、こんな答えが。
「みんなこのベルマーレというクラブで勝ちたいとか、ベルマーレをよくしたいと思っている選手が集まったということが大きいと思う。選手もそうだし監督、スタッフも含めてそういう集団で戦えているということ。ゲームに出られなくて、悔しい想いをしてる選手もいるけど、そういうことを口に出さずに、しっかりと練習積んでいるところとか、みんながチームに貢献したいと思っている雰囲気だとか、そういうものはすごくあると思う。ゲームに出ている選手はそういうみんなの代表でプレーしてるという気持ちを持って本当にハードワークしているし、みんながみんな、支え合っている。試合を振り返れば、うちが毎試合圧勝しているわけじゃない。でも、そういうチームの雰囲気がほんのちょっとの差に表れて、1点差で勝てたりしているんじゃないかと思う。運もあるし勢いもあるけど、そういうものを自分たちで掴みとっているところがあると思います」
坂本選手自身はベルマーレで10年以上、スタメンで出続けてきました。
今季は前節が初先発となりましたが、しかし高いモチベーションと一生懸命さは去年までと今年と、何ら変わりはありません。
「ずっとゲームに出続けてきましたけど、その間もゲームに出られない選手や僕が出ることで出られず悔しい想いをしていた選手もたくさんいると思う。でもそういう選手たちが今までのチームを支えてきてくれたと思っています。僕がそういう立場になったとしても、しっかりチームのためにプレーしようとか、自分の限界を決めずに諦めないで練習しようということは、今年になって思ったわけじゃなく、いつそういう時がきたとしても、そういう自分でありたいとイメージしていました。ケガもなく、少しずつコンディションを上げてやってきたから、今回チャンスをもらえたと思うし、選手というのは、そういうことの積み重ねなんだと思う」
チームの誰もが影響を受けていたに違いない存在。
いつも背中を見られている大きな存在です。
そして…
「今年、例えばベンチの選手とか、若い選手が多いんだけど、僕もそういう若い選手から学ぶというかパワーをもらうことが多い。ガリ(猪狩選手)なんかもずっと一緒にベンチにいて、出番がなくても“次頑張ろうよ”って二人で声掛け合いながらやってたから、何の運命のいたずらか(笑)、二人一緒に出番がきて、すごい巡り合わせだなと思ったり。本当に僕自身も、若い選手から学ぶことがあります」と。
さぁここからチームは10日間で4試合というハードスケジュールを戦うこととなります。
「コンディションの勝負にもなるけど、例えば中2日だとなかなかすべて万全で戦うというのは難しい。その中で今までもずっとそうだけど、連戦はメンタルの勝負になってくるので、ラスト数分を足を止めずに走れるか、という戦いになってくると思う。スタートから出る選手と途中からいく選手含めて、まさに総合力の戦いになると思っています。チームのまとまりが出せるような戦いができれば、まだまだ勝っていけるんじゃないかと思います」
1試合乗り越えるたびに成長しているように感じさせる、今年のチーム。この連戦も楽しみです!
改めて、坂本選手の存在の大きさを感じる言葉の数々でした。
※次節4月27日(金)19:00キックオフ vs水戸ホーリーホック戦
http://www.bellmare.co.jp/52804