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2009Jリーグ ディビジョン2 第27節 試合結果
2009Jリーグ ディビジョン2 第27節
2009年7月12日(日)18:03キックオフ 大阪長居スタジアム
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1 前半 1 2 後半 3 |
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56 >> 56 | 勝点 | 57 >> 60 |
33分 6 濱田 武 49分 8 香川 真司 66分 8 香川 真司 |
得点者 | 15分 8 坂本 紘司 59分 10 アジエル 69分 8 坂本 紘司 86分 21 永田 亮太 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | キム ジンヒョン | 21 | GK | GK | 32 | 野澤 洋輔 | 0 |
0 | 江添 建次郎 | 14 | DF | DF | 5 | 臼井 幸平 | 0 |
2 | チアゴ | 3 | DF | DF | 3 | ジャーン | 0 |
1 | 羽田 憲司 | 2 | DF | DF | 19 | 村松 大輔 | 0 |
1 | 酒本 憲幸 | 17 | MF | DF | 6 | 鈴木 伸貴 | 0 |
1 | 黒木 聖仁 | 25 | MF | MF | 2 | 田村 雄三 | 0 |
1 | マルチネス | 10 | MF | MF | 7 | 寺川 能人 | 1 |
2 | 石神 直哉 | 19 | MF | MF | 8 | 坂本 紘司 | 4 |
8 | 香川 真司 | 8 | MF | FW | 10 | アジエル | 1 |
3 | 濱田 武 | 6 | FW | FW | 34 | 田原 豊 | 1 |
4 | カイオ | 9 | FW | FW | 22 | 中村 祐也 | 0 |
– | 多田 大介 | 1 | GK | GK | 16 | 植村 慶 | – |
– | 藤本 康太 | 4 | DF | DF | 4 | 山口 貴弘 | 0 |
– | 前田 和哉 | 5 | DF | MF | 21 | 永田 亮太 | 1 |
– | 平島 崇 | 13 | MF | MF | 28 | 猪狩 佑貴 | – |
1 | 苔口 卓也 | 29 | FW | FW | 11 | 阿部 吉朗 | 3 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
入場者数] 18,146人 [天候] 晴、弱風 [気温] 30.0℃ [湿度] 56% [ピッチ] 全面良芝 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 松永 正利 [主審] 家本 政明 [副審] 平野 伸一 [副審] 森本 洋司 [第4の審判員] 中川 毅 [記録員] 杉本 雄二
永田選手コメント
(得点シーンは)豊さん(田原)が頑張ってくれたことがすべてでした。豊さんならくるかもしれないと思って、こぼれたところを狙いました。
スタメンで出ていた選手が本当に頑張っていたので、入ったら絶対やってやろうと思っていました。相手を意識するのではなく、自分のできるプレーを精いっぱいやることを考えました。特に攻撃では、自分のよさを出してボールを追い越していこうと思っていました。
初ゴールが重要な1点になってよかったです。大きな一勝だと思います。個人的にも結果を残すことができて嬉しい。
田原選手コメント
しんどい試合になったけど、しんどい試合になったのはオレのせいかな、と。あの前半の、アジからのパスをしっかり決めていればもっと楽な展開になっていたかもしれないと思っています。
でも、結果的に勝てたから、また気持ちを切り替えて次に向かいたいと思います。
今日の試合は、セレッソもすごい躍動感があって、みんな動いてサッカーをしていました。
うちもよく走っていました。紘司さん(坂本)が2点とったことに象徴されるように、中盤がどんどん追い越してきていたということだと思います。お互いにすごく動きながらのゲームだったと思います。
最後の勝負どころでしっかり決められたことが大きかった。勝ちたい気持ちが本当に強かったと思います。
(最後のゴールの感想は?)実は入ったのが分からなくて、亮太(永田)がシュートの後で、普通に走ってるから「あー!ダメだったのか!」って。亮太も入ったって分かってなくて、みんなに飛び乗られてからゴールしたと分かったみたい。もっと喜びたかったのに、喜びきれなかったのだけが心残りです(笑)
坂本選手コメント
セレッソは力のあるチームなので、少しでも気を抜くとシュートまでいかれてしまうので、本当に気の抜けない試合でした。
相手をゼロに抑えるということよりも、攻撃でいかに力を発揮できるかと思って試合に入りました。
1点目は思い切って蹴っただけです。ボールが入った時には常に追い越そうとしていますがそのやり続けている結果だと思います。祐也(中村)のパスは打ちやすかったですね。
(3点目は?)利き足じゃなかったので、無心で打ちました。考えずに打てたことがよかったと思います。
攻撃の形としては、以前はクロスは少なかったけど、今はクロスやミドルシュートなども多くなっているし、いろいろなパターンをもっていると思います。
ただ、今日のような打ち合いの試合でOKと思っているわけじゃないので、守備についてはもう少しみんなで詰めたいと思います。
田村選手コメント
今日の前半は本当にきつかった。45分しか戦ってないのに90分終わったんじゃないかというくらい消耗しました。完全にセレッソペースだったと思います。
前半は、全体的に一歩が動かなかったし、ボールをとってもミスパスが多かったし、なかなか押し上げられなかった。ラインが低くバラバラな感じがありました。
でも、後半は前からいけていたし、その後に次も連動して動けていた。本当に紙一重の差。最終的には、うちのほうが走れて、うちのほうが粘り強かったということだと思う。
個の力は相手だけど、そこで負けない組織の強さがあったと思います。
相手にPKを与えた時に、「何が何でも勝とう」と声を掛け合った。一番そう言って周りを鼓舞していた紘司さん(坂本)があれだけやっちゃうんだから、本当にすごいなと思っています。
村松選手コメント
この大観衆のなかでプレーできてすごく楽しかったですし、C大阪のレベルの高い攻撃陣を相手に闘ったことは今後の自分にとってプラスになると思います。点の取り合いになり、DFとしては精神的に難しいゲームでした。
(次節に向けて)上位対決に連勝はしましたが、ここで気を抜いたら意味がない。このまま勝ち上がって、集中して取り組んでいきたい。香川くんを完璧に止めるような選手になりたいので、もっともっと上を目指したいです。
C大阪 クルピ監督 試合後コメント
総評
私の手元に公式記録があるが、C大阪のシュートが24本に対して、湘南が11本。ファウルは湘南が20回に対して、C大阪は12回。この数字が、試合を物語っている。技術的なレベルで、C大阪のほうが、しっかりボールをつなげるサッカーができていたので、シュート24本という数字が出ているも、湘南はフィジカル的な強さを前面的に出ていたと思う。特にクロスボールに飛び込む勇気、あるいは球際の競り合うときの気持ちの強さ、そういった面を含めたフィジカルの強さを、湘南は全面に出して、最後は勝負を決めたのではないかと思います。4点目が決まった時は、相手のFWはファールでうちのディフェンスを押しましたが、そのまま流されてしまってその後、思い切って飛び込んできた後ろの選手に決められてしまった。
セレッソのサッカーですが、こういった試合でファールが12回しかできない、それは一言で言えば女子サッカーではなかったか、と。まったく物足りないと思っています。
質疑応答
-2度リードしながら、逆転を許してしまった。選手達はどうしてこのような結果を出したのか?
それは、正直、私も聞きたいところなのですが。決して勝てなかった試合ではなかった。それを最後は負けという結果に終わってしまったというのは、相手より弱かったから。そういうしかないと思います。
-約半分終了して、湘南とはあと1度の対戦。今後について修正などについては?
現時点で言えることは、やはりディフェンスの修正に尽きる。攻撃の面では得点数はリーグでナンバー1なので、ディフェンスの問題点をしっかり分析したうえで、失点を減らす。この1点に尽きると思っています。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
非常に高温多湿でしたが、出る試合は冷や汗ばかりと。苦しいゲームでした。
湘南らしい粘り強さとか逞しさとか、そういうところかな。山本昌邦さんが言う「人間力」が出た試合だったかなと。
我々は、技術などではまったくかなわないのは見て、一目瞭然。中盤でテンポよくボールを動かすとか、センターサークルあたりで湘南サポーターの溜息ばかりが出る試合でした。
これが現実なんですけども、ただそこを何でカバーするかというと、やっぱり走ることであったり、ボールホルダーを追い越すことでしか補っていくしかない。
それを我々は、チームとしてグループとして、個人に頼らずにやっていった成果が、最後やはり永田がペナルティに入ってきましたけど、そういうところは日頃の練習の成果かなと思って嬉しく思っています。
セレッソは乾がいないことで攻撃力の30%くらいが落ちると思っていました。最後の部分で脅威になるのは真司(香川)しかいないと感じました。
終わったあとににクルピさんと話をしましたが、いいゲームだったなということですね。
質疑応答
-ポイントの香川選手を封じるための策は?
今日、真司のパフォーマンスはよかったと思いますね。いつもよりボールをもらうポイントがたくさんあって。バイタルでもらったり、得意の左サイドでもらったりと。
やっぱりスピードに乗らせる場面も何回かあったので、やられたのは真司らしさも出て、それをよさを出させてしまったかなと。J2の中では彼を止めるのは、現段階では難しいかなと思っています。
本来ですと、ダブルボランチにして、サイドで上がってきたら一人がスライドしてそれを見ればいいというのがあったかもしれないが、我々はわざわざ真司シフトをするような小さなことはしたくないので、自分たちの力を信じてよさを押し出していった。若干ウィークな部分も出ましたが、最後は田村を中心に、最終ラインで大輔(村松)、ジャーン、幸平(臼井)、ノブ(鈴木)、ここらへんがなんとか凌いだかなと思います。
-今日の試合の満足度は
正直今日の試合のような打ち合いではセレッソさんが勝つ試合。4-3というスコア、4-2くらいになってもおかしくない。
ただ、後半の最後のところは我々のほうがクロスに入っていくスピードとか、最後の踏ん張りとか運動量、瞬時の運動量は早かったと思います。
これはもう練習の成果であって、そこでは少し上回れたと思います。
ただ我々は、できればゼロに抑えてしつこく攻撃を繰り返す、と。そういうコンセプトでやっていますので、今日のようなゲームではJ2を勝ち抜くのは難しいと思っています。
-2度リードされた後のオフェンスの集中力が素晴らしかったが、普段の成果なのか。セレッソが点を取った後、稚拙なところがあると分かっていたのか?
3バックをどう崩すかというのは、ずっと話をしてきて、1点目からほとんどすべてがその狙い通りにできたかなというのは正直あります。我々のボランチのディフェンスにおける運動量は、相手の1.5倍くらいあるので、点を取ったために、セレッソが逆に精神的に引いていたというのはあるのかもしれない。我々は逆に言うと苦しい立場だからやらなきゃいけない。苦しい立場だからもっと攻撃的に行かなきゃいけないというのがずっとゲーム中に左右していて、それが逆に我々によかったのかもしれないですね。最後は勢いでいっちまえみたいなところがありましたので。
だから、難しいんですけど、守ろうと思った時に心の隙が、サッカーに出てくる。
サッカーというゲームでは面白いところですけど、こういうゲームを通じて、なかなか口で言っても無理なので、養っていければいい。そういう意味ではすごく選手も勉強になったと思う。暑いなかで、特に攻めから守の切り替えのなかで、大きく出るんです、サッカーというのは。今日は我々のほうが、後ろから追っかけるなど、ちょっとリードしたかなと。もう、日々、泣きながら-この前、鹿島から来た鈴木修人が、初日の練習で足がつるくらい、我々は(トレーニングを)やっている。こんなの毎日やってると言ったら、修人は驚いていたが、それくらい練習した成果が最後のところの粘り強さにもしかしたら出てくるのかなと。なおさらもっとトレーニングします(笑)。
-今後について、C大阪、仙台の2チームがライバルと思うか?
それは私の言うことではない。皆さん(メディア)が一生懸命現地に足を運んだりして判断してくれればいい。我々は次の試合に向けてやるべきこと、準備を集中してやっていく。それだけなんです。あんまり客観的でなく、主観的に見てやるしかない。今日勝ちましたけど勝点6をもらえたわけでもないので、そんなに喜ぶことではない。喜ばしいのは選手が生き生きと最後まで活躍したこと。我々は自分たちの歩む道をしっかり線路を作って行くこと。他チームのほうが経済的に有利な面もあるが、サッカーはお金だけでやるものでなく、気持ちでやる部分もあり、湘南らしさを前面的に出して、やっていきたいと思います。