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2009Jリーグ ディビジョン2 第1節 試合結果

2009Jリーグ ディビジョン2 第1節
2009年3月8日(日)16:03キックオフ 平塚競技場

2
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ
1 前半 0
1 後半 1
1
横浜FC
横浜FC
0 >> 3 勝点 0 >> 0
23分 11 阿部 吉朗
53分 10 アジエル
得点者 89分 18 西田 剛

出場選手

シュート数 選手名 背番号 ポジション 背番号 選手名 シュート数
0 野澤 洋輔 32 GK GK 16 岩丸 史也

0
2 臼井 幸平 5 DF DF 14 田中 輝和 0
0 ジャーン 3 DF DF 2 早川 知伸 0
0 村松 大輔 19 DF DF 4 戸川 健太 0
0 山口 貴弘 4 DF DF 6 吉田 正樹 1
1 寺川 能人 7 MF MF 17 三浦 淳宏 1
0 田村 雄三 2 MF MF 25 須藤 右介 0
1 坂本 紘司 8 MF MF 15 加藤 大志 1
2 アジエル 10 FW MF 13 片山 奨典 3
1 田原 豊 34 FW FW 9 池元 友樹 2
1 阿部 吉朗 11 FW FW 19 難波 宏明 2
植村 慶 16 GK GK 1 小山 健二
鎌田 翔雅 18 DF DF 3 八田 康介
1 永田 亮太 21 MF DF 7 吉本 岳史
中村 祐也 22 MF FW 11 三浦 知良 0
0 トゥット 9 FW FW 18 西田 剛 1
58分
2 田村 雄三 ラフプレー
9 シュート 11
13 GK 5
6 CK 4
19 直接FK 16
0 間接FK 8
0 (オフサイド) 8
0 PK 0
-分
– - 

得点経過

23分
11 阿部 吉朗
中央 8 ~ → 10 → 11 ~ 左足S
53分
10 アジエル
中央 5 ~ 右足S 相手GK こぼれ球 4 → 10 左足S
89分
18 西田 剛
右 25 ~ → 15 ~ ↑ 中央 18 ヘディングS

[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート

選手交代

75分
8 坂本 紘司 → 21 永田 亮太
86分
34 田原 豊 → 9 トゥット
50分
9 池元 友樹 → 11 三浦 知良
72分
6 吉田 正樹 → 18 西田 剛

開催データ

[入場者数] 8,221人 [天候] 曇、中風 [気温] 9.5℃ [湿度] 56% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分

[マッチコミッショナー] 小畑 穣 [主審] 野田 樹 [副審] 鳥越 明弘 [副審] 蒲澤 淳一 [第4の審判員] 松澤 慶和 [記録員] 二見 一輝

湘南 反町監督 試合後コメント

総評

湘南はここずっと準備のための試合もやっていたが、最初の立ち上がりがよくない。相手に敬意を払いすぎてしまうところがあるので。実際そういうゲームだったと思います。そういう時間帯に点が取れたことは驚きに値するので腰が思わず抜けてしまいました。

あとはだいたい狙い通り、相手も分析したうえで狙い通りできたが、まだ地に足が着いていないようなゲーム展開だと思うので、もっと向上していかなければいけないことはたくさんあるかなと。

ただ、こうしてホームで勝点3を取れたのは非常に長く準備してきた成果も出てきてそれは非常に嬉しいと思いますので、素直に喜びたいと思っています。もっと向上できる部分はあるので、ゲームを通じながら今回1週間空くのでそういうところもしっかり見つめ直してやっていければいいかなと思っています。

質疑応答

-誕生日の開幕戦勝利ということで選手たちから水をかけられていたが、その感想および田原選手の評価は?

水をかけられたということは試合に勝ったということだからいいことだと思いますね。負けてると冷や水もいいところなので、そういう雰囲気になったのは非常にいいことだと思います。

田原はチームに合流してあまり長くないが、それまでいろいろ渡り歩いてテストを受けていたので、そんなに体調的に悪くない。思ったよりも今日は、85分ほど引っ張りましたが、あまり足も止まらずできていたかなと。コーナーキックなどでも2回跳ね返していましたが、うちはちょっと高さがないので、その意味では非常にプラスになる逸材かなと思っています。ただ、伝え聞いたところによると田原はいい時もあればすごく悪い時もあるという話なので、いつも平均値以上に上げられるようにこちらから仕向けていかなければいけないかなというふうには感じています。

-トゥットと田原の使い分けは今後どうするのか?

あと残り50試合ですが、それだけ試合があれば併用して使う時もそうでないときもあるし、その都度考えてやっていく。ただ、トゥットは本当は真ん中の最先端でもらうようなタイプではないということもあるので、他のポジションでも当然できる力を付けていかなければいけない。明日も練習試合があるのでそこでも色々やって、彼はまだケガが治ってから90分出てないので、出てから初めて競争相手になるかなと僕は感じています。

-村松選手の評価は?

チームの始動前からカタール国際に行ってたので十分ゲーム勘もあって、ずっと高い意識でチームのやることもしっかり整理できてやっているので、戦力のひとりとしてこれからも頑張ってもらいたいと思っています。今日は及第点を与えていいんじゃないかと思います。

-やろうとしているサッカーがなかなか見えなかった印象もあるが、今日やりたかった部分とやれなかった部分は?

おっしゃる通りで、やりたいところは正直全然出ていません。楽しみにしていてください。

やれなかったことは、去年のそういうビデオも見せたんですが、ああいうロスタイムの時のメンタリティですよね。去年ここで仙台戦で最後ロスタイムにやられたのは全く同じようなパターンであって、そういう話はずっと言ってきたんですが、それが出てしまったというのはメンタリティをもっと強く持たせなければいけないと思っているし、ああいう時に冷静にやることができれば一番いい。

-誕生日での勝利についての感想は?

私の誕生日は関係なくて、たまたまこの日になっただけであって別になんとも思ってないんですけど、最初に触れたように勝利を飾ることができたということは、このうえないバースデープレゼントを選手から頂いたかなと思っています。

-監督自身、モーションとエモーションというキーワードを出しているが、今日の開幕戦でその2点についてはどうだったか?

モーション、自分たちから動き出して躍動するという部分では、ちょっと硬かったですね。でもJ2はこういう硬いゲームになってしまうのもある。昨日のJ2のゲームも0-0で、J1と大きく違う。やはりリスクを冒すところがまだ足りないと思うので、うちはもう失うものはないという形でこれからもっと自分たちからモーションを起こすことを意識してやっていきたい。

ハートの部分はうちの選手は非常に闘志に溢れているので、それはゲームに出たと思っています。ただもっと、90分、または90分プラスアルファの時間帯も含めて、最後までそうした姿勢を出せるように、今日である程度90分の公式戦の感覚はわかったわけですから、これからはもっと冷静に燃えることができればいいのではないかと思います。

-野澤選手について

彼の特長である跳躍力や判断の速さは垣間見れたと思います。悪くなかったと思います。チームの一員としても、彼のパーソナリティは人懐こいところがあってすぐに馴染めるので、GKは信頼を得られるまでかなり時間がかかるが、彼の場合は1週間あれば十分という感じでした。

-金選手の見通しは?

発表の通り、おそらく2ヶ月という感じになるでしょうね。

-このスタジアムで監督として勝利したことについては?

フィンランド戦や非公開の練習試合などではここでやったが、実際公式戦になるとお客さんの雰囲気も違うしメディアの数も違うし、その意味ではピリッとした感覚があって非常によかったと思います。やはりホームで強いということは、今日たくさんお客さんが集まってくれたこともありますし、お客さんに感動や夢、希望を与えることができると思うので、やはりこのスタジアムではいいゲームをして勝点3を取れるように努力してやっていきたい。

-非公開の練習試合では午後4時キックオフを想定したのですか?

そうですね。一応シミュレーションとして試合食、ミーティング、移動、全部同じ時間帯で芝の深さやライトもだいたいおなじ感覚でやっていただいて、平塚競技場の方々には非常に感謝しています。ゲームを分けるのはディテールだと言ってますが、そういう部分でもこちらのほうが有利だったというのは否めないと思う。感謝したいと思います。

-非公開の練習試合について。

東京Vと2-2でした。0-2でしたが最後に2点追いつきました。東京Vは強かったです。

-平塚では午後4時キックオフが多いが?

そうですね。4時ぐらいのほうがいいかもしれないですね。

アジエル選手コメント

今日は試合前のウォーミングアップの時にサポーターに挨拶に行ったときから「今日はいけるぞ」と感じていたので気持ちよく試合に臨めました。
お陰様で1アシスト1ゴール。上々の滑り出しだと思います。ただ、開幕戦だからではなく今後もこのパフォーマンスを継続していきたいです。
監督からの指示をチームの皆が理解してピッチの中で表現しようとしています。初戦を勝利で飾れたことは大きいので、今後も続けていきます。
今日のように多くのサポーターの前でプレーできることは選手冥利に尽きます。
今後もぜひ、さらに多くの方に足を運んでいただけるようなプレーをどんどん見せていきたいです。

野澤選手コメント

ピッチに立てる喜びや幸せを実感しました。
プレーしている時はもちろん、試合前などの緊張感の中にいられるという幸せを感じました。最高です。
こうして試合に出られるのも監督や応援して下さる方のお陰です。

今日はDFとの連携もよかったと思います。僕はDFが気持ちよくプレーすることと集中を切らさないことを考えているだけです。
ただ、最後に失点をしてしまったので両手を挙げて喜ぶことはできない。課題の部分を省みて次に生かせればとおもいます。
(次の試合に向けて)GKコーチを信頼しているので、日々の練習に励むだけです。

阿部選手コメント

自分の役割がしっかりできてよかったです。
みんなでこれまで準備してきたことがピッチで出すことができて嬉しいです。
最初は少し硬さもありましたが、みんなで我慢して凌ぐことができました。
一人ひとりが監督のサッカーを信じていい準備をしてきたと思います。まだまだですが、少しずつ形になってきたと思います。

昨年成し遂げられなかった昇格を、今年こそ果たせるようみんなで最後まで頑張っていきたいと思います。

村松選手コメント

いいプレーも少しは出せたと思いますが、課題もみつかりました。そういう意味でもいいゲームだったと思います。
試合前は緊張もありましたが、やってやろうという気持ちを強く持っていました。

失点の場面は少しの気の緩みもあったと思います。あの失点は本当に悔やまれます。

自分の持ち味は前で奪って上がっていくことだと思うのでそういう部分をもっと出していきたいと思います。
激しさと冷静さを時間帯や状況によってしっかり使い分けてプレーしていければと思っています。

寺川選手コメント

新しいチームでの最初の試合ということもあって、勝利できてホッとしています。90分間プレーできてよかったです。
ただどんな時も、1試合終わる度に一喜一憂せずにシーズンを闘っていきたいと思います。

次の試合に向けて反省すべきこともありますが、反省するだけで終わらさずに改善していきたい。
特に今日は、チームとして攻撃をもっと繋げなければいけないと感じました。

今日、またこうしてお客さんの前でサッカーができたことに幸せを感じました。一生懸命応援してくれて本当に大きな力になりました。

横浜FC 樋口監督 試合後コメント

総評

まず開幕戦、51試合の一歩目を前に大きく踏み出せなかったことは非常に残念です。ただ、ここはしっかり気持ちを切り替えて次の熊本戦に向かいたいと思います。

ゲームのほうは7週間のプレシーズンの中で準備してきたことを出せる時間帯と出せなかった、出させてもらえなかった時間帯があり、なかなかイニシアチブを握る時間を多く作れなかったという印象です。現時点では正直、湘南さんのほうが完成度が高いのかなという印象を持っています。

ただ、今季やろうとするサッカーをブレることなく今後もより成長させていかなければいけないと思いますし、そういう時間帯をつくれたことは自信にもなる。最後1点を取ってさらにもう1点というところまでいけたことは、次に繋がると思っています。今後も我々のコンセプトをしっかり出せる時間を多くして、次のゲームに向かいたいと思います。

質疑応答

-今季やろうとしているゴール前に人数をかけるサッカーがなかなかできなかった理由は?

最後の時間には人数をかけられたが、それまではクロスが上がっても中に人がいない時間が多かった。理由のひとつは、前で収めてから追い越す形ではないことが多かったこと。前での収まりが悪い分、人が出て行く時間がつくれなかった。もうひとつは、全体的にアジエルあたりの中間ポジションに気になる部分があった。

-ボランチがFWに絡めず、収めるところで孤立した印象があるが、アジエルを気にしたのか、運動量が足りなかったか?

運動量うんぬんというよりも、うちがボールを取った時に前線との距離がありすぎた。本来ならもう少し難波と池元のふたりの関係でその時間を作ろうという狙いがあったが、そこの距離が広がりすぎていて単独でボールを収めなければいけないケースが多すぎたなと。

もうひとつは、長いボールを蹴りすぎたと思っています。本来ぼくらはもっとボールを動かしながら、お互いの距離を詰めながらパスワークを展開したかったが、それをさせてもらえなかった。

-後半早い時間に三浦知良選手を投入したが、その理由と与えた指示は?

難波と池元の距離がうまく掴めていなくて、特にカズが入った時には田村選手の周りのスペースをうまく使いたいと。距離が離れている分、彼がそこで受けることによって全体の距離を詰めてくれと。そこで落ち着きどころをつくれば絶対にチャンスはできると。それは狙い通り何度か、彼がそこで起点になってサイドを追い越す時間を作ることはできたと思います。

-ゴールを決めた西田選手の評価は?

彼はゴール前に飛び込む勇気や感覚をすごく持っている選手なので、残り20分、15分のところで少しサイドを崩せ始めたので、クロスに対して必ず入ってくれという期待に応えてくれたと思います。短い時間でしたが非常にフレッシュにプレーできて、彼の持っているものを出してくれたなと思っています。