馬入日記
【馬入日記:12月20日】「“蹴燃”を感じるサッカーを」高山選手インタビュー
天皇杯4回戦、川崎フロンターレとの対戦は1-0で勝利を収めました。
気迫に満ちたプレーと熱い応援。心が震えるような一戦でした。
決勝点を決めたのは、高山選手!(今季リーグ戦と合わせて11得点目!)
フロンターレの下部組織出身で、ユースからトップには昇格できず大学へと進んだ高山選手。高いモチベーションで臨んだ試合でした。
試合後「大学で4年間プレーして、ベルマーレが拾ってくれて、ベルマーレにきたからこうやってフロンターレとも試合ができたし、試合にも出させてもらった。ベルマーレに関わる皆さんに本当に感謝したいです」と話していました。
今日の練習後、改めて高山選手に試合の話を聞きました。
「フロンターレはけっこう繋いできたんですけど、最後のところはみんな本当に身体を張って守っていたと思う。“今季のフロンターレを象徴するようなゲームだった”って新聞などに書いてあったけど、リーグ戦ではけっこう点をとっていたと思います。だからその攻撃を無失点で抑えて勝てたのはよかったと思います」と高山選手。
うまくいった要因を聞くと…
「自分自身は、前の週の千葉との練習試合の時にあのフォーメーションでやって、深井選手にやられてしまったんですけど、それが逆によかったと思っています。フロンターレも同じように飛び出してくる選手が多かったので。深井選手に完全にそれで裏をとられてしまってたからそういうのも警戒できた。それから、札幌戦に宮澤選手に決められたのも僕がカバーリングに行っていたらどうなってたか分からなかったと思う。そういうことも勉強になったので、川崎戦ではそれが生きたと思う。チーム全体としては、紘司さん(坂本選手)も豊さん(田原選手)も前で身体張ってくれて、大介(菊池選手)はいいドリブルをして、亮太(永木選手)とグギョン(ハン選手)はつぶしてDFのみんなは最後の部分はスライディングとか身体を投げ出して守っていた。そういうひとつひとつが勝利に繋がったと思います」ということ。
ゴールをした瞬間のことは…
「全然覚えてないです(笑)。意外と試合中は、等々力とかフロンターレということを考えなかった。試合中はこみあげる想いはそんなになかったんです。どちらかと言ったら、試合前のほうが泣きそうになってたんだけど、試合中になったらあまり意識しなかったですね。いつもクロスボールが入る時に曺さんに“お前、いつもファーで待ちすぎじゃないか?”って言われて、確かにそういうシーンがたくさんあったので、そのあたりは意識していました。紘司さんが上げた時に2択あって、横山選手の前に入るが後ろに入るか、一瞬のうちにすごく迷ったんです。それでなんとなく“いやこっちには来ない”と思って外に逃げたらボールがきて、前でさわるだけでした」と。
「オレのゴール後の恒例行事!」というゴール裏へ一直線に走っていく姿も実に感動的でした。
さて、24日(土)は京都サンガとの対戦です!
「京都はめちゃくちゃ強いと思います。今季2回負けてますけど、3度目の正直という言葉を信じて、絶対勝ちたい。この間は、試合をしていてみんなの姿を見てすごい頑張ってるなと思った。亮太がプレスに行ってるなとかヤマさん(山口選手)スライディングしてるなとか、全員が熱い思いを90分切らさずにやっていた。それをまた続けたい。ベルマーレの蹴燃(しゅうねん)という理念があるし、観ている人が技術よりも頑張ってる姿で感動するような、そんな試合をしたい」と高山選手。
ベルマーレとしてもベスト8は1996年以来です。
24日はぜひ、等々力へ!
※天皇杯準々決勝の試合情報はこちら
http://www.bellmare.co.jp/45651