馬入日記

【馬入日記:11月29日】猪狩選手がいよいよ公式戦復帰!まだ終わらない。

先日のコンサドーレ札幌戦で、猪狩選手がついに公式戦に復帰しました!
第35節の横浜FC戦からメンバー入りをしていましたが、ついに1年2か月ぶりとなる公式戦での復帰を果たしました。

「ピッチに入る時は、ついにここまできたかという気持ちでした。今年中に出たいっていう気持ちをすごく強く持っていました。でも現実にはなかなか厳しいかなとも感じていたんですけど、監督がここ3試合メンバーに選んでくれて、それがすごく自信になったし、出られる準備は万全にしておこうと思っていました。最後の15分で出してもらって本当に嬉しかったです」と猪狩選手。

プレー自体を振り返ると、「まだまだ全然です」という言葉。
「自分のストロングポイントが出せなかったので、見ている人も物足りなかったと思うし、自分自身

も物足りなかった。この間は最後の15分ということもあって、ロングボールが多くなっていて自分の頭を越えていくボールが多かったので、もっと早めに出られたらより自分らしいプレーを見せたいと思っています」と。

しかし、帰ってきた猪狩選手への期待の大きさは声援の大きさに表れていました。
「1年ぶりにメンバーに入った横浜FC戦のアップの時、サポーターの皆さんが本当にすごく温かく迎えてくれて、感動しました。長いリハビリでしたけど、復帰に向けて頑張ってきた甲斐があったと思いました。やってきてよかったと思った。札幌戦の時もそうだし、本当に感謝ですね」

いま、改めて1年2か月を振り返るとどんな思いが出てくるのでしょうか。
「…長いですね。ひたすら長い日々。ただ、リハビリをしている時は地味なことをひたすらやっていく毎日だったけど、あっという間に過ぎた感じもありました。でも今復帰してみて思い返すと、果てしなく長かったなぁと思います」

特に、猪狩選手は一度今年の5月にいよいよ復帰と思った矢先に、再度ケガをしてしまうという不運もありました。

「やっぱりその時のことが一番印象に残っています。5月の中旬、復帰できるかなという時にヒザを痛めてしまった。自分自身も、復帰できるっていう喜びから少し軽い気持ちでいたのかもしれない。それがケガに繋がったのかなと思う。その時、そこでもう1回サッカーをするために何が大切なのかを痛感させられて、そこからは本当に突き詰めて、向き合ってやってくることができたと思います。その時も、メディカルスタッフやコーチ陣、健太郎さん(大井選手)など、みんなが声をかけてくれて、すごく励みになりました。一人じゃ乗り越えることはできなかったと思います」

次々に訪れる壁を、歯を食いしばって乗り越えてきました。
きっと気づかないうちに、心も身体もたくましく鍛えられた違いありません。

最後の最後ですが、それでもシーズンに間に合いました。
「日々の練習から、本当に小さな練習から、ひとつひとつ大事にやっていきたい。スタートから出られるようにいい準備をして、残された試合に全力で向かっていきたいと思っています」

12月3日の最終戦、そして天皇杯へ。まだまだ、終わりません。