馬入日記
【馬入日記:11月26日】2011シーズン、ホーム最終戦。感謝を胸に。
2011シーズンのホーム最終戦が行われました。
コンサドーレ札幌を迎えた一戦は、0-2で敗戦を喫しました。
1年間のサポートへの感謝を結果で返したいと選手たちは口々に語っていました。
昇格争いを繰り広げる札幌に負けないくらいのモチベーションで臨んだ試合でした。
試合中、終始流れを掴んでいたのはベルマーレでしたが、チャンスに決め切れず、逆に札幌が掴んだ2回のチャンスで2失点を許してしまいました。
勝利のダンスでホーム最後の試合を締めくくるという願いは叶わず、またしても悔しさを噛み締めることとなってしまいました。
試合後には、ホーム最終戦セレモニーが行われました。
今シーズンをもって退任することが決まっている反町監督はセレモニーでこのように語りました。
「サポーターの皆さんには非常に苦しい想いをさせたのではないかと思っています。我々スタッフ、フロントスタッフ含め、選手は当然のこと、一生懸命やってきたということは自負しております。その努力が来季以降必ず活かされるのではないかと期待しております。今日も最後まで声を嗄らして応援していただいたサポーターには、苦しい時も、本当に応援していただいて感謝しております。本当にありがとうございました。本当に、ありがとうございました。札幌さんも頑張ってください」
そして、選手会長の山口選手が選手を代表して挨拶をしました。
「一年間、皆さんの熱いご声援、ご支援、本当にありがとうございました。皆さんの姿、エールが何度も僕たちに勇気を与えてくれました。本当に感謝しています。今年は、残念ながら目標を達成することができませんでした。選手たちは自分たち自身に責任を感じています。皆さまの期待に応えられなくて申し訳なく思っています。ただ、いま僕たちにできることは最後のリーグ戦、そして天皇杯に向けて、ベルマーレらしさを存分に発揮したサッカーをお見せすることだと思います。最後までやり切り、上を目指していくことが次に繋がると信じています。どんな時も、温かく応援していただき本当にありがとうございます。これからも湘南ベルマーレをよろしくお願いします」
力強い言葉は、決意の強さを感じるものでした。
そして、今シーズンをもって退団することが決まったアジエル選手もサポーターの皆さんに挨拶を行いました。
「まずはじめに神様に感謝したいと思います。そしてベルマーレに関わるすべての皆さんに感謝しています。社長に、そして6年前、ブラジルまで足を運んで下さって僕を日本に連れてきてくれた大倉さん、本当にありがとうございました。そして、自分の父が日本で亡くなった時には、本当に多くの力を与えて下さった社長をはじめスタッフの皆さん、サポーターの皆さんには、思い返しても感謝の言葉しかありません。この6年間の間、このふざけた性格の自分と付き合ってくれた選手のみんなに本当に感謝したいと思います。自分にとってこの6年は、皆さんの温かさのお陰で本当に早く過ぎ去りました。僕はベルマーレから去ってしまいますが、皆さんにはこれからもずっとベルマーレを応援し続けていただきたいですし、ベルマーレはやはりJ1にいなければいけないチームだと思っています。ありがとうございました」
誰からも愛されたのは、アジエル選手自身が分け隔てなくすべての人を愛したからでしょう。素晴らしい人間性の持ち主。ベルマーレに多くのものをもたらしてくれました。
一番長く一緒にプレーをした坂本選手は…
「アジエルとは僕の湘南でのキャリアの半分をともに過ごしてきました。アジのおかげで得点も取れたし、自分が持ったときにどこにいるか、どこにパスが来るか、あうんの呼吸ができていて、サッカーの楽しさを感じさせてくれるプレイヤーだった。感謝しているし、大好きな選手です。またいつか一緒にやりたい。湘南の攻撃といえばアジエルと言われるような存在だったけれど、いつまでも頼るわけにはいかないし、僕らはみんなでまた頑張ってチームを盛り上げていきたい」と話していました。
そして「結果を出すことができず、自分自身とチームの力不足を感じて悔しい。ホーム最終戦、やはり勝って終わりたかった。どういう形であれ、結果を出すことがサポーターや監督に対する恩返しだと思っていました」とも話していました。
場内を1周したのち、8ゲートの前でサポーターの皆さんとチームメイトで写真撮影を。
今シーズンの最終戦は味スタにて東京ヴェルディ戦です。12月3日(土)12:30キックオフです。
アウェイゲームとなりますが、ぜひとも足をお運び下さい!