監督・選手コメント
J2リーグ第27節 湘南ベルマーレvsコンサドーレ札幌 監督・選手コメント
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●反町監督 総括
ここでの会見も今日が最後ですが、たくさんのメディアの方が来て下さって、いつも私のつまらない話
を聞いてくださってい感謝しております。
ずっと連敗をしていているのですが、トンネルの出口が見えて、ずーっと見えているうちに、またトンネルに入っているという流れではあると思います。
今日見ていただければ分かるように、湘南が完全に見劣りしているチームかというと、そうではないと思っていますし、そう思いたいというところもあります。
ホームということを差し引いても、互角、もしくは互角以上のゲームの展開をしているのですけれど、サッカーは点を取るスポーツであり、我々のミドルシュートはゴールポストの上で…ラクビーだったらゴールなのですが、枠にいかないのと違って、札幌さんはいいシュートがネットを搖さ振ったということにんるのでしょうか。
そこの違いは小さいようで、大きい試合だったかなと思います。
それは今日感じたことではなくて、今シーズン入ってからずっとそういう流れで来たと。それでも何とか全員で崩すということを意識してやってきたのですが、力及ばなかったという感じです。
札幌さんはこれで最終戦まで昇格を懸けて戦うわけですが、最終戦でホームという一番良いシチュエーションで…野球も終わってますから、たぶんドームはたくさん人が入ると思います。
私も、リーグ戦では最後の仕事、38試合目をしっかり指揮を執りたいなと思っています。
天皇杯も楽しみにしているので、クリスマス・元旦とサッカーをやっていられるように、延命処置をとっていただけるように、頑張りたいと思います。
●反町監督 質疑応答
–開幕2戦目の札幌と今日の札幌の違いは?
大きく違いはなかったですね。ただ、やっぱり内村選手と近藤選手のゴールに対する執着心とかゴールに向かう姿勢というのは、残念ながらちょっとうちにはないものを持っていますよね。
そこは遥か昔にやった試合と比べると、内村選手がケガをしていたのもあったんですけど、治ってきてからチームの調子も上げてきたというのも含めて、やっぱり攻撃というのは人に依存するところもあるんだなということを感じさせてもらったゲームでした。
全体的には、我々が試合をした時には震災の影響ですごく間があいての試合だったこともあり、試合勘があんまりなかった相手だったんですけれども、今回はやっぱり修羅場をくぐってきた強さというのがありましたね。
だから、我々はUFOキャッチャーでキャッチするんだけど、端っこで放す時に落ちてしまって獲物を捕れなかったということですね。
でもそれをしっかりと我慢して、やれた札幌のほうが試合試合巧者だったかなと思いますね。
–札幌がJ1に戻るのがいいか、四国からJ1チームが誕生するのがいいか、Jリーグの将来にとってどうか?
J2が立ち上がってから昇格していないチームが鳥栖だけなんですか。鳥栖も苦労に苦労を重ねて徐々にチーム力をアップさせていったと思います。
札幌は勢いという意味では、徳島より上かもしれないですね。ちょうどこの2つのチームと試合したんですけれども、正直あまり強いという感じはしませんでしたけれども、勝負強さという意味ではこの2チームはあるんじゃないかなと思いますね。
美濃部さんも石崎さんもよく知っているので、最後まで頑張ってもらいたいと思います。
–東京ヴェルディ戦はどういうメンバーで戦うのか?
そうですね、うちのチームを見てもらえば分かるんですけれど、前のほうが安定しないのは間違いないんですけれども、1週間ありますので、明日も練習試合があすのでそれを見て常にギリギリまで悩んでやるのが、監督の仕事でもありますので、ギリギリまで悩んで1番いいコンディションの選手を送り出したいなと思っています。
–佐々木選手を先発させた意図と評価を。
ここのところ、佐々木は調子も上げてきたので、特にリトリートした相手ではそのディフェンダーの前でシュートを打てる選手が必要かなと思ったので送り込みました。
どちらかというとポストを期待するというよりも受けてターンをしてシュートを打ったりとか、あんまりないスペースですけれども裏に走ってボールを受ける、起点を作る。
一番最後にゴールを取るという仕事はできませんでしたけれども、まあそこそこ仕事をしたのではないかと思います。
–次節は反町監督の集大成になると思うが、内容的にはどのようなものを植えつけていきたいか?
動きのあるチームを作ってきて、ここ最近結果はまったく逆方向にいっているんですけれども、いろんな形で得点チャンスを作れるようになってきたというのはあると思います。それをお見せするしかないと思っています。
●石崎監督 総括
残り2試合で必ず勝たなければいけない、かなりプレッシャーのあるゲームの中で本当に選手が一丸となってよく戦ってくれたんじゃないかなと思います。
次、最終戦は地元のドームでFC東京と戦いますが、本当にここでいい結果が出せるようにみんなでがんばっていきたいと思います。
●石崎監督 質疑応答
–後半からシステムを変えた狙いと効果は?
4-2-3-1同士のシステムの戦いだったと思うんですけれど、どうしても相手の攻撃のところでアジエル選手がかなり自由になっていた。
けっこう押さえにくいポジションを取ってくるというところで、アジエルをどう抑えていくかということでシステムをちょっと変更し、攻撃になった時に前に人数が足りないため、それまではジオゴと内村だけのところに砂川をトップ下に置いた。
後半から3枚攻撃のポジションに置きたいというところと、両サイドのところに古田と高木のところで彼らは個人で突破できるのでサイドを積極的にそこを突破するようにした。
後半になってアジエル選手のところをうまく消せたのがうちのリズムになれたのではないかと。
–今日の試合で追加点を取れた要因は?
相手が点を取らなきゃいけないということで、3バックにしてきてシステム的にはがっぷり四つという形の中で、途中から入った近藤がいいプレーをしてくれて、追加点が取れたのではないのかなと。
やっぱり追加点が取れたのが、今日のゲームのなかではかなり大きかったのではないかと思います。
–ケガから復帰した芳賀選手の投入は守備を固めるためか?
後半の途中で宮澤がかなり中盤のところで疲れていたということ、砂川もそうですけれども。
結構足をつっていた選手がたくさんいたと思うんですけれども、その宮澤のところでかなり穴が開きだしたのでそこをまずケアしたいと。やっぱり相手の高さがかなり高くなっていたんですよね。前にルーカス選手と巻選手が入ってきていて、どうしてもセットプレーのところで高さが足りないというところで、なかなか宮澤を代えられなくて砂川を代えて芳賀をボランチのポジションに入れて、ある程度ディフェンスを安定させたかったというところがあって宮澤を前に上げたんです。
–芳賀選手の動きは如何でしたか?
1週間もトレーニングしていな中で今日のゲームなんですけれど。まだまだ、彼本来の調子ではないと思うんですけれども、彼がゲームに入ったなかでの彼の叱咤激励とかですね。チームがやろうとしていることの指示出など、そういうところはかなりよくやってくれたのではないかと思います。
–サポーターへのメッセージと最終戦にかける意気込みを。
一番最初に選手がウォーミングアップに出たときに、素晴らしい応援をしていただいた。もうその時の迫力が選手の中に入っていった。
今日は本当にサポーターの後押しがあったからこその勝利だと思います。
次の試合は最終戦札幌ドームでJ1をかけて戦えるということで、たぶん超満員になるのではないかと思っています。
–アウェイで9敗しているがアウェイでなかなか勝てなかった原因は?
コンサドーレの場合、アウェイでもかなりのサポーターが来てくれるんですけれど…移動の大変さとかそういう理由もあるかもしれないですけど、やっぱりアウェイでの敗戦というところでここまで苦労した結果だったと思うんですよね。
今後、やっぱりアウェイの戦い方というところをもっと改善していかなければいけないと思っていますし、その原因が分かったらここまで負けてはないと思います。
これからそういうところをしっかり改善していけるようにしていきたいなと思います。
–絶対勝たなければいけない試合の中で選手の成長という部分はどのように感じたか?
押し込まれてもなかり冷静にプレーしてましたし、キーパーのホスンのファインプレーもかなりあったと思うんです。
本当に落ち着いて自分達の流れがくるまでは、耐えられるようにはなってきているのと、今日もハーフタイムでシステムを変えたんですけれど、そのシステムを変えることにすぐ対応できるその柔軟さというのはかなりできているのではないかと思います。
過去もかなりハーフタイムでシステムを変えて勝ってきた試合が多くあったと思うんですけれども、すぐに順応して自分のポジションが変わったりとか、役割が変わってくると思うんですけれども、そういうところを本当に理解してやってくれているんじゃないかと思います。
–次節は今季の集大成だと思うがどういったプレーを見せたいか?
もう本当に結果を求めてやっていきたいと思います。
先程も言いましたけど、超満員になると思いますので、そこでサッカーの面白さというところを札幌のサポーターあるいはファンの方に見てもらってサッカーも札幌で盛り上がるように出来たらなと思っています。
–監督からみて今日の2-0というスコアは?
まずは勝たなければ何も起きない。明日の結果如何というところがあったと思うんですけれども。
うちはそんなに点が取れるチームではないので、へたにバランスを崩していくよりも確実に勝っていくというところ。
宮澤のシュートも外れたかなという位のシュートだったので、よく落ち着いて入れてくれたのではないかと思いますし、2対0という結果は素晴らしいのではないかと思います。
●アジエル
いい試合だったと思うんですけど、自分たちが決めるべきところで決められず、失点してしまった。いい形でホーム最後の試合を締めくくりたかったんですけど、それができなかったことが心の残りです。
来年、これまでのベースを大切に、もっといいチームになってまたJ1にいってほしいと願っています。
僕はJ1でプレーをすることができなくて、それは本当に残念なんですけど、こうやって多くの方々に声援をもらえることは有難いことです。本当はもっともっとサポーターの皆さんを笑顔にしたかった。それは本当に悔しいことです。
いろんなことがあった6年間でしたが、自分の中では悲しみよりも喜びのほうがたくさん心に残っていますし、言葉では本当に表せないほど感謝の気持ちしかないです。
●坂本紘司
いろんな意味で勝ちたいゲームでしたが、結果を出すことができず、自分自身とチームの力不足を感じて悔しい。ホーム最終戦、やはり勝って終わりたかった。どういう形であれ、結果を出すことがサポーターや監督に対する恩返しだと思っていた。
札幌はゴール前で体を張ってフリーな選手を作らせなかった。札幌の選手は「我慢だ我慢だ」と言いながらプレーしていましたけど、そういう中でうちはゲーム中に2回相手をフリーにしてしまった。監督からいつも一瞬の隙が勝敗を分けると言っていますが、まさにその課題が出てしまうことになった。2回だけだったとしても、札幌はしっかり決め、うちはチャンスを生かせなかった。
何試合か続けてこういう試合をしているので、なかなかこういう展開から抜け出せないことは本当に残念です。
(最終節に向けて)今季リーグ戦最後の90分になるので、最大の集中力を出して精一杯戦い、勝利のダンスを踊りたい。1週間いい準備をしたい。
(アジエルについて)アジエルとは僕の湘南でのキャリアの半分をともに過ごしてきた。アジエルのおかげで得点も取れたし、自分が持ったときにどこにいるか、どこにパスが来るか、あうんの呼吸ができていて、サッカーの楽しさを感じさせてくれるプレイヤーだった。感謝しているし、大好きな選手。またいつか一緒にやりたいと思います。湘南の攻撃といえばアジエルと言われるような存在だったけれど、いつまでも頼るわけにはいかないし、僕らはみんなでまた頑張ってチームを盛り上げていきたい。
●猪狩佑貴
1年2か月ぶりの公式戦復帰となりましたけど、点をとることしか考えてなかった。ケガをしている時にサポートしてくれた人にしっかり復帰できたよというところを見せたかった。
出たのが最後のほうだったので、中盤を通り越していく長いボールが増えていて難しい状況だったんですけど、そういう流れの時でも自分の役割をもう一度考えてプレーしようと思いました。
やることははっきりしていたと思うし、自分のプレースタイルもみんな分かってくれていると思うので、あとはもっと質を上げてやっていかなければいけないと感じました。
横浜FC戦の時に久しぶりにメンバーに入った時も、サポーターの皆さんが本当に温かく選手を迎え入れてくれたし、温かくサポートしてくれていることをすごく感じているので、その期待にピッチの上で応えたいと思います。
●佐々木竜太
攻撃は流動的に動きながらアジエルを中心にやっていたんですけど、最初のチャンスに決め切れず、特に前半はチャンスもあったんですけどゴールまでいけなかった。前線が点をとれていないというのもあるし、全体として踏ん張る力が足りなかったと思う。
後半になって相手のシステムが変わって対応し切れないままズルズルいってしまい、失点してしまった。前からの守備に関しては引っ張っていくことを意識していました。
90分間体力を持たせるというより、いけるところまでいこうと思っていました。その中で僕自身にもチャンスがあったのでそこで決めたかったのですが。
気持ちは強く持って臨んだけど、もっともっとがむしゃらに積極的にシュートを狙うべきだったと思う。